第296話関は

清少納言先生:今日は関の話になります。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


関は逢坂、須磨の関、鈴鹿の関。くきたの関。白河の関。衣の関。

ただ越えの関は、はばかりの関と、言葉の意味がまったく異なっていると思う。

横はしりの関。清見が関。みる目の関。

よしよしの関は、なぜ人がもういいよと思い返したのだろうか、理由とか事情を知りたいと本当に思う。

そういう関をなきその関つまり来るなの関と言うのだと思う。

逢坂をもう一度思い直したら、辛いことだと思います。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :逢坂、須磨、鈴鹿、くきた、白河は有名な歌枕、衣は平泉の近くの衣川ですね。

清少納言先生:はい、その通りです。ただ越えの関は、私も場所は。よく知らないけれど、ひたすらに越えるという意味の関で、いろんな人の口にのぼります。

舞夢    :はばかりの関は、陸奥の国の歌枕で、その意味で似ても似つかないのだけど、混同される人も多かったのですか。

清少納言先生:横はしりも清見も駿河です。そこから後は、言葉の遊びです。


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