10月5日 レジ袋ゼロデー
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
いやあもうほんと。一気に寒くなった。諸君らは体調管理の方は気を使っているだろうか。つい最近まで労働基準法に引っかかるほどクーラーを酷使していたのに、今ではこたつを出そうかどうか審議中である。
そんな本日2017年10月5日は「レジ袋ゼロデー」である。
諸君らはスーパーマーケットをよく利用するだろうか? 私はめんどくさくていつもレジ袋を貰ってしまう。まあ確かに、環境の事を考えると買い物袋でも持って行った方が当然良いのだろうが、レジ袋とてゴミ袋なんかに再利用できるわけで、ありがたく頂戴していたのだ。
だが一つ。どうしても許せない事がある。
世間が環境がどうのこうの言い出す前はレジ袋を付けるのが当然のサービスであった。レジ袋を付けるか否かを選べるようになったのは、日本チェーンストア協会が2002年にゴミ減量のために買物袋の持参を呼びかけた事が起因する。
当時、レジ袋を受け取らなければ、大体のスーパーは会計からレジ袋代を引いてくれていたはずだ。それが当然、妥当な所だと私も思う。だが最近では、会計にレジ袋代を足すところが余りにも増えた。
たった2円3円の事ではあるが、レジ袋代が引かれるのと足されるのは雲泥の差である。なぜならば、別にレジ袋を買いに行っているわけではないからだ。特に必要のない商品を無理やり押し売りされているようにも私は感じてしまう。
電機屋でも、服屋でも、駄菓子屋だって商品を買えば袋に包むだろう。それは購入者が商品を持ち運びやすい様にとの、お店側からの心づかいの筈だ。だがしかし、なぜかスーパーに限ってはこのレジ袋を客に買わせているのだ。
環境の為だから仕方ないと言ってしまうのもわかる。だが、やりすぎると日本の文化そのものが壊れかねない。経費削減の為だと気付かないよう、どうせやるならオブラートに包んでもらいたいものである。
今日はレジ袋ゼロデー。特別な一日である。
我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。
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