第628話古代の人の
清少納言先生:今日は古めかしい人のお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
古めかしい人が、指貫をはく姿が、本当にぎこちないのです。
指貫を前に引き当てて、まず着物の裾を全部、指貫の中に押し込んでしまっています。後ろの腰紐はたらしたままで、着物の前をしっかり整えてから腰紐を手を伸ばして扱おうとするので、その後ろに手を伸ばすのが、まるで猿が手を縛られているような感じ、そのよたよたとしている様子は、例えば急な用事で出かける場合など、とても間に合うようには見えません。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :古めかしい人、つまり歳を取って身体が固くなっているのでしょうか。
清少納言先生:まあ、見ていて心配になるけれど。
舞夢 :そのぎこちなさが、面白いとか。
清少納言先生:それもあるかな。
※この段で、清少納言が性格が悪いとする研究者もいるようだけれど、そこまでの深い意味は込められていないと思う。単なる軽い意味での、滑稽な様子を書いたものと思う。
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