第627話人の顔に
清少納言先生:今日は、人の顔のお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
人の顔の中でも、格別に品が良いと思われる部分は、会うたびにみても、なんと魅力があり、素敵と思います。
それが、絵に描かれた顔の場合は、何度も見ていると、目がとまらなくなります。
それだから、すぐ近くに立ててある屏風絵の顔は、確かに素晴らしいものでしょうけれど、今さらしっかりと見ようとはしません。
そういうことなので、現に生きている人の顔は、本当に面白いのです。
不細工とも思われる顔であっても、どこか一箇所くらいは目をひく部分があって、じっと見入ってしまうものです。
ただ、醜いものであったとしても、それにはそれなりの事情があると思うと、辛くなります。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :確かに人の顔は千差万別。
清少納言先生:絵になると、決まりきった表現になるので。
舞夢 :私も先生の顔をじっと見ようかと。
清少納言先生:それは、どういう意味で?
※清少納言は美人であったのか、そうではなかったのか、尽きせぬ議論がこの段から生まれている。
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