漆の戦 ≪ 牙を剥かれた男 ㊤

 


『雨を感じられる奴がいれば、ただ濡れるだけの奴もいる』── ボブ・マーリー



──────────────────





■ 狂犬グループの下層構成員

  寄居よりい 枝忍しのぶ ── 曰く





『俺、退屈たいくちゅだから、ヤれるよぅ? いとぅでもヤれるよぅ?』


 さすがの「怪獣」といえども、所属する理魄祖合会りはくそごうかいでの己の立場が単なるパシリだということぐらいはなんとなく察しているらしい。そろそろ退屈な毎日に嫌気がさしているご様子で、にわかに浮き足立つグループ内の異変を嗅覚で感じ取ったか、第2の飼い主である狂犬に向かって頻りにアピールを重ねていた。


『俺のパンチが元気だよぅ? いとぅでも叩けるんだよぅ?』


 しかし、そんな怪獣を狂犬がなだめる。


『なぁウッスィ、もうちょい待とうか? もうちょっと料理しとかねぇと、ちゃんと美味しく食べらんねぇんだよ。わかる?』


『おぅ? ん? ん?』


『ちゃんと下ごしらえをしとかないと、牛さんだって硬いお肉のままなワケ。美味しくないステーキなんてヤだろ?』


『俺、しゅき嫌い、ないよぅ?』


『そうじゃなくってね。んーとね。どうせ食べるんなら、もうちょっと美味しくなってから食べたほうがお得じゃん?』


『んー』


『どうせ食べれるんだからさぁ。お楽しみは最後まで取っとくのが通ってモンだ』


ちゅう?』


 幹部がコレでは、ボスというのも大変な役回りである。


 しかし、なにはともあれ、


『あと1週間は寝かせよう。そうすりゃ、極上のステーキを味わえる』


 眠れる狂犬が、じわりと動き出した。





     ☆





 一昨日のことである。


 校内に窓硝子の割れる音が響き渡り、まごつく教師陣を養護教諭の小西香里奈こにしかりながけしかけ、なぜか彼らは2年1組の教室へと駆けつけ、変化なしと見るやほっと安堵の胸を撫でおろして職員室へと舞い戻り、待機していた小西に、


『そういうのを堕落っつんだバカヤロウ』


 叱られた。


 それで、彼女が先導してぞろぞろと玄関までおりてきてみれば、通用口の観音扉にぽっかりと穴があいている。そして、穴の向こう側には、両腕から血を流しながら胡座をかいている桐渓更紗の姿が。


『コケた』


 そんなワケがないのだが、意外とそんなワケが日常生活に潜んでいるかのように、大人の預かり知らぬ少女の闇であるかのように、神待ちしていた中学生時代を告白する悟った女子高生のように、淡淡と、


『コケたの』


 仄めかしてみせる。


 ひとまずの応急処置を執り、小西の車で病院へと直行。右腕に2針と左腕に7針を縫う裂傷の他、無数の擦過傷と打撲までもが見られた。しかし、当の桐渓はまるで蚊にでも刺されたかのような飄飄とした顔色。被害届の申告もなく、已むなく決闘罪の容疑保留のまま釈放。


 あの女の仕業であると、専らの噂。


 桐渓更紗という人物が何者なのか、ヒナ高の多くの生徒は知らない。しかし、狂犬や幹部の色めき立つ様子を見れば、およそ一般的な生徒でないことぐらいはわかる。そもそも三枝虹子の唯一の親友ということは周知の事実であり、それだけでも只者ではないと言えるだろう。


 いつも眠たそうにしており、いつも少しだけ口角があがっており、いつも中立的フラットな雰囲気を持っており、自由気儘そうであり、他人からの干渉を嫌っていそうであり、遊んでいそうであり、でも遊んでいなさそうでもあり、愛嬌のある栗鼠リス顔は意外と可愛くもあり、でも三枝の親友だから誰にもナンパできなくもあり──要するに、只者ではないようだが依然として素性の知れない神秘的ミステリアスな女。


 そんな桐渓があの女と立ち合い、死闘の末に敗北したらしいと専らの噂。


 事実関係は皆無に等しいが、なにせ、桐渓の負傷の報せを受けてたちまちのうちに狂犬が動き出した。ゆえに、やはり桐渓は只者ではなく、彼女を打倒したほうも只者ではなかった──出典ソースの曖昧な噂話で今やヒナ高全体が持ちきりとなっている。


 そもそも、あの女の素性が謎なのに。


 ひとまず、仮に噂が真実だったとして、とどのつまり、あの女がやはりメイド・イン・ジャパンだったことが判明したとして、では、現在の狂犬グループになにができるだろう?


 ボスの鬼束甚八おにつかじんぱちを筆頭にして、



巣南重慶すなみじゅうけい

奥貫晶杯おくぬきあつき

・大隣憲次

鞍馬潮くらまうしお



 幹部こそ全員が健在ではあるが、しかし今や上層構成員はひとりとしておらず、中層構成員は、



絵面清貴えづらきよたか

新垣契永にいがきせつな

京師航きょうしわたる

鐙谷董吉あぶみやとうきち



 この4人であり、下層構成員はと言えば、



銀鏡和毅しろみともき

冨永理人とみながまさと

阿川美景あがわみかげ

・野呂賀明



 それから、


「クソ。痛ぇ……」


 右脚を引きずる寄居枝忍の、たった5人しかいないのである。


 計14名。


 もはや組織として成立する人数を保てていない。単なる仲良し小良しのグループであればまだしも、狂犬グループと言えば、ヒナ高のみならず関東圏全域にまで幅を利かせている不良組織なのである。


 それが、今や風前の灯。


 確かに、孤月義道会こげつぎどうかいという捨て札カードはあるだろう。しかし、彼らに忠誠心はなく、ほぼ解散状態でもあって機能性は絶望的。あくまでも「かつての半グレ集団」という名義だけが兵力となっているに過ぎない。


 狂犬グループの中でもしも幹部以外に頼れる人材があるとすれば、絵面&銀鏡の最凶コンビだろうか。奥貫の性奴隷である冨永も期待できなくはない。本気を出せば新垣と京師もイケるクチだが、いかんせん気弱な性格なので戦力外。ならば、あとは必然的に団栗の背比べとなる。鐙谷は引き籠りだし、阿川はナンパ師だし、野呂はパシリだし。


 かくいう寄居なんて、絵面のように頭がキレるわけでなければ、銀鏡のように喧嘩が強いわけでもない。冨永や阿川のように狂信者カルト的な座標にもなく、つまりキャラさえも固まっていない。見た目も普通であり、完璧なイケメンの新垣か、もしくはスポーティな面立ちの京師に憧れを抱いてみることもある。


 それなのに、


『おまえにキャラを与えてやる。可哀想な男という、最凶のキャラを』


 心、技、体、特性、どれひとつとして持ちあわせていない自分のどこに使える要素があると、大隣は言うのだろう?



 ⇒ 20XX/09/07[金]20:XX

   東京都新宿区歌舞伎町2丁目

   裏通りにて



 明日からの書き入れ時を目前に控え、新宿の夜がますます活気づいている。


 節電という新文化こそ許容したものの、光の喪失は心の損失だと言わんばかりに、あらゆる店舗が、世間に許されるぎりぎりまで発電機ジェネレーターを回している。ゆえに此岸しがんの合理が輝き、往来する者の網膜は幻さえも幻と識別できていない。ゆらゆらと幽鬼のようにさまよい、流通という、裏の取れない大義名分に鵜呑みの笑顔を頷かせている。仮に暴利ボッタクリの被害に遭ったとしても、今の彼らであれば「ボランティア」を口にすることだろう。


 自尊心エゴ慈善心チャリティの同居する街、新宿。


 綱のような右脚を引きずり、雑居ビルの壁面に手をついて休んではまた歩き出す、そうして2時間もかけ、寄居は歌舞伎町の2丁目、明治通りに程近い裏道へと辿り着いた。誰に心配されることなく、救いの手を差し伸べられることもなく、巡回中の警察官にさえも見過ごされながら、たったひとりきりで、ここまで。


『戦いに行け。その可哀想な風情なりで、立ち合いに行け』


 あまりの痛みに涙がこぼれる。


 それもそのはず、折れている。


 裏庭に呼び出されるや否や、唐突に大隣の前蹴りを浴び、寄居の右脚はわずかに反り曲がった。それを強引にもと通りにされ、あの女のもとに向かって喧嘩してくるよう命令された。


『可哀想──それがお前の、キャラ』


 欲しくもない称号まで授けられ。


「痛ぇ。痛ぇ。イデぇ」


 目的となる女は、月、水、金と週3で、母親の手伝いをしているのだという。子供たちを相手に奴隷の格闘技を教えているのだと。


 奴隷の格闘技。


 ポルトガル人によるブラジル植民地化が為されて以降、プランテーション耕作のための強い労働力を期待され、多くの黒人がアフリカ大陸から連れてこられた。人身売買からの奴隷として強制労働させられたのである。加えて1808年、リオデジャネイロにポルトガル王室が移転し、ジョアン6世とペドロ1世によって特別警察が設置された際には、アフリカ文化の抑圧さえも執り行われた。


 こうした過酷な環境の片隅で、まるで看守の目を誤魔化すように、奴隷たちによって育まれていたものがある。


 それはまるで、息抜きのダンスのようにしか見えないリズミカルな格闘技。


『カポエイラ』


 足技を主体メインとし、アクロバティックな動作を特徴とするが、稀に手による攻撃もあり、ナイフを使用する場合もある。また、格闘体系とする位置づけの他にも、そのリズミカルな動きがブレイクダンスに強く影響を与えたとされる。なるほど、カポエイラ自体、ビリンバウなどの楽器による伴奏がついて初めて教えられることが多い。


 奴隷たちの唯一の娯楽であるかのように見せかけながら、その実、黒人の矜恃きょうじを賭して命懸けで磨かれたカポエイラ。件の女の母親はこれを修得しており、さらには、日本ではまだ数少ないメストレMestre──「師範」という最上級の称号を授かり、歌舞伎町のただ中に道場を構えているのだという。


 道場の名は『GINGA』──ジンガと読む。顔を防御しながら身体を左右に移動させる、カポエイラの基本的な足捌きステップのことを意味している。ちなみに、サンバのステップはジンガのリズムをテンポアップさせたもの。


「だからどうした」


 そんな自慢気な蘊蓄うんちくなどどうでもいい。寄居は今、同学年の上司によって右膝を破壊され、その上で喧嘩に向かうよう命令されている途上なのである。


 大隣の思惑がわからない。


「なんで俺が……!」


 右腕を水平に引き、悔し涙を拭う。


 しかし、往来する者は誰も声をかけない。それどころか見てもいない。自分の人生と自分に好都合な身内への接客もてなしに夢中で、赤の他人には見向きもしない。


 寄居の道は、くらい。


 暗い。くらい。くらい。くらい。くらい。だから、冥い。


 それでも、本当に手探りの闇であったとしても、寄居は向かわなくてはならない。泥の脂汗は引かず、しかし悪寒ばかりのする肉体を引きずり、とても勝てる見込みのない百戦錬磨の女のもとへ。


 恐怖心だけが動機エンジンである。


 鬼束と幹部に対する恐怖心だけで寄居は歩き続けている。脚を引きずり、悔し涙をこぼし、脂汗を垂れ流してもなお、それらの苦痛を遥かに凌駕する恐怖心だけで歩き続けている。


 戦果もなく帰投すれば、きっと大隣によって全身の骨を砕かれるだろう。鞍馬によって壁面に埋めこまれるだろう。奥貫によって目鼻を削ぎ落とされるだろう。巣南によって血液を抜き取られるだろう。そして鬼束によって皮膚を剥かれ、筋繊維の塊にされるだろう。


 それは、決して比喩ではない。


 だから、怖い。


 途中、自動販売機の脇腹にもたれながら冷たいMAXコーヒーを飲み、煙草キャビンを喫んだ。それから、深呼吸を3つして、ふと見渡せばいつの間にやらラブホテル街。伝統ある格闘技の道場がこんなエリアにあるだなんて、とても信じられない。


 が、大隣が曰く、もう間もなく着く。


 正面の、宮殿パレスを模したラブホの前を左折し、そのまままっすぐに行けば、左に小さな薬局を抱える雑居ビルがあり、その2階が『GINGA』。


 生徒である子供の大半が、児童擁護施設の子や、あるいは風俗店で働く親の子なのだそう。もしや、歌舞伎町だからこそ成立する道場なのかも知れない。


「だからどうした」


 生ぬるい自販機の脇を離れると、路上に空き缶を捨てて再び歩き出す。


 直後、宮殿の中から3人の男女があらわれた。深深とスリットの入った黒いドレスの盛りガール、上から下までを白いスーツで固める痩身の青年、無地で紺色のタンクトップにデニム地のハーフパンツを穿く色黒の筋肉男マッチョメン──今いち企画の意図がわからない。しかし、意図がわかってしまったら商売が成り立たなくなるのも、ここ歌舞伎町の本質である。


「寿司が食いてぇ!」


 あらわれて早早、金髪の女が叫んだ。


「セックスの後の醤油が美味ぇんだよ」


 ビル群に響き渡る哄笑。酒焼けか煙草焼けか絶頂アクメ焼けのガラガラ声。しかし、意外と腹式呼吸ができている。


 遠くなる3種類の背中を横目に、丁字路を左折。たったそれだけの方向転換で混濁する意識。くッと瞼を瞑り、左右に軽く頭を振る。刹那、わずかに吐き気をおぼえ、なぜか生サーモンを食べたくなった。


「寿司が食いてぇ」


 確かに、仄かな磯の香りが漂っている。歌舞伎町には寿司屋も多く、魚介卸売店も点在しているから不思議なことではない。


 下水の臭いと魚の匂い。


 これが、歌舞伎町の芳香パルファム


 吐き気と食い気、相対するふたつの感覚に溺れながら、息も絶え絶えに肉体を動かす。なぜ歩いているのか、満身創痍の寄居の頭ではそろそろわからなくなりつつある。脱水状態なのに脚を動かし続けるマラソンランナーのよう。


 ラブホを2軒、目的の不明瞭な謎の雑居ビルを5軒と、右にデブ専のキャバクラを見過ごし、左に無人のパーキングを見過ごした。すると、細い路地への入口を越えた向こう側、モスグリーンのネオンサインを掲げた薬局が見える。


 脚を止め、眼球だけで仰ぐ。


 2階にも灯が点っている。


 とうとう、着いてしまった。


 著しい鈍痛、脂汗、悪寒、眩暈、動悸、嘔気おうけ──我が身を侵蝕する諸悪たちに、新たに「緊張」という悪が加わった。加わったとたん、上手く頭が回らなくなり、不思議と冷静沈着でもあって、ちょっとした刺激で発狂してももう可笑しくなくなった。


 微かに、ヒップホップの音がする。


 知ってる。これは確か『US3アススリー』。


 新垣契永に教えてもらったことがある。


 彼はクラブDJ。そういうのには詳しい。


 やっぱり、あのイケメンに憧れる。


 回らない頭が、勝手にそう思っていた。


「あぁ。そうだ。立ち合うんだった」


 朦朧としながらも、どうにか姿勢を正す。


 薬局の門の左脇に、階段スペースがある。ここから上の階へと昇降するらしい。


「のぼらないと、いけないのか。つっか、のぼれん、のか、この脚?」


 ぶつぶつとひとりごちている最中にも、寄居の壊れた脚はひとりでに動いていた。階段に爪先をかけ、きんと冷たい手すりに体重を預け、肥満にはさぞやこたえることだろう幅員の狭い階段をのぼる。まるで1段1段を大切にするように、ゆっくりと、着実にのぼる。


 見あげる先の踊り場に、蛍光灯が蒼白く点っている。ぼんやりと儚い光ながら、たった1本で無事故を呼びかけている。


「なんだっけなぁ。この曲」


 ラテンっぽい、ブラジルっぽい、しかしジャズっぽくもあるヒップホップが、階段フロアにまで羽根を伸ばしている。


「変なタイトルなんだよ」


 ピアノとホーンとラップの、陽気な。


「カン、キャンタ……」


『Cantaloop (Flip Fantasia)』


「なんだっけな。契永。なんだっけ?」


 ブルーノートレコーズの歴史に浮かぶ名曲。しかし、カポエイラの専用曲ではないはず。あくまでもジャズヒップホップ。


「カン、カンタ、カン……まぁいいや」


 カポエイラとしてはリズムの早い曲。つまりヒップホップ。


「ちゃんと教えてくれない契永が悪い」


 うっすらと、欠伸のように漂う微睡スラマーなリズムに包まれながら、ようようにして蒼白の踊り場までのぼりつめた。


 隅に消火器がぽつん。後はなにもない。貼り紙もなければ窓もない。


 左の壁に手を添えたまま、右を向く。


 Uターンしてさらに階段が伸びていた。


 その、伸びる直前に、


「……GINGA」


 曇りガラスの開き戸、その一面、左上から右下に向かって、黒いゴシック体で大きく道場名が記されてある。


 どうやら、音楽もここから漏れている。


 いや、


「どう、めき、かほ」


 音楽だけであってもらっては困る。居てもらわなくては困る。ちゃんと立ち合ってもらわなくては困る。


 ホントに困る。


 辿り着くだけで精一杯だった。


 探す体力なんて、もうない。


 不在では困る。


 居て、目的を叶えさせてくれなくては、ホントのホントに困る。


「オレと」


 飛んでいってしまいそうな意識の中に、腕組みでどっしりとたたずむのは、恐怖。


「たちあえ」


 恐怖だけは、変わらずに存在している。


「俺と立ち合え」


 よろよろと歩き出す。すぐに開き戸にぶつかり、両手をつき、おでこをつき、斜めの案山子かかしになってもたれかかる。


「ど、め、き」


 把手を握り締め、そして、一気に身体を後方へ──勢いをつけ、扉を引いた。


「どぉめき」


 踊るようにして、中へ。


「かほ」


 ピアノが。


 憔悴が。


 ホーンが。


 錯綜が。


 ラップが。


 酩酊が。


 リズムが。


「百目鬼歌帆ぉッ!」


 人狼おおかみが。


「オレと、俺と立ち合えッ!」


 目紛めまぐるしく。





   【 続 】




 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る