第288話ゆくすゑはるかなるもの

清少納言先生:今日はゆくすゑはるかなるもののお話です。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


行く末をはるか遠くに感じるとき。

半臂はんびの緒をひねりはじめるとき。

陸奥に向かう人が逢坂の関を越えるころ。

生まれたばかりのち乳飲み子が、大人になるまでの間。

大般若経を一人で読み始めたとき。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :行く末の場合は、たどり着くのが遠い表現ですね。

清少納言先生:行く先は、ほぼ大丈夫な場合になります。

舞夢    :半臂はんびは、束帯を着る時、袍と下襲の間に着た短い衣。

清少納言先生:緒は羅で作るのですが、幅が二寸五分(八センチ)、長さが一丈二尺(三・六メートル)の紐を三段に畳んで左腰に掛けます。

舞夢    :大般若は確か全六百巻。それは読み始めたら大変時間がかかります。



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