26 雪、鷹、流れ
路地裏に一人の男が駆け込み、すぐに何人かの男たちが同じところに駆け込んできた。溶けかけた雪が裾に裾に跳ね返るたびに汚らしい音を立てる。先頭の男はコートと帽子で顔を隠すようにし、後の男たちは夜だと言うのにサングラスをつけ、同じような格好をしている。どうやら追われているらしい。
追っ手たちがようやく男を捕まえた。氷混じりの水たまりに男が押し倒される。
「手前らタカ派の犬か!」
男が喚くが追っ手たちは無視し、慣れた手つきで縛り上げて寝袋に入れてしまった。
彼はこれから流れるプールに浮かべられたまま尋問を受けることになる。流れるプール促進派は対抗派閥に容赦しないのだ。
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