30 大根、いくら、侍
ある侍が海辺を歩いているとタコが干からびかけているのを見つけた。聞けば大根を取ろうとして陸に上がったはいいものの思うように行かず、その間に体が乾いてしまったのだという。未遂ならば見逃してやろうと、侍はタコを海に返してやった。
次の朝、侍が戸を開けるといくらや魚など海の幸と大根が戸口の前に置いてあった。その大根の埋め合わせでタコの恩返しはほとんど消えてしまった。それからその侍は海辺でタコを見つけては切りつけているという。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます