第530話寺は
清少納言先生:今日は、お寺のお話です。
舞夢 :了解しました。
寺は、壺阪。笠置。法輪。石山。粉河。志賀。
清少納言先生:それぞれを説明します。まず、壺阪は奈良の高市。真言宗のお寺です。ご本尊の千手観音様は眼の病にご利益があると言われておりました。
次に笠置は、京都の南、笠置山の頂。真言宗。狩りの途中で道に迷った大友皇子が山神に祈り、無事に戻ることができて、それに感謝されたのかな、笠を置いたところに、弥勒菩薩をご本尊として開創されたとか。
法輪は、京都の嵐山。元明の帝の御代に、勅願により行基菩薩に命じて堂塔を建てられたとか。
石山は、琵琶湖のほとり、聖武の帝の御代、奈良大仏鋳造に使う黄金を求めて、良弁僧正が蔵王権現の霊夢を得て、石山の岩の上に安置祈念した如意輪観音がご本尊です。
粉河寺は、紀州、これも千手観音がご本尊。
志賀寺は天智の帝の御壮健、弥勒菩薩がご本尊です。
舞夢 :先生の当時の人気があるお寺なのですね。
清少納言先生:真言宗が多いかな、思いついたままを書きました。
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