第644話御前にて人々とも(5)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


どうにも確信が持てないので、様々言うけれど、仮に届け先を間違えたならば、やがてはそれを告げに来るでしょう。中宮様の許へ様子を確かめたく伺いたくもなるのですが、仮にそうでなかったとしたら、恥ずかしいことになると思うけれど、実際問題として、どこの誰が理由もなく、このようなことをするでしょうか、やはり中宮様からの仰せに違いないと思うと、本当に面白いのです。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :なかなか、微妙ですね。

清少納言先生:万が一を思うと、返事も、伺いに人を遣わせるのも、ためらいます。

舞夢    :中宮様は、それが狙いでは?

清少納言先生:そうですね、おそらく。


※御前にて人々とも(6)に続く。

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