神の宣言
まずは蛇からお仕置きタイムじゃ。私の最高傑作を惑わしおって。
「へへへ~神様。これは違うんですよ~」
「おだまり!お前がこんな事をしたから、お前はあらゆる家畜、あらゆる野の獣よりも呪われる!お前は一生腹ばいで歩き、ちりを食べなければならない!私は、お前と女との間に、また、お前の子孫と女の子孫の間に、敵意を置く!彼はお前の頭を踏み砕き、お前は彼のかかとに噛み付く!」
「そ、そんなぁ~」
「蛇ざまぁ」
「笑ってるのも今のうちだぞ。次は女、お前の番だ」
「え、マジで」
「お前、禁断の果実に真っ先に手を伸ばしてたから罪重くするね。今後お前が子供を産むときの苦しみを大いに増すことにする。しかも、お前は夫を恋い慕うが、彼はお前を支配する」
「……つまり?」
「めっちゃ苦しむ」
「チョベリバ~」
コイツ本当に反省してんのかな。まぁいいや。次は人だ。
「お前は食べちゃいけない果実食ったから、そのせいで土地が呪われてしまった。だから今後お前は一生苦しんで食を得なければならない」
「嫌っス!働きたくないっス!一生木の実もぎもぎして暮らしたいっス!」
「ダメ!ついでに土地は、お前のために、いばらとあざみを生えさせ、お前は野の草を食べなければならない。そんでもって汗を流して糧を得、最後には土に帰る。お前創る時に使った材料はちりだから、ちりに帰るのが道理だろう」
「じゃ、じゃあ自分最後には死んじゃうんスか!?」
「うん」
「嫌だーーーーー!!」
蛇、女、人に罰を与えた。今回はこんなもんで許してやろう。キツイやつだし。
特に人に与えたやつは自分で考えた中でも結構エグいね。死んじゃうんだもん。
これで人は死から逃れられなくなった。あーでも、もしかしたら子孫の中にいるかも。私のことを信じてくれるやつ。じゃあ、そいつが死んだとき、この呪いから開放してあげようかな。三日後くらいになったら生き返るでしょ。そしたら永遠に神の国に生きる祝福を約束してあげよう。そうしよう。
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