6月7日  緑内障を考える日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 本日、2017年6月7日『緑内障を考える日』である。


 緑内障を考える日は、緑内障の患者やその家族で作る「緑内障フレンド・ネットワーク」が67《りょくない》の語呂合わせの元制定した一日である。


 緑内障とは、視神経の障害の一つであり、発症から徐々に視野が狭くなり、最悪失明に繋がる恐ろしい病気だ。40歳以上の20人に一人が発症しており、失明の原因ワーストワンに挙げられるほど身近な病気でもある。日本国内では30万人もの人がこの緑内障の治療を受けており、潜在患者は400万人とも言われている。


 白内障は諸君らもよく聞くだろうが、これとは症状も発症原因も違ってくる。白内障の場合は目の中の光を通すレンズのようなものがタンパク質の変質により白く濁ってくるのが原因であるのに対し、目に映る映像事態が白く濁ってくる現象を指す。

 対して緑内障は、目から入ってきた情報を脳へと送る視神経の障害であり、症状としては虹視症(強い光を見た時に虹がかって写る症状)や、激しい眼痛を伴う事もあるそうだ。


 人間の五感の中でも視力と言うのは情報を仕入れるうえで重要すぎる役割を担っている。聴覚、嗅覚、味覚に触覚を遮断しても生活する事は可能そうだが、視力はと言うとそうはいかない。一日過ごすだけでも苦労するだろう。


 視力が落ちれば眼鏡やコンタクトレンズ。あるいはレーザー治療など対処法はあれど、まずはそうならない様に自分の両目を労わってやることが大切であると、諸君らも今日この日に自覚してもらいたいものである。




 今日は緑内障を考える日、特別な一日である。

 我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。

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