第38話 どうしたがぜよ

 翌朝 龍馬は、堤の先端から、満潮の潮が混じる鏡川へ飛び込んだ。


胸を張りまっすぐに前方を見て飛び込んだ。


それも、頭から飛び込んだ。


 一度も稽古もせずに、着物を脱ぐやいなやの早業であった。

少年達は、目をみはった。


何と美しい飛び込み!

あのおじくその龍馬かよ?ほんまかよ?

信じれんぜ。凄いわあ!


龍馬には後光がさしていた。


龍馬は、何事もなかったように颯爽と姿を消した。

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