7月16日 外国人力士の日
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
本日、2017年7月16日は「外国人力士の日」である。
外国人力士の日は1972年のこの日、大相撲名古屋場所にてハワイ出身の力士・高見山大五郎が外国人力士として初めて幕内優勝した事を記念して制定された一日である。
日本の国技と言われる相撲であるが、近年になってくると、逆に日本人が優勝する方が稀になってきた。つい最近日本人力士が優勝して話題になったのがいい証拠である。
日本人が勝てなくなった理由としては、モンゴル人力士の白鵬が強すぎたのもあるが、それ以前に相撲を習う少年が減っている事にある。
ゴルフ、フィギュアスケート、テニス、そしてサッカー。どうしても最近の子供たちはそれら人気種目に集中してしまっているような気がする。加えて、小中学校において相撲部というのも珍しくなってきたのも原因だろう。
と言っても、有名な力士の収入は馬鹿にできない。金星を挙げれば永久的に給料が上がり続けるし、買った時の報奨金、また、お茶漬けを食べる広告料も計り知れない。
子供に英才教育を施し、一獲千金を狙うのであれば、今こそ力士が一番可能性が高いのかもしれない。
今日は外国人力士の日、特別な一日である。
我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。
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