第200話職の御曹司におはしますころ(2)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


そんな話をしていると若い女房たちが御簾の中から出てきました。

女房たちは

「夫となる方はいるの?」とか

「どこに住んでいるの?」などとそれぞれに聞き出すのですが、どうにも聞き耳を立ててしまうようなこととか、あてつけがましいことまで言い出します。

女房たちが

「歌を歌う人なの?舞を舞う人なの?」と聞き出します。

すると、その質問が終わらないのに

尼は

「さて今日の夜は誰と寝ようかしら」

「常陸介と寝ることにしましょう、寝た時の感じがとてもいい」

などと歌いはじめて、その先まで卑猥な歌を歌い続けます。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :いやはや、すごい尼さんですね。

清少納言先生:まあ、遊び女だと思いますがねえ・・・

舞夢    :それにしても、まさか宮中でとは。

清少納言先生:それも御読経の日にね。


清少納言先生にとっても、異文化に属する人種だと思う。

さて、どう感じたのだろうか。


職の御曹司におはしますころ(3)に続く

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