第514話野分のまたの日こそ(1)
清少納言先生:今日は、野分つまり今の言葉でいう台風の次の日のお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
野分(台風)の翌日は、なかなか心に響くような趣があり、興味をひかれるのです。
立蔀や透垣が乱れている、その上に庭のあちらこちらの植え込みが、ひどく可哀想なくらいに荒れています。
大木が何本も倒れ、風に吹き折られた枝が、萩や女郎花にかぶさっているのは、心を痛めます。
格子のマス目には、風が木の葉を意識して吹きつけたのでしょうか、細々と張りつけられているのを見ると、荒々しい風のしわざとは、とても思えないほどです。
野分のまたの日こそ(2)に続く。
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