第294話見苦しきもの(2)
それはさておき、翌朝には早起きがとても見た目がよい。
しかし、夏の昼寝から起きてきた場合は、高貴な身分の人なら多少は風情があるけれど、容貌が貧相な人の場合は脂ぎった顔で目も腫れぼったく、寝方によっては頬もゆがんでいるに違いない。
お互いに、そんな起きがけの間抜けな顔を見合う時の、情けなさははかりしれない。
痩せ型で色黒の人が生絹の単衣を着ていて、その肌が透けて見える場合があるけれど、本当に見苦しい。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :見苦しいというか、美的な意識がないとかですね。
清少納言先生:中には無神経な人もいてね。
今の時代でも、そういう人は数限りない。
むやみに肌を露出する人が多いけれど、他人の不快感を感じているのだろうか。
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