第15話 卯の神使


「ははっ! お前、特務に連れて行かれてたんじゃなかったっけェ?」


 小刀を突き放すようにして琴音から距離を取ったルーインは、予想していなかった人物の登場に驚いている。

 特務に連行されていた琴音がどうしてここにいるのか。

 その答えを持ってきたのは、余裕を含んだ関西弁の主だった。


「詰めが甘いんやなぁ。ラグナロクのボスっちゅーんは」


 上空から降ってきた若い男の声。

 見上げれば、雷でできた一羽の巨大な鳥が斎と伊吹を乗せて飛んでいた。

 ショットガンを構えた伊吹は照準をルーインに合わせてはいるが、ルーインの動向を窺っているのか放つのを待っている状態だ。


「よくもうちの精鋭部隊に貴重な時間を割かせてくれたなぁ」

「え?」

「気づかねぇそっちが問題だろうが」


 降下した雷鳥の背から斎と伊吹が飛び降りれば、雷鳥はすぐさま周りの幻妖の討伐に向かった。

 斎の言葉使いは普段と変わりないが、その表情は険しく、苛立っている様子だ。対するルーインは余裕の姿勢を崩さず嘲笑っている。

 何があったのかと困惑する都季に、斎はこれまでの経緯を簡単に話した。


「局の警邏のモンが襲われた日があったやろ?」

「は、はい」

「その日の晩に別の依人が襲われとって、俺らはその人から話を聞いたんや。そこで、卯の子が犯人やと言いよった。せやから、話を聞こうと思うて彼女を連行したわけやけど……」


 七海や慶太は琴音を連行する理由を詳しくは話さなかった。それは、調査において正確さを欠くことや妨げになることを避けるためだ。

 だが、特務の行動はその時点で誤っていた。


「まさか、襲撃された依人も、彼女が斬った依人も、ぜーんぶお前の息のかかったモンやったとはなぁ」

「え!?」

「そんなはずは……だって、ノームの依人はただの継承組でしたよ? 破綻の兆しもないのに、ラグナロクの一員だったと?」


 悠は琴音が襲った依人の検査結果を思い出す。

 襲われた当初は霊力に乱れがあったが、今は調律師によるケアもあって正常になっている。また、襲撃される前に破綻していた可能性も見当たらなかった。

 もし、破綻していない依人が一員だとなると、ラグナロクは破綻者の集まりだという認識を変えなければならない。

 斎は「ほんま、迷惑な話やろ」と小さく肩を竦め、悠からルーインへと視線を戻した。


「あっちゃんから聞いたときは耳を疑ったわ。けど、これもルーインの能力のせいなんやろうな。彼は、アンタに操られたか憑依された状態で卯の前に現れた。それに気づいた彼女は、被害を広めんようにと後を追った。そこを君らに見つかったわけや」


 調律師については、ノームの依人が山に入った時に自らの力を使って土から人形を作り出して襲わせたのだ。まさか、襲われている者から襲われるとは、調律師も想像しなかっただろう。


「じゃあ、どうして琴音はあの時、それを言ってくれなかったんだ?」

「簡単な話や。君らが来る少し前、被害者からラグナロクのボスはおらんくなっとった。記憶ごと持って行ったら、いくら子の能力でも見破ることは難しいし。あとは、何か脅しをかけられとったら、言おうにも言えんわなぁ?」


 どんな脅しだったかはある程度想像はつく。それを彼女一人で抱え込んでいたのか、と都季は自身の無力さを改めて実感した。

 斎は一息吐いてから言葉を続ける。


「まぁ、これに関してはさっき、警邏のモンが目を覚まして、該当の依人を捕獲しとらんかと連絡があったけん信憑性は高いと見たんやけどな」


 局と特務が互いに協力することはあまりない。だが、今回は事が事なだけに協力をせざるをえなかった。

 その連絡がなければ、梓に言われたからという理由だけでは琴音を解放することにはならなかったのだ。


「彼女を連行する前、なっちゃん達にように調べてもらいよったんやけど……笑えることに、警邏のモンは俺らが話を聞いた依人に襲われたらしいやないの」

「どういう……?」

「せやな。順を追って話そか」


 結果的にはルーインが元凶としているのだろうが、時系列を追っていないせいか頭の中が混乱してきた。

 都季の様子を見かねた斎は、ルーインが動きを見せないことから解説を続ける。


「十二生肖を崩すため、ルーインはまず、襲いやすい依人を襲撃して依人らの不安感を煽った。依月の従業員の子とかな。けど、犯人が一般人か依人かどうか特定されてへんと局は動きにくい。そこで、局も動くように依人を使って警邏の一人を襲った。勿論、それだけでは十二生肖は崩せへんけどな」


 それまでは特務が動いていた依人の襲撃事件を、まずは局をも動かす為に警邏部隊を襲った。だが、それだけではただの襲撃事件の一端に過ぎず、放っておけば犯人である依人が捕まるだけだ。


「そこで、ルーインは十二生肖や俺らをかき回すために、警邏を襲わせた依人を襲った。そして、襲われた依人が卯京琴音の特徴を話せば、自ずと疑いはそちらに向けられる。さらに、依人を襲った現場に居合わせれば、いくら仲間でも庇いきれん」


 特務が見れば犯人と確定でき、局側の者が見ても擁護の隙がない。

 あれは全て仕組まれていたのかと、黙って聞いていた茜は不快感から舌打ちをした。


「ただな、唯一の欠点があったんや」

「欠点?」


 怪訝な顔をする魁に、斎は「ウチしか知らんけん、局が気づけんのも仕方ないわ」と前置きをしてから言う。


「特徴が

「正確すぎた?」

「襲われたんは夜十時。それも、街灯がほとんどない暗がり。特に、フードなんて被ってたら、余計に正確な色や判別できひんのや」


 七海と慶太が同時刻の現場で同じような物で再現した結果、被害者の証言が正しいものではないと分かったのだ。

 暗闇で見る白は灰色に、赤は黒にさえ見える。元の色が分かれば断定できるだろうが、初対面の……まして、襲われて恐怖でいっぱいの状態でそこまで正確に認識できるのか。

 ふと、都季は初めて会ったときの悠を思い出した。彼も薄い灰色の髪をしているが、暗い場所で見るとより濃い色に見えたことを。

 当の悠は、慎重に段階を踏んでいるルーインに怒りを通り越して呆れさえ感じているようだ。


「随分と回りくどいですね。それに、なんで琴音先輩だけを陥れる必要があるんです?」

「これは推測やけど、ルーインにとって、彼女の能力が厄介なんちゃうんかな? 心を読まれたらマズいこと……隠してるモンが明かされるとか」


 ルーインの能力として上げられているのが、「時間を止める」というもの。そして、複数持ちとして「憑依能力」の可能性もあると見ていたが、今回の件でそちらもほぼ確定だ。

 だが、能力が二つだけとも限られない。

 未知数であるからこそ、欠点を見抜かれないよう、琴音を足止めしたかったはずだ。


「あと、あちらこちらでようけの依人を襲って、『襲撃されるかも』という恐怖心を煽っておけば、うまくいけば破綻する依人もおるやろうしな」


 破綻者で形成されているラグナロクからすれば、破綻者の増加も望ましいことだ。

 また、依人が襲われていながらも犯人を捕らえられない局への不信、さらに、犯人候補がそのトップである十二生肖ならば、反感を覚える者も増えてくる。ルーインの狙いはそこにあった。


「タイミングええのか悪いのか、彼女は単独行動多かったし、十二生肖の中では一番未熟やった。せやから、犯行動機も作られやすい」

「はぁ!? 琴音が犯人扱いされたところで、俺達まで疑うわけねぇだろ!」

「付き合い長いと信じたくなる気持ちも分かるけど、人間腹ん中は他人には分からん。そこにおる子峰悠はそれを実証しとるやろ?」

「もーやだ。何で掘り返すかな。いっそ皆の記憶から飛ばしちゃおうか」


 魁の反論も空しく、斎は冷静に切り返した。分け隔てなく気さくに見える斎だが、それはあくまでも表面上のことだけであり、その発言からはまるで仲間すら信じ切っていないようにも思える。

 過去の案件を指摘された悠は、再々出されるそれにうんざりしたように物騒なことを言ってのけた。煉が真顔で「やめろ」と後頭部を叩いて止めたが。


「さて、答え合わせはどうや?」

「どうも何も、隠すつもりはねーよ。カラクリは単純だった。こんなことで十二生肖が崩れるとは思えないしなァ」

「んー。満点ではなかったか」


 斎が上げた一連の流れは間違ってはいなかった。しかし、ルーインの本当の目的とは違っていた。

 惜しそうに言う斎だが、言い終わるなり素早く懐から拳銃を取り出してルーインと距離を詰める。額に突きつけた銃は安全装置どころか既に撃鉄さえ下ろされていた。


「なら、正解ごと消すまでだ」


 言い終えるよりも早く銃声が辺りに響き渡った。

 ルーインの体が仰け反り、重力に従って地面に倒れる。

 伊吹を除いた誰もが突然の行動に驚く中、斎は酷く冷めた目で見下ろして言った。


「え?」

「副長!」


 何が、と問う前に、斎の手から銃が離れ、膝から崩れ落ちた。

 ある事に気づいた伊吹が血相を変えて斎に駆け寄り、ぐったりとした体を支える。

 顔を顰める斎は腹部を押さえており、その手の隙間からは大量の血が流れていた。


「何で、桜庭さんが……?」

「あっぶねーなァ。何すんだ」


 愕然とする都季達の耳に届いたのは、気怠げなルーインの声だった。

 撃たれたはずのルーインだが、擦り傷ひとつ負っていない。上体を起こしてから立ち上がり、服についた土を払い落とした。

 まるで、突き飛ばされただけかのような状態の彼に、斎を支える伊吹が怒鳴る。


「テメェこそ、副長に何をした!?」

「ああ? 俺はただ返しただけだぜェ? そいつの弾を、そいつの力と一緒にな」


 目では捉えられなかった。だが、ほんの一瞬の間で、ルーインは斎に大きなダメージを与えている。

 斎を抱える伊吹の表情が強ばった。強敵を前に怯んでいるようにも見えるが、それでも下がらなかったのは、自身の中のプライドが許さなかったからだ。

 これ以上、何かをされてはたまらない。牽制の意味を込めて風を巻き起こせば、ルーインがにやりと笑う。

 余裕のあるそれに激昂しかけた伊吹を止めたのは、重傷を負ってもなお、痛みにもがき苦しむことのない斎の声だった。


「いい。……下がれ、伊吹」

「ふ、くちょ……」

「所詮……俺らは、ただの継承組。血統組を、まとめて相手にできる、こいつには……蟻が咬んだくらいだ」


 伊吹の手を離させた斎は、顔を歪めながらもルーインをしっかりと見据えた。自らの力で上体を起こせているが、気を抜けばすぐにまた倒れそうだった。

 力の差が歴然としているからこそ、これ以上の無駄な被害を出さないために下がらなければならない。ただ、相手が逃がしてくれるかは別だが。

 現に、ルーインは標的を斎に定めたままだ。


「おいおい。甘噛みだけして逃げるとかねーだろォ?」

「なら、私が相手になる」

「っと!?」


 今まで蚊帳の外状態だった琴音が、特務に集中するルーインに向かって動いた。

 すっかり意識を逸らしていたルーインは、迫った気配に驚きながらもギリギリの所で刃を避けた。刃先が顔の右半面を隠す長い前髪を掠め、切れた髪がはらりと宙に舞う。

 主の危険に気づいたのか、隔離された空間から逃げ出そうと周囲を暴れていた破綻組や幻妖が標的を都季達に変えた。それにすぐさま応戦したのは魁達だ。

 琴音はルーインに休む暇を与えないよう、地を蹴って次の一閃を放った。


「ちっ! 半端モンのウサギが……!!」

「半端かどうかは、これを見てからにして」


 琴音による連撃を避けきったルーインだが、今までとは比べものにならない彼女の動きに焦りすら滲ませている。

 たった数時間で彼女に何が起こったのかと戸惑うルーインから距離を取った琴音は、右手首につけたブレスレットを胸の高さに掲げた。琴音が短刀を宝月に戻せば、緑色の丸玉が周囲の明かりではなく、自ら淡い緑色に輝いた。


「――宝月、制限解除。形態、神使」


 初めて唱えた言葉に、十二生肖の誰もが手を止めて琴音を振り返って見る。

 琴音から今までにない霊力が溢れ、彼女を包むように渦を巻く。

 宝月が放つ淡い緑色の光が、はっきりとした強い光へと変わった。やがて、光は一つの丸い玉を作り上げ、少し膨らんだそれは何かを待つように宙に浮いた。

 琴音はその光に向かって右手を差し出し、優しく呼びかけた。


「おいで。――桜花おうか


 直後、光が弾け、中から白い何かが飛び出した。

 高く跳び上がったソレは、上空でくるくると回転したのち、すとんと琴音の手に乗った。ぷるぷると体についた水滴を弾き飛ばす仕草をするのは、純白の毛に包まれた一羽の子ウサギだ。琴音と同じ赤い瞳が漸く呼んでくれた主を映すと、腕を伝って肩に乗る。


「ごめんね。私がしっかりしていなかったから……」


 琴音が申し訳なさそうに言えば、子ウサギ、桜花は鼻をひくひくと動かしてから琴音の頬を軽くはんだ。まるで、気にするな、とでも言っているかのように。

 御黒や茶胡、翡翠のように喋ることはないが、それは琴音にも伝わった。


「……ありがとう」

「卯京さん!」

「更科君。私、負けない」

「うん。信じてる」


 もう迷わない。力がないならば、つければいい。共に磨き合える仲間がいるから。

 また迷うかもしれない。でも、もう一人では悩まない。信頼できる仲間がいるから。 

 都季の「信じてる」という言葉は、何よりも深く暖かく心に沈んだ。


「くっだらねぇ! そんなウサギ、打ち砕いてやる!」

「琴音だけだと思ってもらっちゃ困るぜ」

「がっ!?」


 苛立ちを露にしたルーインの腕に静電気を具現化したような雷電が走る。

 だが、それが放たれる前に、横からルーインを襲った影があった。

 弾き飛ばされたルーインの体は近くの街路樹に当たってその場に倒れた。


「うーん。内野ゴロってとこか」

「猫さんのほうがまだ飛びましたよねぇ」

「うるせぇぞ、そこのドS二人組」


 倒れたルーインを眺めて淡々と感想を述べる煉と悠に、弾き飛ばした真っ白い猪……牡丹の主である茜はぴしゃりと言い放った。

 牡丹はまだ意識のあるルーインを警戒し、いつでも走り出せるように前足で地面を掻く。


「十二生肖は琴音一人だけじゃねーんだ。今、ここに何人いると思ってる?」


 依人の中でもトップクラスの力を誇る血統組。その中でも特に強いとされる十二生肖が、現時点では八人も揃っている。約二名は店内に待機しているが、動けないわけではない。琴音が現れたときの炎から察して、重傷の千早も力を扱える程度には落ち着いてきたようだ。

 特務を退けたルーインも、これにはさすがに顔色を変えた。


「くそっ。またお前等かよ……!」

「いい加減にせぬか。今のお主の体では到底敵うまい」


 破綻者の力は、時に血統組を凌ぐほど強い。だが、いくら力が強いとはいえ、肉体がついていかないからこそ破綻しているのだ。無理をして長時間力を使えば、それこそ、自身の肉体の崩壊を進めるだけだ。

 それは、自身の時を止めているルーインにも当てはまる。今でこそ肉体は形を保ってはいるが、ほんの僅かでも能力を解けばあっという間に止めていた時が進んで崩れるだろう。


「せめて、力を馴染ませてから挑んでくることだのぅ」

「つっきー、敵にアドバイスしない!」


 敵であるルーインに助言をしては戦う意味がない。神であるからこそ、平等であろうとする意識が働いたのかはともかく、都季のツッコミに周囲も頷いた。

 しかし、当の月神本人は気にした様子もなく、のんびりとした口調で言う。


「案ずるな。こやつは今日で捕らえ――ん?」

「なら、道連れだ……!!」

「「っ!?」」


 月神と都季を水の塊が包んだ。

 すぐそばに水の膜はあるはずなのに、それに触れても出られる気配もなく、息が保たずに水の中でもがく。


「ちっ。小癪な真似を!」

「都季!」


 外から水を攻撃しても、柔軟な膜がすべての衝撃を吸収して破れる様子はない。

 水属性の悠が操れるかと水に触れれば、触れた箇所が火傷を負ったかのように熱くなった。


「冗談やめてよ。僕を誰だと思ってるの」

「十二生肖に水を制する力はないしな。そっちのウンディーネはいねーの?」

「こっちに向かってはいる。けど、幻妖や破綻者が多すぎて足止め食らってんだよ!」


 ウンディーネは水の精霊だ。その力を持つ七海ならもしかすると、と可能性を出した煉だが、すぐに伊吹は怒鳴るように返した。

 琴音が神使を呼び出したことで一瞬だけ手を止めていたが、すぐにそれぞれが戦闘に戻っている。それは、斎を庇っていた伊吹も同様で、襲いくる幻妖や破綻者を撃ち抜いていた。

 何とか助ける方法はないのか、と茜が顔を歪めたときだった。


「二人を……離して!」


 琴音の言葉に合わせるように、桜花が彼女の肩を蹴って宙に舞った。

 その体から緑色の光が発せられたかと思えば、都季と月神の足元から、コンクリートを割って木の根が生えた。

 水の塊を突くように伸びたそれは、先ほどまで何の攻撃も寄せつけなかった水の膜を破り、中にいる都季や月神を絡め取った。

 根は二人を地面に降ろすとすぐさまルーインを捕らえ、その体を締めつけた。


「くっそ! こ、の……っ!」

「え。琴音先輩、まさかのチート?」

「俺らでもあんなことできねぇよ」


 ルーインの作り出した水の塊は何をも通さなかった。それが、琴音が出現させた根は簡単に破り抜いた。

 誰もが、琴音の力が強いのだと思った。今まで神使すら出せなかった彼女が、本当の力を発揮したのだと。

 だが、琴音の異変に気づいたのは、十二生肖の主たる月神だった。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る