第652話関白殿、二月二十一日に(7)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
関白殿は、
「今日の禄は特別なものを」
とおっしゃり、関白殿の許より禄をお出しになられます。
女の装束に、紅梅襲の細長を添えてあります。
酒肴のもてなしもなされ、式部丞を酔わせたかったのですが、当の式部丞が、
「今日は大切なお役目につき、それはお許し願います」
と、大納言様に対しても申し上げて、立ち去っていきました。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :式部丞も、大変ですね。
清少納言先生:はい、それは大変です、中宮様や関白殿、大納言様までおられる中でのこと、ましては帝からのお手紙と、中宮様からのお返事を取り扱うのですから。
舞夢 :酒に誘われても、とても酔えませんね。
※宮仕え、それも帝の直近での仕事、それは失態は許されない。式部丞の苦心がよくわかる。
※関白殿、二月二十一日に(8)に続く。
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