12月5日  バミューダトライアングルの日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 遂に第一回『カクヨム』最強キャラクター決定トーナメントが無事に終了した。

 参加者の皆様、呼んでくださった皆様、本当にありがとうございました。




 次はこちらを終わらせる番。


 本日2017年12月5日は『バミューダトライアングルの日』である。


 バミューダトライアングルの日とは、1945年のこの日、大西洋上で米軍機が突然消息を絶った事が起因して制定された一日である。

 フロリダ・バミューダ・プエルトリコの三点を結ぶ三角形の海域をバミューダトライアングルと呼び、それ以前から多くの船や飛行機が行方不明になっている事から、魔の三角海域「バミューダトライアングル」として有名な海域である。


 バミューダトライアングルをどこかで聞いたことのある諸君。ではなぜ、この海域は水難事故が多発しているかを考えたことがあるだろうか。

 もしかしたらこの海域の天候は荒れやすいとか、波が高いとか、未知なる生物が生息しているやもと想像してしまうかもしれない。だが、実際はこの海域のみ遭難事故が多いという事実はなく、この「伝説」が広く知られるにつれ、附近で起きた事故が関連づけられて説明されるようになり、遭難が多発する地帯という誤った認識が広まってしまったと言われている。

 どちらかと言えば、この海域に問題があるのではなく、この地域に住む人々が海の知識が薄弱であったと考えた方が納得がいくだろう。


 ところで、バミューダトライアングルの行方不明と似たようなところでウェブ小説家の失踪事件がある。

 恐らくは、こちらも事故や病気と言ったケースよりも、めんどくさくなってしまったり、意欲がそがれたケースの方が多いと思われる。

 何度も言ってはいるが、私は海に溺れたところで自動で這い上がってくるのでご心配なく。




 今日はバミューダトライアングルの日、特別な一日である。

 我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。

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