第295話言ひにくきもの

清少納言先生:今日は言いにくいものの話になります。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


言いにくいもの。

人からの手紙を受け取り、その中に高貴なお方のお言葉が多く記されてる場合などは、最初から最後まで取り次ぎが終わるまで、間違えないようにと神経を使う。

気が引けるほどの立派な人から、ものが届けられた時の返事は間違いがないようにと思うので、本当に言葉遣いが難しい。

大人に成長した子供についての、心外な評判を聞いても、親は当人の前では言いにくい。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :高貴なお方の言葉を高貴な中宮様のようなお方に伝えるというのも、神経を使うのですね。

清少納言先生:両方に神経を使いますしね。

舞夢    :心外な話とは?

清少納言先生:まあ、色恋沙汰です。

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