第623話男こそ、なほいとありがたく(2)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


見目麗しく性格もよい女性が、文字を美しく書き、和歌も情感を込めて詠み贈るのに、相手の男性は返事だけはこまめにするけれど、結局通うことはない。

可憐なその女性が嘆いているのを見捨ててしまい、他の女性のもとへ通ってしまうのは、まさに呆れてしまうこと。

他人事ではあるけれど、腹が立つ。

傍目で見ていて、他の男がそんなことをしていると、気分を害するようだけれど、当の本人自身のことになると、まったく待ち続ける女への配慮などはない。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :そんなこともあるのですね。

清少納言先生:まあ、理由がよくわからないけれど。

舞夢    :それは相性なのでしょうか。

清少納言先生:それもあるかなあ、でもねえ・・・


※やはり、男女の仲は不可思議なもの。

 いい男が、いい女になびく(あるいはその逆)ばかりではない。




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