第4話 4 着ぐるみパジャマ

「ブッコちゃん、ナゴンちゃん、ナスビは放っておいて、俺と遊ばない?」

「遊ばない! お兄ちゃんと遊ぶ!」

「ナスビじゃないわよ! チェリーちゃんって、カワイイ名前をつけたもん!」

「ハハハ・・・どうしてイケメンの俺より、ナスビの方がモテるんだ!?」

「こいつらにモテても、嬉しくない。」

「ハチ、お手!」

「ワン~♪」

「キャハハハハ!」

「・・・ナスビの苦労が分かる気がする。」

「・・・だろ。」



この物語の人間関係は、


「兄を妹と妹の親友で奪い合い、カッコイイ兄貴の友達は相手にされない。」


これが基本である。



「お兄ちゃん、着ぐるみパジャマゲーの織田信長が倒せないんだけど!」

「渋谷EEGgamesだろ?」

「キャア~♪ チェリーちゃんが横文字をしゃべるとカッコイイ~♪」

「アバターが弱いんじゃないかな? ゲーム内のショップで強い着ぐるみパジャマを買ってみたら?」

「そんなお金は中学生にはありません!」

「貧乏でゴメンナサイ~♪」



この物語の世界観は、


「毎日、学園祭~♪ 毎日、ハロウィン~♪ 毎日、パーティー~♪。」


エブリデー、パーティーが基本の、楽しくゲームをパーティーピープルする、がテーマである。



「ブッコちゃんのアバターは何?」

「うさピョンの着ぐるみパジャマです~♪」

「初期の支給品だね。それで今日の織田信長を倒すのは難しいかな?」

「ええ!? ショック。」


この「渋谷EEGgames」は、戦闘は、着ぐるみパジャマを着て戦う、コスプレゲーである。仮に、うさぎの着ぐるみを着て、剣を振り回し敵と戦う。ふなっしーのつなぎのパジャマを着て、銃を撃ちまくる。チートは、不正行為で着ぐるみパジャマ以外か、極悪な着ぐるみパジャマを着るのだろう。


着ぐるみパジャマの性能が、全てである。


「フフフッ~♪」

「まさか・・・。」

「お兄ちゃん、今日も共闘して~♪」


このゲームには、共闘もあるらしい。


つづく。




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