10月27日 文字・活字文化の日
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
本日、2017年10月27日は「文字・活字文化の日」である。
――で、あるが、それよりも今日は大事な記念日がある。
そう、待たせたな。実に100話ぶりである。
本日、2017年10月27日は『今日と言う日に祝福を』の300話記念日だ。
文字・活字文化の日に記念すべき300話目を迎えられた事が幸福でならない。
さて、『4月10日 女性の日』の100話目で私は終わる事を語った。そして、『7月19日 女性大臣の日』の200話目でその対となる始める事を私は語った。
では300話目で私が何を語るのかと言えば、それは続ける事である。
今年の元旦に『今日と言う日に祝福を』を連載し始めてから早くも300日、300回もこうして更新し続けていると考えると少々感慨深い。連載開始時は意気揚々とペンが進み、短文である事も含め余裕を持っていたが、それが三カ月も過ぎるころにはネタが付き始め苦しくなってくる。話しの中で何度も一年は続かないと言ったのは、決して冗談では無かった。
正直言って辞めることを考えたのは一度だけではない。更新が遅れたことも数えきれない。ならばなんで続けているのかと問われれば、未だにその答えもわからない。
ただ、一つだけ言えるのは、今まで続けてきて本当に良かったという事だ。
継続は力なり、と言う言葉があるが、その言葉の重みをこの年齢になって初めて私は知った。この節目、恐らく最後の私の記念日に、何か一つの事をやり続けた達成感を、諸君らに少しでも共有して頂けたら幸いである。
今日は記念すべき300話目。特別な一日である。
我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。
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