第616話せめておそろしきもの

清少納言先生:今日は拒みようがなく、怖ろしいもののお話です。

舞夢    :了解しました。


拒みようがなく恐ろしいもの。

夜の雷。

近隣に盗賊が押し入った時。

私の住んでいるところに、盗賊が押し入って来た場合、前後もわきまえないので、どうしたらいいのかわからない。

近くで火事が発生した場合も、恐ろしい。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :これは生活者としての実感ですね。

清少納言先生:私個人の力では、なんともできません。


※雷はともかく、盗賊や火事、清少納言の生きていた時代の治安状況については、明確に判断は難しい。治安を保つ技術や火災の場合の消火技術も現代とは異なる。

特に火災に対しては、ほぼ全家屋が木造家屋、風向きによっては延焼もしやすい。

それは恐ろしい。

火災保険などもなかった時代である。


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