7月17日 海の日
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
学生時代は有難みを感じた国民の祝日も、ブラック企業に入社すればただ疎ましいだけの存在となる。本日、2017年7月17日は「海の日」だ。
海の日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨とした国民の祝日の一日であるが、元を正せば海の記念日と言う一記念日に過ぎなかった。1995年に制定された海の日。実は海の日を記念日として制定している国は多いが、国民の祝日としているのは唯一日本だけだそうだ。
それもそのはず。なぜなら、忘れがちだが日本と言う国は島国だからだ。日本に生まれ、日本に育つ我々には海外、外国とは遠く離れた地に思えて仕方がない。だが、もし我々が、例えばアメリカに住んでいたとしたらカナダ、メキシコは陸続きとなっており、他国が身近に感じられていただろう。
日本には47都道府県あるが、海に面していない県はたったの8県だけである。多くの日本国民にとって、海は身近な存在であり、また、様々な恵みをもたらしてくれる自然の宝庫なのである。
どこまでも続く青々とした海。いつまで見ていても飽きない波飛沫。海を感じさせる磯の匂い。ああ、海、最高。
ちなみに、私は埼玉県に住んでいるが、埼玉県は海になど面していない。
今日は海の日、特別な一日である。
我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。
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