第50話心ゆくもの(1)

清少納言先生:今日は、心ゆくものです。

舞夢    :それでは、現代語訳します。


心の満たされるもの。

魅力的な絵詞がつけられ上手に描かれた女絵がたくさんある時。

物見の帰り道で、乗りすぎる程にたくさん車に乗り、その袖や裾が簾から出てしまい、車副いの男たちもたくさん従い、牛扱いの上手な者が牛車を走らせている時。

白く綺麗な陸奥紙に、細書き等することなど出来ないような筆で、上手に手紙を書いた時。

糸筋が乱れることなく練ってある糸を縒り合わせ操ってある時。


清少納言先生:はい、お疲れさまでした。

舞夢    :女絵というものは、水墨画とか水絵の具の草画ですね。

清少納言先生:はい、男絵は泥絵の具で極彩色になります。

舞夢    :確かに枚数とか場面が多いと面白そうですね。

清少納言先生:物見の帰り道の話は、にぎやかに帰るということです。

舞夢    :それは面白いでしょうね、華やかさも感じられます。

清少納言先生:手紙と糸の話は、まあ、自慢話です。

舞夢    :器用というか、それは芸ですね。

清少納言先生:偶然かもしれないけれど・・・


なんともわかりやすく、日常の話題を扱ってくれるので、プチタイムスリップが出来ている。

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