第473話雪のいと高うはあらで(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
宵も過ぎたような頃に、沓の音が聞こえてきました。
少し首を傾げていると、時折、このような風情を感じる時に、突然お顔を見せるお方でした。
そのお方が言うのには、
「今日のような雪の日に、どのようにしてお過ごしなのか、心配しておりました」
「ただ、大したことでもないような用事が邪魔をして、そこの場所で日を過ごしてしまったのです」
などとのこと。
おそらく「今日来む」などの歌の意味で、話しているのだと思います。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :「今日来む」という歌は?
清少納言先生:「山里は 雪降り積みて 道もなし 今日来む人を あはれと見む」平兼盛様の御歌です。
舞夢 :これも素晴らしく風情のある御歌ですね。
清少納言先生:はい、まさに雅を感じます。
雪のいと高うはあらで(3)に続く。
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