第157話内裏の局、細殿(1)
清少納言先生:今日から、内裏の局、細殿の話になります。
舞夢 :はい、よろしくお願いします。訳をはじめます。
宮中の局では、細殿がとりわけ、心をひかれる。
上の蔀を上げておくと、風がたくさん吹き込んできて、夏でもかなり涼しい。
冬になると、雪や霰まで風と一緒に入ってくるのは、なかなか趣があります。
局としては狭いので、人が来ているときなど、女童がのぼってくるときは少し困るけれど、そういう場合は、女童を屏風の内側に隠してしまいます。
そうすると女童も外にいる時のように、ケラケラと大声で笑うこともできなくなり、おとなしくなる。それがまた可愛らしく面白い。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :細殿というのは、殿舎の廂 の間 で、細長いところですね。
清少納言先生:はい、そこに仕切りをして、女房などの居室として使いました。
舞夢 :女童の文章が面白いですね。
清少納言先生:まあ、時と場合ですね。
内裏の実況レポートのようで、なかなか面白い話になりそうだ。
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