第672話関白殿、二月二十一日に(27)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


関白殿に続いて、弟君たち、そしてお供する方々が全員で女院様の御車を大事に警護し、積善寺へと誘導されている様子は、まさに素晴らしいのです。

このようなご様子を、私たちは本当に直接、目の前にすることができるので、感激してしまうのです。

それと、私たちの乗っている車も、二十台の列となっております。

このような様子を見ておられる女院様方の女房たちも、また素晴らしいと思っておられるでしょう。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :なかなか、盛大な行列になりそうですね。

清少納言先生:女院様も含めてのことですから、これは見物する人たちには、目の保養かと。

舞夢    :よく言われているのですが、女院様方の女房たちとの対抗意識はあったのですか?

清少納言先生:ある人も、それはいたでしょうが、あまり言い出すことではないと思うのです。何よりそれを考えることが、品がないと思うのです。

舞夢    :女房は他者の比較以前に、自分を磨けと。

清少納言先生:その通りと思いますよ。


※関白殿、二月二十一日に(28)に続く。

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