7月11日 週刊少年ジャンプが創刊した日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 漫画大国、日本。今や星の数ほどある漫画雑誌で、発行部数の頂点にいるのは週刊少年ジャンプである。連載されれば単行本化は間違いなく、日本中で多くの人の目にとまる。さらに連載が続けばアニメ化、映画化が約束される。まさに漫画描きにとって憧れの舞台である。本日、2017年7月11日は「週刊少年ジャンプが創刊した日」である。


 週刊少年ジャンプが創刊されたのは1968年の事であり、翌年までは月二回刊行であった。今迄に掲載された漫画は連載中も含め670にも上る。ちなみに近年連載を終えたこちら葛飾区亀有公園前派出所は142番目の作品であり、如何にジャンプが歴史深い雑誌かを物語る。

 そんな名作だらけの670作品の中から、今日は私が好きなジャンプ漫画を一つ紹介したいと思う。


 ジャンプ漫画と言えば、友情、努力、勝利と言った要素が込められた王道バトル漫画が有名であるが、私が一番好きなのは桂正和の「I”s」と言う恋愛漫画である。

 I”sにはイニシャルがIから始まる、と言う意味合いがあり、殆どの登場人物がIから始まる名前を持っている。主人公いちたか、いおり、いつき、いずみ、そしてあいこ。

 それだけではなく、愛と哀の感情が非常に丁寧に描かれており、また、主人公いちたかの一人称視点で話が進むと言った意味も含まれており、タイトルだけで最低3つの意味合いを持ち合わせる。


 ヒロインの女の子がとにかくかわいい。大人になってしまうと失ってしまう大切な物をきっと思い出させてくれる作品である。また、ヒロインの伊織ちゃんがすごくかわいい。こんな青春が送りたかった。そしてすごくかわいい。かわいい。

 ふざけるのはこれくらいにして、もし読んだことが無い人は絶対に読むべきと、心から言える漫画である。OVA……、見てくるか……。




 今日は週刊少年ジャンプが創刊した日、特別な一日である。

 我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。

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