第622話男こそ、なほいとありがたく(1)
清少納言先生:今日は男性の本当に不思議な感性どについてのお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
男性というものほど、まさに考えられないような不思議な感性を持っているものはないと思うのです。
本当に美しい女性を捨てて、人から好かれないような、どうということもない女性を妻にしていることもあって、本当に理由がわからないのです。
例えば、宮中に頻繁に出入りする男性であるとか、高貴な身分のお方のご子息などは、普通は多くの女性の中でも、特にすぐれた女性を選んで愛されると思います。
その人の手には届かないような高貴な身分の女性であっても、すばらしいと思う女性を命がけで懸想なされるのがよいと思うのです。
人が大切にしている娘や、まだ見たことのない女性であっても、素晴らしいと評判がある女性をこそ、何とかして我がものにしたいと思う男性は多いようです。
しかし、そんな思いがありながら、私たち女性からみても、たいしたことのない程度が低い女性を男性が可愛がるのは、本当にどういう理由があるのでしょうか。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :これで男女の仲は、難しいのです。
清少納言先生:相性でしょうかねえ。
舞夢 :身分が高くて美人であっても、性格が合わないと、難しいと思うのです。
清少納言先生:うーん・・・
※男こそ、なほいとありがたく(2)に続く。
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