46 お兄ちゃん、休み時間、拘束

私の家族はパパとママ、4年生の私と1つ上のお兄ちゃんがいる。学校ではふたりとも優等生で友達もたくさんいるけど、実はそれはお兄ちゃんの策略なのだ。私が約束を断れないたちであることを利用して、お兄ちゃんはいつも勝手に私の休み時間の予定を作ってしまう。そして当のお兄ちゃんはというと、途中で抜けてどこかに行ってしまう。

もちろん私はお兄ちゃんの行くところを知っている。駄菓子屋だ。私の学校の近所には絶滅危惧種の駄菓子屋が一軒あって、しかもそこそこ繁盛している。そこでお兄ちゃんは万引きや迷惑行為を繰り返しているのだ!

私は兄いちゃんに動きを勘付かれて学校に拘束されている。でもお兄ちゃんはこのままでは捕まってしまう、いや、要領のいいお兄ちゃんは、下手に捕まらずにもっと悪い大人になってしまうかもしれない! 絶対に学校を抜け出して、ここでお兄ちゃんを改心させてみせる!

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