第99話七月ばかりに
清少納言先生:少し時期が違いますが、七月のお話です。
舞夢 :それでは、訳してみます。
七月、初秋になり、風が激しく吹き、雨がすごく降る日は、室内はだいたい、涼しい。扇を使うことも忘れるほどです。そういう時は、汗の香りがしみついた綿布で作った薄い衣を、適当に引きかぶってお昼寝をするのが、本当に好きです。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :旧暦の七月ですから、すでに初秋、台風の日ですね。
清少納言先生:残暑時期の、一時の涼しさですから、素直に喜び、素直に昼寝です。
例えば源氏物語では、昼寝をする雲居の雁を、父の大臣が躾として注意するくだりがある。
昼寝は、はしたないものと思われていたのだろうか。
しかし、清少納言は、そんなことは気にしない。
心のままに、涼しさを楽しんでいる、その姿が本当に魅力がある。
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