第324話恥づかしきもの(3)
男というものは、女に対して「好きになれない」「理想とは全然違う」と思って、本当はいろいろと文句を言いたいし、気に入らないことがあったとしても、当の女性に対面している時は、しっかりとご機嫌を取り、本音以外のことを言い、自分の愛情が信頼できるものと思わせるものです。
そのような男の振る舞いは、男に頼るしかない女の気持ちをしっかり読んでいるかのようで、いたたまれないものがある。
そのうえ、世間一般の男でなく、「情に厚く風流を解する」などと世間から評価されている男の場合は、「女に気持ちが薄れている」などと思わせるような行為は絶対にしない。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :はい、かなり勉強になります。
清少納言先生:そういう振る舞いができるから、風流であるともいえます。
恥づかしきもの(4)に続く。
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