第122話殿上の名対面こそ(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
女房たちは、名前の良し悪しとか、声の良し悪しで、男の品定めをするので、それぞれの想いがわかってしまって、大変面白い。
殿上での名対面が終わり、次に点呼を受ける滝口の武士たちが弦打をして、沓の音をさせて、少しざわざわと御前の庭に集まります。
当番の蔵人が、かん高い音をさせて板敷きを踏みしめ、東北の隅の匂欄の所で、高いひざまずきの姿勢で帝の方に向き、滝口の武士には背を向け「誰と誰が詰めているのか」と尋ねるのが、なかなか見られない様子なので、興味深い。
清少納言先生:はい、そこまでです。
舞夢 :滝口の武士の弓鳴らしとはなんでしょうか。
清少納言先生:滝口の武士は、宮中とか院の警護のために選抜された武士です。弓をたがえず、弓弦だけを引き放って音を立てます、一種の魔除けです。
舞夢 :響くと迫力があるんでしょうね。
珍しい記述であるし、実況中継なので、宮中の空気が浮かんでくる。
あくまでも文字の世界ながら、タイムスリップになる。
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