第393話正月十余日のほど(2)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


また綺麗な髪をした女の子たちがやってきました。

衵は少し破れていて、袴は糊も取れているけれど、袿は上品なものを着た三、四人です。

「卯槌の木にするから、それにちょうどいい枝を切っておろして欲しいの、ご主人様も欲しいっておっしゃっているから」と声をかけるのです。

少年がその枝を切っておろすと、少女たちは奪い合うように手に取って、足りないのでしょうか、木の上の少年に向かって

「私にもたくさんちょうだい」

などと声をかけるのが可愛らしいのです。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :なかなか無邪気で可愛らしいですね。

清少納言先生:これはこれで、絵になります。


正月十余日のほど(3)に続く。

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