第21話 亀裂

神姬「なんか...居る」

澪「えっ!?」

俺達は今終電が終わって日付が変わった真夜中の梅ヶ谷駅に居る

なぜそんな時間に梅ヶ谷駅に居るのかと言うと...


前日の昼


光「そう言えば...この間梅ヶ谷駅行けなかったな」

俺「あぁ、そう言えばそうだな」

光「今日行ってみないか?」

俺「え、今から?」

光「違う、真夜中だ」

俺「え、と、泊まり込みで!?」

光「そういう事だ」

神姬「ええやんそれ」

澪「めっちゃ楽しみやな」

善子「行きたいですっ!」

俺「仕方ないなぁ...」

そして銭湯に行って終電に乗って梅ヶ谷駅に着いて駅を観察している


...そして今に至る

俺「あ〜真っ暗だな」

光「あぁ...こんな所に駅ってのも不気味だがな」

善子「あぁ...いいですねこの駅の雰囲気」

神姬「ほらあそこに子供の...」

澪「ひぃいいいっ!?嫌嫌嫌!!」

澪が俺に抱きつく

めっちゃブルブル震えている

俺「ど、どした?」

澪「うぅ...怖い...怖いよぉ...!!」

俺達「えっ」

実は一番はしゃいでたのは澪だった

「めっちゃ楽しみ!」って列車の中であんなにはしゃいでたのに駅に着いた瞬間これだ

今じゃ一番怖がっている

神姬「お...?なんかちっこいなんかがこっちきよる...」

澪「いやあああっ...」

神姬「澪の背中に付いた...」

澪「やめてぇええっ...!!ううっ...」

神姬「ほりゃっ!」

神姬が澪の背中を叩く

ペちん!!!といい音が鳴った

澪「痛ぁッ!?何すんねん!」

神姬「蚊が...」

澪「なんや蚊の事やったんかいな...」

神姬「逃しました」

澪「そこはちゃんと殺らんかいダボ!」

俺「それにしても暗いなぁ...っていうか今日からオリ合宿だよ...」

光「別にいいだろ、どうせ暇なんだし」

カエルの鳴き声がうるさい

ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲと言う音だ

すると光が細い筒のようなものを口にする

光「ふぅ...」

善子「!?」

善子がその筒を脚を組みながらベンチで吸う光の姿を写真で撮る

光「なんだよ」

俺「ん?LINE来た」

そこには「麻薬中毒者、現る」と言うメッセージに光のさっきの写真が表示された

光「ばかっ!お前何してんだよ!」

善子「え!?麻薬じゃないんですか!?」

光「ちげぇよ!電子タバコだよっ!」

俺達「ふーん...」

光「お前らの髪の毛引きちぎんぞ」

光の持っている筒を見る

中に液体のような物が入っている

光「それがタバコになるのさ、ニコチンとかそういうのはアタシにしか影響が無いからお前らは大丈夫って事さ」

神姬「めっちゃええ匂いする」

光「あぁ、レッドブル味とか色々あるよ」

善子「なるほど...いい匂いのする...」

俺達「麻薬」

光「ちげぇつってんだろうがぁ!!」

俺「分かったから落ち着け姉さん」


時刻は2時

俺達はだるまさんが転んだをしていた

しかし俺達は普通のダルマさんが転んだをするはずがない

捕まった人、途中で動いたり喋ったりした人は細すぎて伝わらないモノマネをしなきゃならない

それで一番最初に笑った人が次の鬼になる

もし、笑わなければもう一度その人が鬼になる

なんか前に王様ゲームでそんなのしたなぁ...

神姬「だるまさんがころん」

俺「せい!」

ペちん!

神姬「ひゃっ...!」

神姬のお尻をぶっ叩いた

いい音だ

俺「うぉぉ!!!」

光「お前クソ過ぎだろ」

俺「へへっ!」

神姬「止まれぇ!」

俺達「ひっ!」

神姬「1.2.3.4.5!むふふ〜」

大股で歩く

そしてその先には...

善子「うぇええん!!!」

善子だった

神姬「うひひ〜...じゃ、オナシャス!」

俺達「(え、神姬って野獣語録使うん!?)」

とまぁ、驚愕な事実は置いといて善子のモノマネに入る

善子「なら...CMの撮影で緊張しすぎて最初のセリフなのに途中のセリフを言うドクターやります」

俺達「おぉ...細かい」

そしてモノマネが始まる

善子「はい撮影開始前3!2!1! ...あっ...あっ... カットおお!!ドクターさん!落ち着いて!はい3!2!1!はい! あ...あ カットおおお!!ドクターさん!大丈夫だから!はい3!2!1!好きな言葉は、情熱です)キリッ」

澪「...フッ」

光「フフッ」

善子「やった!」

澪が一番最初に笑った

澪「ほんま似てるわ」

俺「あ、前にやったんだ」

神姬「危なかったわ」

そして澪が鬼になった

澪「何やねんその止まり方ァ!」

俺達は4人揃って体育座りでピタッと止まる

澪「だーるまさんがぁ...転んだってうわっ!」

澪の顔の前で4人一斉に澪を見つめる

すると澪が何かひらめいたような顔をする

こいつ...何する気だ

すると澪が光の身体をじっくり見る

澪「ふぅ〜」

光「うぅっ!?」

澪「はいしゃべった」

光「くそっ...」

そして光のモノマネは「野獣先輩のイキスギィ!」だ

光「あぁ...イキスギィ!あぁ〜イクイク...」

俺達「...」

光は慌てて他のギャグをする

...滑ってるね、うん

まぁ、確かに顔もそれっぽくしてくれてありがたいんだけどさ

その...リアル過ぎて...ね?

光「なぁ...遼」

俺「...ん?」

光「このゲーム...止めにしないか?」

俺「おう...さっきので恐ろしさが分かったよ」

ということで全員ベンチに座る

神姬「...しりとり」

俺「りんご」

神姬「御坊」

なぜか唐突にしりとりが始まった

俺「宇治山田」

神姬「だいどう豊里」

俺「鳥取」

神姬「理解」

俺「和泉鳥取」

女子会組「おぉ...」

神姬「なぬっ...リービッヒ冷却機!」

俺「喜連瓜破」

澪「おぉ...責めるねぇ」

光「谷町線だったよな?」

澪「せやで」

善子「高千穂さんの「り」責め流石ですねぇ...」

神姬「うぬぬ...」

こうして女子会組の前でしりとりを続ける

...20分後

神姬「うぅ...新快速!」

俺「久留里」

神姬「理化学研究所!」

俺「夜祭」

神姬「隣国!」

俺「フフフ...栗!」

神姬「くぅっ...リス!」

善子「なんか燃えてきましたね...」

光「あぁ...熱い」

俺「フハハ!!スリ!」

神姬「ぐはっ...くそぉっ、利口!」

俺「ハハハ...そろそろ終わりか?瓜!」

神姬「ま...まだだぁっ...リスザル!」

俺「フハハハハ!!!!」

光「え?まだあるか?」

澪「ウチ頭硬いから分からんわ」

善子「うーん...あ!」

光澪「え、分かった!?」

俺「これで終わりだ...ルリ...」

神姬「はぁっ...!?」

神姬は絶望的な顔をする

俺はとどめを刺すように言う

俺「ルリボシカミキリぃいいいー!!!」

神姬「ぐはぁあああっ...!!」

光澪「...なるほどな」

なんか俺の勝ちみたいになってるけどしりとりって「ん」で終わったら負けなんだよな...?

まぁ、いいか

神姬「参りました...」

光「遼、流石だな」

俺「普通に「り」責めしただけなんだけどなぁ...」

...

...暇だ

あぁ...眠くなってきた...寝よ

俺はベンチに座ったまま寝た

zz...

...

...

カン!カン!カン!カン!

俺「...!?」

あぁ...もう始発の時間か...

...ん!?

動き辛い

物凄く動き辛い

俺は下を見る

大和撫子達が俺に抱き着いている

割と強めで

神姬に関しては俺の股間に顔を突っ込んでいる

何してんだよ...

とりあえず全員叩き起す

神姬「んんっ...女の子叩くとか卑猥やなぁ...」

光「何言ってんだよ...元から卑猥だろっ、ふぁあああ〜...」

澪「おしみん...難波におるおっさんみたいやで...ふぁああっ」

善子「それはつまり...おっさん中のおっさんってことですね...ふぁあああ...」

俺「あぁ...やっと動けるようになった...ほら、乗るぞ」

大和撫子達「ふぁあ〜い」

やる気ねぇだろこいつら...

始発の上り列車に乗る。


2時間後

俺達は津のマクドで朝食を取って近鉄で津新町に行き、合宿するホテルの前に向かう

神姬「...わたしら一番乗りやな」

俺「だな」

まだ誰も居なかった

もう8時なのに

あ〜暇だ

光「お、佐奈だ」

俺「ほんとだ」

前に佐奈と凛と優希達が居る

いつから優希達と絡むようになったんだあいつら...

佐奈「早っ」

凛「まだ遼らしか居らんのか」

優希「よっ、久しぶり」

太郎駿「よっ」

俺「よっ、久しぶり」

すると光があの怖い顔をする

光「...なぁ優希、ちょっと話があるんだが」

優希「お?どうした忍海...っていうか久しぶりだな!」

光「ふっ...久しぶりだな...確かに久しぶりだ」

優希「ん?どし...」

ごぉん!!

優希達「ひぃっ!?」

光は止まれの標識をかなり強く殴る

鉄の重い音が響く

ていうか優希達めっちゃビビってんじゃん

佐奈「ど、どした?」

凛「めっちゃ怖い顔してる...」

俺「まさか...」

神姬「あぁ...あだ名の...」

澪「あぁ!あのぼい」

善子「言っちゃダメですっ!」

光「そーそーそー...遼達は知ってるんだよ...優希、お前アタシに隠してる事はないか?」

優希「へ、へ...?か、隠してる事...?」

光「...」

すると翔と戎が優希達にコショコショ話であの事を伝える

すると優希は死んだ人のような顔をする

光「なぁ...まだか?」

優希「...はい、あ、あぁります...で、ぇでもそれは...」

光「さっさと言えよ...言い訳なんかどーだっていいんだよ...おい...聞こえてんのか?」

優希に迫って行く光

気が付けば10cmしか距離は無い

優希「はいっ...き、聞こえてますぅ...その...お、忍海...の事を...ぼ、ボイン女って...」

光「今なんつった」

優希「ひいっ!?」

優希が震え上がる

過去にも光が暴走する事があった...のか?

優希「そ、その...これは俺だけじゃねぇ...!そのっ...俺達で考えたやつなんだ...ぶふぉっ...!?」

俺達「!?」

光は優希の腹にこの世の物とは思えない程の怒りの拳をぶちまけた

その場で倒れ込む優希

腹を抑えて咳き込む

しかし光の怒りは止まらない

そのまま背中を踏みつける

優希「うぉっ...!?や、やめろ...な、なぁ...ゆるしてくれよっ...」

光「久しぶり過ぎて忘れてただろ...そう言うどうでもいい事はすぐに忘れるもんな、お前は」

太郎「お、おい...もうやめとけよ!」

駿「マジで死ぬぞ!?」

すると鋭い視線を太郎と駿に突き付ける

2人は凍り付く

すると優希の背中から足が離れて太郎と駿に迫って行く

光「ふふっ...あんな奴死んだっていいんだよ...言ったよな?アタシは変なあだ名付けられるのが嫌いなんだって」

駿「ま、待て、落ち着け...お、落ち着けって!」

太郎「そ、そうだよ...な?落ち着けよ」

光「...言ったよな?」

太郎駿「...ん?」

光「アタシの事は「忍海」って呼べと」

太郎「あ、あぁ...知ってるよ」

駿「も、もちろん...」

光「じゃあなんで変なあだ名が付いてるんだ?」

俺と澪はチラッと目を合わせる

なぜなら「忍海」と言う名前で呼んでないからだ

俺は「光」澪は「おしみん」

俺の場合は光から呼んでいいと言われたからそう呼んでいる

恐らく澪も同じだろう

駿「...」

太郎「...」

光「...さっさと答えろよっ!!」

太郎「ぐほぉっ...!?」

脇腹にえげつない怒りの拳を入れた光

その場で倒れる太郎

今のは痛い

優希のも痛いが

そして駿の方に迫る

汗をかきまくる駿

駿「ひっ...ま、待て...落ち着けよ...なぁ...忍...うっ...!?」

顔に強烈な回し蹴りをした

3人ともその場に倒れている

光がここまで怒っているのは初めて見た

光「...抜けるわ」

優希「...え?」

光「お前らのグループから抜けるって言ってんだよ」

優希「な、何でだよ...10年経つまではメンバーから抜けねぇって約束じゃ...」

光「今の状態でその日まで持つと思うか?」

優希「えっ...」

光「こんな無意味な争いももう懲り懲りなんだよ...それに神姬のあの言葉で目が覚めたよ」

ん?

神姬の言葉?

なんか言ったっけ

光「人を将棋の駒にしか使えない奴は何も出来ない...アタシはこんな何も出来ない奴の傘下に居るんだよ...そんな奴の下に居るくらいなら...こんなクソみたいなメンバーから抜けた方がマシさ」

優希達「...」

優希達は唖然としてる

俺達もただぼーっと見ることしか出来なかった

光「何も言わないって事はいいって事だな?じゃあ、決まりだな」

優希「ま、待て...待ってくれよ忍」

光「二度とアタシの名前を呼ぶな」

優希「え...?」

光「二度とアタシに近づくな...分かったな?」

優希「...」

そう言って光は優希の元から離れて俺達の方に来る

優希達は佐奈と凛と一緒にどっかに行った

光「...悪いな」

俺「いや...俺はいいけど...お、担任だ」

神姬「ん?あ、ほんまや...ってその横の女の人誰?」

澪「ん!?手繋いどるでな!?」

担任と女の人が手を繋いでこっちに来る

しかも綺麗な人と

善子「あぁ、確か保健と体育の先生ですね」

担任「そうそう、でな?...っておわっ!?」

???「ん?どうしたんです...あぁっ!?」

担任と女の人が俺達生徒を確認して繋いでいた手を離す

俺達「(よし...やるか!)」

担任「お、おはよう」

俺達「...」

担任「あ、あの...」

俺達「...」

俺達は目で担任にメッセージを送る

「何か奢らないとバラしますよ?」と

担任「あぁ...わ、分かった...分かった今度何か奢るから...」

俺達「っしゃあ!!」

やったぜ

流石俺達の担任だ

そして大和撫子達が担任とその保健の先生に事情聴取をする

澪「いつから付き合っとん?」

担任「し、4月から...だな」

光「で?名前は何ていうんだ?」

???「あぁ、わ、私の名前は備前小町びぜんこまちって言うの」

善子「小町...エロい名前ですねぇ...」

小町「な、何でよ...」

澪「うわっ...!?」

光「どうした?」

澪が光と善子をの間に入ってコソコソ喋る

俺と神姬も一応入る

澪「真のお化けの誕生やぞ...」

光「な、何だと!?」

善子「ええっ!?さらなる悪霊が爆誕ですか!?」

大和撫子達が小町先生の胸を見る

俺も一応見る

確かに大きい

...ていうか神姬よりも大きいんじゃないのか?

神姬って確かG寄りのFだよな?

と言うことはあの先生は...G!?

俺「多分...あの先生Gあるぞ」

大和撫子達「なぬぅっ!?上には上があるだとぉっ!?&ですかぁ!?」

すると澪が担任の前に行く

そして肩をポンと叩く

澪「姫島隆也ひめじまたかや(担任の名前)...この女...エロお化けや!」

担任「は、はい!?」

小町「えっと...な、何を言ってるの?」

光「小町...こまち...スーパーこまち...E6系新幹線の名称だ...その新幹線は別名「JAPAN RED」とも呼ばれている、つまり赤...そう、こまちは赤色...赤色と言うのは人の心理上食欲、そして性欲を高める...つまり姫島の性欲を高めてわざとエロい方に関係を持って行って自分と同じお化けにさせる...そういう事だろ?」

小町「いや、あの、何が言いたいのか分からないんですけど...」

善子「つまりあなたは...おっぱいお化けなんです!」

小町「いや意味わかんない!は!?お、お化け!?お、おっぱいお化け!?」

澪「そう...神姬!お主のおっぱいは?」

神姬「G寄りのFや」

澪「ほうほう...ではお聞きしましょう...こま...いや!お化け!ワレはなんぼやねん!答えんかいダボォ!」

小町「何でそんなに口悪く言われなきゃダメなの!?ま、まぁ...Gあるけど...」

それを聞いた瞬間震え出す大和撫子達

神姬「聞いた...?今」

澪「自分から言いよったで...」

善子「教師として今のは無いですよ...」

光「教員免許停止だな...」

小町「何なのあんた達!?」

姫島「ま、まぁ...落ち着いて小町」

小町「え、あぁ...ごめん隆也」

大和撫子達「えぇーーー!?」

俺「今度は何だよ...」

光「いま...下の名前で呼び合った...」

善子「つまりいつもそう呼びあっている...」

澪「せやからヤる時も...呼び合ってる...」

大和撫子達「うわぁあああ...」

姫島「別にそれは普通だろ!」

神姬「え!?ヤったん!?」

澪「えぇ〜!?早い早い早い早い!!」

善子「あ!なるほど!」

光「どうした善子!?」

善子「だからお化けなんですよ!」

神姬澪光「...なるほど!」

俺姫島小町「意味分かんねぇよ!!」

光「ま、当分この2人の行動はちゃんと見なきゃダメだな...」

善子「そうですね...何しでかすか分かりませんからね...」

姫島「お前らの中の俺ってそんなにイメージ悪いのかよ...」

小町「なんなのこの子達...」


そして集合時間である9時になった

ギリギリになってみんな来た

そして一通り説明を終えてそれぞれの部屋に行く

...あれ?

部屋のメンバー俺だけ?

え!?嘘だろ!?

しおりを見ると俺以外の3人は季節外れのインフルエンザらしい

あぁ...そう言えば聞いたことあるな

この合宿確実に何らかの理由で3人休むって

先輩から聞いたけど...本当だったのか...

ていうかこの部屋のメンバーである4人の内3人休むってある意味奇跡だぞ...

神姬達が襲いに来るのには最適な環境だな...

それにしても広いな

部屋には長机、ベランダ、ベッドがある

しおりを見た感じ隣は空室だ

えっと...確か10時から体育館に行くんだっけ

その間に体操服に着替えてドアの前に出ておけば良いのか

とりあえず体操服に着替えて部屋から出る

そして列になって体育館に行く

すでに女子は並んでいた

澪「お、全日本淫夢選手権代表高千穂選手の入場です!」

女子達「おぉ〜!!!パチパチパチ」

俺「余計な事言うんじゃねーよ!」

最近女子からすんごい見られるな...

何なんだよ...まじで

そして全クラス集まるって開会式...かと思えば俺と神姬と光が呼ばれた

前の痴漢撃退の時の感謝状だった

あぁ...また貰っちゃった

そしてまた取材を受ける

光は物凄く嬉しそうな顔をする

俺と神姬はもう慣れた...気がする

そして取材を終えて開会式に移る

学年主任と校長の長〜い話、クラス代表として1組委員長の短くて片言な話を終えてクラスそれぞれで集団行動の練習をする事になった

しかも1時間

そんなに要らねぇだろ...

そう言えば澪って体育委員だったよな...

余計心配だぞ...

澪「とりあえず並んで〜!姫島がOK出したら自由にしてええから!」

姫島「おう!だから早く終わらすぞ!」

俺らの担任ってこんな感じだっけな...

澪「あ、そういや先頭誰にする?」

男子の体育委員「誰でも良かったはず」

澪「先頭行きたい人!」

. . .

澪「誰か立候補せぇや!!!んならー、遼!行け!」

俺「は、はぁ!?俺!?」

澪「先頭誰でもええねん!ほら!はよ行かんかい!」

クラスの奴ら「ハハハ!!」

俺「えぇ...前やった時俺じゃなかっただろうが...」

女子達「頑張れ〜!!」

俺「あぁ、あ、ありがとうございます...」

澪「ほら!お前の大好物な女の子たちがそ〜言うてんねんで〜?」

俺「あぁ!分かったよ!!」

クラス「ハハハハハ!!」

澪の強引な指名で俺が先頭になった

あぁ...目立つじゃねぇか...

そして俺が先頭の位置につく

神姬「似合ってるな」

光「あぁ、先頭でなきゃダメだな」

善子「澪さん!いい選択ですよ!」

澪「...せやろ!」

俺「いいからさっさと始めろよ!」

澪「えぇ〜しゃあないなぁ...とりあえず並んでって!」

こうして澪の指示で練習を進める

そして姫島の一発OKが出たため俺達は自由に大和撫子達と鬼ごっこで遊んでいた

俺達のクラスが一番終わるのが早かった

俺「待てゴルァあああ!!!」

神姬「ひぇええ!?なんでわたしなぁあああん!?」

もちろん追いかけるのは神姬だ

神姬って割と足速いんだな...

まぁ、俺は50m走6.9秒だからすぐに追いつけるけど

俺「タッチ!」

神姬「くぅ...彼女狙うなんて卑猥やわぁ...にひひ...んなら次はワレじゃあ〜い!!!」

光「な、何いっ!?」

次は光が標的になった

新快速のように走る神姬

光も中々速い

すると光が突然立ち止まる

神姬も立ち止まる

光「ふっ...来いよ」

神姬「ほほ〜なるほどな...んなら行かせてもらうわい!」

神姬は光に勢いよく手を振りかざす

しかしそれをヒュンヒュン避けていく

バク転したりブリッジしたり

神姬も全て外してるがかっこいい

周りから歓声が出る程かっこいい

ていうか...これ前に難波でやったじゃん

善子と光でやったじゃん

この...タッチ避け?

ネーミングセンス無いからそう呼んでるけど

...3分後

光「はぁはぁ...」

神姬「...やるやんか」

光「ふっ...そりゃ長年の経験があるからなぁ...」

神姬「ははっ、大袈裟やなぁ...んなら、もう1回行くで...遼!カウントダウンして!」

俺「えっ!?あぁ...3!2!1!スタート!」

神姬「ほい!ほい!へい!そいっ!」

光「ふっ、はっ、はぁっ!せい!」

また始まる

ん?

何だか光って同じ動きばっかしてるような...

神姬「隙ありぃっ!!!」

光「何っ!?」

「ぺちん!!!」

光「うぁっ...!」

俺達「おぉ...!!」

神姬がタッチした

光「負けた...」

神姬「忍海ちゃん分かりやすいわ〜」

光「え」

神姬「なぁ、遼〜忍海ちゃん同じ動きばっかしとったよな?」

俺「してたしてた」

光「な、なんだとぉっ!?」

神姬「せやから次の行動読めた理由や、じゃ、次の鬼忍海ちゃんやで」

光「え?あ、あぁ...そう言えばこれ鬼ごっこか」

そう、これは鬼ごっこだ

タッチを避けるゲームじゃない

そして再びゲームが始まる

光「さてと...次の標的は...キリッ」

光の視線の先には...

澪「へ!?ウチ!?」

光「当たり前だろおおお!!!」

澪「ひぇえええ!!!!意味わからへ〜ん!!!善子ぉおおお!!助けんかいワレェええええ!!!」

善子「って何でこっちに来るんですか!?」

光は全速力で走る

澪も全速力で走る

善子は澪から全力で逃げる

あれ、澪も割と速いな

光「くそっ...って!澪!前!」

澪「え?うぉわっ!?」

???「うわぁっ!?」

澪は他のクラスの女子にぶつかりかけた

澪「すんませーん!!!」

???「...な、なんなのよアイツ!」

学年主任「はい、終了!」

光「ちっ...」

澪「ふぅ...助かったわ」

善子「しんどいですぅ...」

学年主任からの合図が出たため練習を終える。


そして昼食

そのホテルのバイキングだった

俺「ふぅ...」

神姬「朝マクド食ったのにもうお腹減るてどう言うこっちゃ...」

澪「ほんまそれやでな...」

光「あぁ...お腹が満たされていく...」

善子「最高ですぅ...」

俺達「あぁ〜...」

すると後ろから姫島カップルが来た

姫島「お前ら仕事終わった社長みたいだな...」

小町「昨日ちゃんと寝てないの?」

大和撫子達「き...来たああああー!!!&来ましたああああー!!!」

神姬「見て!お化け揚げ餃子食いよるで!」

光「なるほど...揚げ餃子食っておっぱいお化けになったのか...」

小町「いや意味わかんないから!」

光「おい...!聞いたか...!?」

神姬善子澪「ほう...?」

光「...喋ったぞ」

俺小町「普通だろ!」

神姬「うわぁ!!ほんまや喋った!!」

善子「学校潰れますよ...」

澪「これやから姫島は...」

姫島「何で俺なんだよ!」

俺「ていうかお前ら先生にタメ語って...」

光「え?普通だろ?」

澪「せや、普通やで」

神姬「敬語とか堅苦しいやろ?」

善子「そうですよ!」

俺達「いやお前敬語だろ!」

俺「あぁ...ジュース入れてくる」

澪「あ!ウチも!」

俺と澪はドリンクバーに行く

俺「カルピスにしよっと」

澪「お!白ぶどうスカッシュや!」

俺「何混ぜてんだよ...」

澪「当然やんまぜまぜすんのは当たり前やろボケ!!」

俺「そんな怒らんでもええやん!?」

すると横からさっきぶつかりかけた女子が来た

???「ちょっとお邪魔させてもらうわよ!」

澪「お邪魔するんやったら帰って〜」

???「は...はぁ!?な、何言ってるのアンタ!?ケンカ売ってんの?」

澪「あー...アカンわ」

俺「え?何今の?」

澪「知らん?「邪魔すんで〜」「邪魔するんやったら帰って〜」「はいよ〜...って何でやねん!」ってやつ!」

俺「あー、見た事ある!」

澪「知ってるやろ?せやのにこの人は...新喜劇ネタ通用せえへんとか三重県民失格やぞ!」

???「な、何なのよ...いい加減にしてよ!」

澪「え!?なんで怒っとん!?」

俺「お前がおちょくったからやろうが!」

澪「おぉーええ感じ」

俺「だろ?ちょっと見てたのを思い出した」

俺と澪でわちゃわちゃしているとその女の子が台をバン!と叩く

みんな静まり返って俺達の方に目が集まる

良くいる気の強そうなロングの子だ

???「ふざけるのもいい加減にして!」

澪「ふぁーい」

俺「ふざけてんじゃん!」

???「くぅっ...っていうか!さっきの練習の時に走り回ってたのは何だったの!?それに私にぶつかりかけたじゃない!」

そう言って澪を指差す

俺「あぁ、そう言えばさっきぶつかりかけてたな」

澪「...」

俺「澪?」

澪「なぁ...遼」

俺「ん?」

そう言って澪は俺の方に向く

澪「見知らん奴に指差されるのってめっちゃめちゃ怖いな」

俺「そこか〜い」

???「ねえ!?聞いてるの!?」

澪「その前に自己紹介して貰わんとな」

???「は、はぁ!?アンタ体育委員だから知ってるでしょ!?」

澪「知ってるで〜」

俺「何で聞いたの!?」

生徒達「ハハハ!!」

澪「この人1組の体育委員の稲枝愛いなえあやって言うんよ」

愛「ふっ...悪かったわねぇ、自己紹介遅れて...そう、私の名前は稲枝愛...東京の六本木に住んでたけど中2の時に親の都合でここで住むことになったわっ」

澪「...という近所の独身OLが結婚しましたって言うくらいどうでもいい事を唐突に言うのが得意なんすわ」

俺「なるほど...確かにどうでもいい」

神姬達「うんうん」

愛「ち、ちょっとどういう事よ!!まぁいいわ、今日のバスケにあなた達2人とも出るでしょ?そこで勝負しましょ!」

澪「なんで勝負なん?」

俺「なんか俺も巻き込まれてるんだけど...えぇ...」

愛「もし私達に勝てば...何でも奢ってあげるわ、ただし!負けたら2度とあんな事しないでちょうだい!」

俺澪「(それって勝負せなあかん程の事か?)」

こうして愛に勝負を持ちかけられた

何の勝負か謎だが。


そして夕方の球技大会

と言っても種目はバスケしかない

俺のチームには四天王が集まっている

俺、神姬、澪、光、佐奈

実は澪、小中とバスケをしていたらしい

大阪では「浪速の白兎」と呼ばれる程で、大阪のバスケ部で澪のことを知らない奴は居ないと言うくらいだと澪が語る

そして試合をトントンと済ませる

神姬達は遊び感覚でゲームをしている

何者なんだよ...バスケ未経験の俺からすると凄い

その甲斐あって運悪く...いや、運良く決勝戦まで来た

そして決勝戦のチームは...1組だ

俺「まさか...」

澪「あぁ、そのまさかや」

まさかの愛達のチームだった

愛「あ〜ら、生きてたんだ」

澪「あ〜ら、生きてたんだ」

愛「安心しなさい...私達が完封勝ちするから」

澪「安心しなさい...私達が完封勝ちするから」

愛「...?ふぅん...見た感じ弱そうね」

澪「ふぅん...見た感じ弱そうね」

愛「...ま、私は中学の頃東京のバスケットボール県大会優勝したチームの1人だからねっ」

澪「ま、私は中学の頃東京のバスケットボール県大会優希したチームの1人だからねっ」

愛「ねぇ、ちょっと!私の真似しないでくれる!?」

澪「ねぇ、ちょっと!私の真似しないでくれる!?」

愛「このぉっ...!」

俺「まぁまぁ落ち着いて...」

とりあえず作戦は...気軽にやる、以上!

そして入場する

俺は愛のチームを見る

俺「えっ...!?」

澪「嘘やろ...」

優希「えっ...」

戎「おい...何でだよ...」

そこには...愛、優希、太郎、駿、戎が居る

運悪すぎだろ...まじで

チラッと光を見る

特に変わった様子は無かった

そして掛け声をする

とにかく今のこの嫌な空気を払拭しなければ

それに決勝だから皆や気合を入れなきゃだめだ

澪「っしゃあああ!!!ワレら起動加速度向上やああああ!!!」

俺達「おぉおおおーーー!!!!」

澪「行くぞおおおーーー!!!!」

俺達「おおおおおーーー!!!!」

愛「こっちも負けてらんないわ!...行くわよ!」

愛達「おぉおおー!!!」

何か声が小さい気もするがまぁ良いだろう

歓声が沸いている

「高千穂さーん!!頑張れー!!」

「遼くーん!!頑張ってねー!!」

「頑張れよ!高千穂!」

「遼くん!応援してるよ〜!!」

「高千穂さーん!!頑張ってくださいっ♡」

あぁ...止めてくれよ...緊張するだろうが...

ジャンプボールは澪が行く

相手は愛だ

愛「あ〜ら、またアンタじゃない」

澪「お会い出来て光栄っすわ!」

愛「ふふふ...まぁいいわ、私達の前でひれ伏せるがいいわ!」

澪「?」

愛「...?私達の前でひれ伏せるがいいわ!」

澪「??」

澪がもう一回お願いと耳に手を添える

これってもしや...

愛「え?も、もう1回?私達の前でひれ伏せるがいいわ!!!」

澪「???」

愛「は、はぁ!?わ、わ私達の前でひれ伏せるがいいわ!!!!」

澪「????」

愛「!?...わ、私達の...って聞こえてるでしょ!?この前まで聞こえてたじゃない!!」

澪「その私達の前でひれ伏せるがいいわ!!...の部分が聞こえへん」

愛「聞こえてるじゃない!!!」

生徒達「ハハハ!!!」

新喜劇ネタだ

愛のツッコミ中々上等だったな

澪は生徒達に手を振る

俺「何スター気取ってんだよ...」

澪「だって笑てくれとんやから手ぐらい振らなあかんやろ?」

愛「ち、ちょっと!いい加減にしてよ!」

澪「えぇ〜?もう仕方あれへんなぁ...」

そして試合が始まる

ジャンプボールを制したのは...澪だ

すると澪はとんでもない速さで駆け抜ける

愛「な、何あの速さ!?」

澪「どーけどけどけどけぇい!!澪様のお出ましじゃい!!!」

澪を全力でカバーする駿、愛を抜く

しかし澪の前に優希、戎が居る

澪が立ち止まる

澪「みんなー!!見とってやー!!せいっ!」

澪は3ポイントラインの少し後ろからシュートを放つ

ちょっと遠いが普通に打った

愛「え、う、嘘でしょ!?」

戎「いや...は、入るわけ...」

...サァっ!

ボールがゴールに入る音がした

リングに当たることなく綺麗に入った

生徒達「うぉおおおー!!すげぇー!!」

澪「っしゃあああー!!!!見たかぁ!これが、浪速の白兎...三国ヶ丘澪やあああああああ!!!!!!!!」

生徒達は「すげぇ!!」「かっこいい!!」「流石です!!」と次々と歓声を発する

俺「の、ノリノリだな...」

澪「目立つ所は目立っといた方がええやろ?」

光「遼も頑張らなきゃダメだな」

俺「ええっ!?」

神姬「せやでな、シュート入れてや?」

佐奈「そーだそーだ」

俺「むぅ...」

そして相手の攻撃

愛が1人で突っ込んでくる

佐奈、光を抜く

愛も中々上手い

どんどんゴールの方に来る

そしてゴールを打とう...としたが寸前に神姬がボールを奪う

俺達は急いでゴールに向かう

しかしその途中

神姬「遼〜!!行くでぇえー!!」

俺「え」

佐奈「あれって...」

光「あぁ...そうだ」

神姬がボールを投げる格好をする

あれってもしや...

俺「ま、待て待て待て待」

神姬「れぇーざぁー...びぃーむっ!!!!」

俺「ぬぉおおお!?」

凛「うわっ、出た!!」

善子「なっ、何ですかあの速度!?」

物凄い速さでボールがこっちに来る

俺は腹筋に力を入れて構えを取る

そして...

「どぉん...!!!」

おお...お...おぉ...

よかった...

2回目だが柔道やってて良かったと心の底から思う

それほどの衝撃だった

あぁ...死ぬかと思った

生徒達から拍手が舞い降りる

しかしぼーっとしてる暇はない

前から愛達が来る

俺は今3ポイントラインの上に居る

光「行け!」

澪「行てまえ!」

俺「くそぉっ!もう知らねぇ!」

俺はぴょいとシュートを放つ

どうせ入らないって...

ボールがリングに当たる

跳ねまくっている

しかし真ん中の方にどんどん寄っていく

サっ...

...え?

生徒達「おぉー!!!!」

入った

まさかのゴール

光「やるじゃねぇか」

澪「ワレやるやんけやダボ!!!」

姫島「流石モテ男は違うなぁ」

小町「ほんとそうね!」

女子達の歓声が大きくなる

「高千穂くーん!!かっこいいー!!」

「もっとゴールしてぇーー!!」

「高千穂さーん!かっこいいですよー!!」

そんな俺に期待するなよ...

戎「お前いつからこんなモテてるんだ?」

優希「何股してるんだ?」

俺「何股もしてねぇよ!気が付けばこうなってたんだよっ!」

そしてゲームは続く

神姬が戎のボールを奪って新快速のような速さでゴールを決めたり佐奈と光が3ポイント、澪が4回連続3ポイント決めたりして点差が広がって行った

そして前半の最後の最後

愛が最後の攻撃として物凄く速い速度でこちらに来る

俺「おりゃー...あ」

愛「えっ、ちょ、ちょっと!?」

俺がマークしようとした時に足を引っ掛けてその場に転んだ

愛は避けることができずにそのまま突っ込んで転ける

愛「あぁっ...いった...」

俺「ごめんごめん、大丈夫?」

愛「えっ、あ、う、うん...こちらこそ...ごめんなさい」

澪「おっと?新たに遼のファン爆誕か?」

善子「これは言い逃れできませんねぇ...」

愛「な、何なのよアンタ達...」

試合終了のホイッスルが鳴る

29-8で俺達のチームが勝っている

そしてすぐに後半が始まる

またまた澪がジャンプボールを制してえげつない速さでゴールに向かう

しかし作戦を変えたのか、優希達が澪の前を塞ぐ

澪「ちぇっ...ほーいよっ!」

澪は背中にボールを回して右に居た光にボールを渡す

光「...」

光の顔が曇る

なぜなら光の前に優希達が立ち塞がってるからだ

優希達「...」

光「はぁ...、ちっ!」

優希「えっ!?」

愛「...凄い、凄過ぎる!」

光は優希達の股の下にボールを投げる

俺「おぉ...」

澪「本気出しよったな」

そしてゴール下からひょいとジャンプしながらボールを投げる

そしてゴールに吸い込まれるように入る

「おぉー!!かっこいい!!」

「イケメン!」

色々と歓声が沸く

しかし光の顔は満足していない感じだ

すると光はチームのメンバーを集めた

光「今から攻撃する時はアタシにボールを渡してくれ」

澪「えぇ〜?なんで?」

澪が「むぅ!」という顔をすると光が少し笑う


光「決まってんだろ...潰すのさ」


俺達「...!?」

おいおいおいおい

やばいぞ

とうとう死者出そうな雰囲気突入か...?

光「...分かったな?」

俺達「う、うん...」

そして散らばる

俺「善処するしかなさそうだな...」

神姬「うん...それにしてもさ...なんか変やない?」

俺「え?何が?」

神姬「忍海ちゃん...わたしらとやったらこういうの軽く流してくれるけどさ、優希らやったらめっちゃ怒るやんか...なんか理由があるんやろか?」

俺「多分...」

俺は一つ心当たりがある

ただ...その事が今の光が不機嫌な理由に繋がっている...のか?

神姬「なんか思い出したん?」

俺「い、いや...」

戎「行くぞー!」

俺神姬「あわわわっ」

戎が太郎に渡す

そしてこっちにどんどん来る

佐奈を抜いてゴール前に来てシュートを打とうとする

しかしそこに澪が引っ付く

太郎「ぬっ...ぬっ...なっ...じ、邪魔だてめぇ!」

澪「あぁ!?ワレぇっ誰に邪魔言うとんじゃダボぉぉおおっ!!」

太郎「あぁっ!?てめ誰に口使ってんだよごるぁ!!!あぁ!?」

澪「ワレじゃダボ!」

太郎「あぁ...!?ってさっきからどこ見て話してんだよ!!目見て話せよ!!」

澪「え...どこって...ここ!!」

澪は太郎の丸坊主の頭に指を押し付ける

ちなみにこれも新喜劇ネタだ

生徒達「ハハハ!!!!」

太郎「どこ指差してんだよおい!!」

澪「なんやキンタマみたいな頭しよって!」

太郎「誰がキンタマなんだよ!?あぁっ!?」

澪「ちょ、ボール顔の横に持ってや」

太郎「えっ...こ、こうか?」

太郎は自分の顔の横でボールを持つ

それを見て澪は笑い出す

澪「ちょっ...みんな見て!!キンタマやん!!!」

生徒達「フハハハハ!!!!!」

俺達「ハハッ!!」

会場は大爆笑

愛も笑っている

光も笑っている

太郎「てめぇ...舐めたことしやがってぇ...」

澪「まぁまぁそう怒りなさんなってぇ〜...って事でお先失礼〜」

太郎「ちょ、おい!」

澪は太郎の持っていたボールを奪う

澪「おしみ〜ん!ほれっ!」

光「はーいよ」

澪は光にパスしてそのまま光はとんでもない速度で走り、さっきと同じようにゴールを決める

澪「おぉ...おしみんイケメンやなぁ...」

佐奈「うん...いつもよりクールに見える」

そこからどんどん光がゴールを決めて行く

そして後半も最後の方になった

このままゲームを終える...はずだった

神姬が光にボールを渡して光が全速力でコートを駆け抜ける

すると光の周りに駿、太郎、戎が引っ付く

光は何も気にせずにそのまま走る

しかし、突然駿が光の前に立ったのだ

光は気付いたものの止まれずにそのまま駿にぶつかってコートの外に吹っ飛ぶ

小町「だ、大丈夫!?」

俺達と小町が光に駆け寄る

かなり全身に衝撃が走ったのか痛そうな顔をする光

怪我は無さそうだが脚を痛そうにしている

とりあえずゴール下に光を移動させる

それを見て戎達は慌てている

小町「一旦こっちの方で預かっておくね」

澪「うん...お願い」

しかし光はそのまま小町に付いて行くはずが無かった

光「...ざけんじゃねぇよ!!!」

澪「ちょっ...おしみん!?」

光が駿に殴りかかろうとする

それを全力で澪と俺で止める

物凄い力だ

光「わざとだろ...おい!!!答えろよこの野郎!!!!!!!」

俺「落ち着けって!!」

澪「うおぉっ...落ち着けやっ...!!」

駿達を見ると顔が尋常じゃないくらい青ざめている

光「離せよ!!!お前らには関係...あっ...くぅっ...」

脚に手をやる光

澪「ほら...脚痛いんやろ?せ、せやから落ち着けや...な?」

「ドォオン...!!!」

光「...ちっ!」

壁をえげつない強さで殴る

その音が物凄く響く

騒いでいた生徒達が凍り付く

駿達を睨み付ける光

この視線は怒り以上の物だ

光は退場して小町に診てもらうことにした

そして試合を再開する

光が居なくなったため5対4になった

しかし点差は20点だ

結構俺達は遊んでいたのにまぁまぁ点差がある

すると優希達はやりやすくなったのか本気を出し始めた

優希「邪魔だごるぁ!!」

澪「もーらいっ」

優希「な、なにぃっ!?」

そんな優希に動じることなく澪はボールを奪ってコートを駆け抜けてシュートを決めると歓声が沸く

澪は手を振る

めっちゃスター気取るなぁ...

そして最後は安定の俺にパスをして3ポイントからシュートをして奇跡的に決まって女子達からすんげぇ褒められたし優希達に勝った...のはいいんだよ

問題は光だ

表彰式のため列に並ぶ

しかし光は来なかった

あれ?どうしたんだ?

やっぱり怪我が酷かったのか?

そして澪が表彰される

生徒達からは拍手が湧く

澪はガッツポーズをする

それにしても澪...なんか今日テンション高いな...なんか色んな事ごちゃごちゃし過ぎだろ...。


そして夕食の時間まで部屋に戻る

...ふぅっ

光...何があったんだ...

もしあの首絞めの事が今と繋がってるならなんであだ名でそんなに怒るんだ?

するとがちゃっと部屋のドアが開く

神姬「あら、1人なんや」

澪「やっほ〜」

善子「遊びに来ましたぁ」

光「...」

大和撫子達がやって来た

来るだろうと予想はしていたが

てか光居るじゃん

俺「あれ、神姬達って部屋は...」

神姬「一緒やで」

善子「つまり今私達の部屋には誰も居ません」

俺「いいのかよそれ...ってか、怪我は大丈夫なの?光」

光「...あぁ...ただ痛めただけだから大丈夫だ」

俺「ならいいけど...」

澪「なぁ...おしみん」

光「...ん?」

澪「言いたく無かったらええんやけど...何があったん?」

光「え...」

何だか光の顔が暗い

やっぱり...「あの事」なのか?

すると光はゆっくり口を開く

光「アタシとアイツらは...何回か喧嘩した事があるんだ。この事でな」

澪「...うん」

光「初めてアイツらと知り合った時はアタシの事を「光」って呼んでたんだ、学校の奴らも全員、ただ...中2のとある頃に...学校の放課後にある奴に呼び出されたんだ、アタシはそいつの事が嫌いだったんだ、それで...」


教室にて

???「あぁ...来てくれたんだ...」

光「要件はなんだよ」

???「...」

そいつは無言でアタシの腕を掴んで引っ張る

光「ちょ、ど、どこに行くんだよ!!」

???「...」

そして女子トイレに連れて行かれ個室便所に押し付けられた

アタシはその時コイツを殴って逃げ出そうと思った

しかしこの時腕を怪我していた

それをこいつは知っていた

それを利用したのだ

???「...ふふふっ、僕はねぇ...この時を待っていたんだよねぇ...じゃあ...光ちゃん...いっただっきまーす!!」

光「やめろっ...やめろっ...!!」

カッターシャツを無理やり開く

ボタンが飛び散る

???「んははぁ...いいねぇ...いい身体してるねぇ...でも...普通にいただくのはつまんないから...こうさせてもらうね!」

そう言って片手でアタシの首を絞める

光「うぅっ...は、離せっ...くっ!あぁっ...うぅっ!!」

???「んはは!いい顔してるよぉ...いいよ...ヒヒヒ...光ちゃん...光ちゃあああん!!!」

光「いやっ...くっ...いやだぁっ...やめてっ...離して...!いやあああっ.......!!」


...

光「...ハメられかける前にアタシの首から手が離れて声が出せるようになったんだ、その時に大声で叫んで何とか助かったんだ...その日から...アタシは光と呼ばれるのが嫌になったんだ...何故かその名前を聞くと思い出すからね。それでアイツらにアタシの事をこれから光と呼ぶなって言ったんだ、最初は良かった...だけど「忍海」じゃ呼び辛いから変なあだ名で呼び始めたんだ。アタシさ、あだ名で呼ばれるの嫌いなんだ、なんか...舐められてる気がしてさ...それで今日まででその事で3回喧嘩したんだ...だからアイツらアタシがキレたらやばいって言ってたのはそれが理由で、5人全員をアタシ1人でボコボコにしたんだ。まぁ、それで今に至るって感じだな」

ほう...

そんな事があったのか...

首絞められながらハメられかけたのは光本人から教えてもらったけど...もっと酷かったんだな...

善子「なんだか...澪さんと同じ感じですね...」

澪「まぁ...言われてみりゃそうかもしれへんな...ちなみにやねんけど、その襲ってきた奴ってその後どなえなったん?」

光「遠くに転校したらしい」

澪「なるほど...まぁ、そうした方がええやろな」

神姬「大変やったんやなぁ...」

光「だから朝抜けると言ったんだ、アイツらからな」

俺「なるほどな...」

光「悪かったな、さっきのバスケの時は」

澪「あぁ、ええよええよ...あ、ウチがおしみんって呼ぶのはええん?」

光「ここに居る奴は呼びやすい名前で呼んでくれたらいいよ...まぁ、光って呼んでいいのは遼だけだがな」

澪「んならおしみんでええわ」

神姬「じゃあちゃん付けでやな」

善子「わたしはさん付けですね」

俺「俺は光って事か」

ピンポーンパンポーン

俺「ん?あぁ、お母さんからか...」

俺のスマホにLINEが来た

澪「ほんまに遼の親って仲ええよな」

光「あぁ...あれには流石にびっくりした」

善子「珍しかったですね」

俺「俺からすると迷惑だよ...全く」

神姬「せやからこんなモテる男の子が産まれたって事か」

俺「どういう事だよ!」

神姬「ふぁあ...後1時間もあるんかいや...」

澪「暇やな〜」

...確かに暇だ

するとまた誰かがドアをする

俺「はーい」

姫島「俺だ」

澪「帰れ」

姫島「な、何で!?...は、入るぞー」

ガチャっとドアが開く

その横に小町も居た

小町「やっほ〜」

大和撫子達「うわぁあああああ!?」

小町「な、何で!?」

大和撫子達が俺の後ろに隠れる

ブルブル震えている

光「き、来たぞ...とうとうアタシ達も終わりだ...」

神姬「うわぁん...まだ死にたない...」

善子「あぁあああのおっぱいに...首を絞められて...その挙句の果てには...私達のおっぱいがぁ...うわああん...!!!!」

澪「神様ぁ...どうかお助けを...!!」

小町「なんで私がここに来ただけで殺す設定になってんの!?」

姫島「お、落ち着けお前ら...小町はそういう人じゃないから」

俺「で...何の用ですか?」

姫島「あぁ、これ」

朝渡された表彰状だ

澪「えっ!?遼こんな奴に敬語使とん!?」

光「そこだけは真面目なんだな」

俺「いや、普通だろ...ってこんな奴って失礼過ぎんだろ!」

神姬「だってこの先生タメ語おっけーって言うてくれたもん」

善子「敬語なんて堅苦しいじゃないですかぁ!」

俺達「だからお前は敬語だろ!?」

小町「あ...忍海ちゃん怪我は大丈夫?」

光「あぁ、大丈夫だ」

澪「ていうかなんでそんなおっぱいでかいん?」

小町「し、知らないわよ...中2から大きくなり始めたのよ」

善子「なるほど...中2の時から色んな男子に揉ませていたと...」

小町「なんでそんな昔から痴女の設定なの!?」

光「姫島、小町のおっぱいはどうだ?」

姫島「んなの最高に決まってんだろ!」

小町「こ、こら...隆也ったら...」

姫島「なんだよ小町...」

姫小「んー...ちゅっ♡」

俺達「...」

おい

待てよ

先生と先生が生徒の前で...

キスしたぞ!?

神姬「遼の親より...ラブラブやな...」

光「あぁ...えげつなくラブラブだ...」

澪「今日の夜が楽しみや」

善子「まぁ...私達も楽しまなきゃ駄目ですね」

俺「えっ...寝かせてくれよ...って、もう時間だ」

姫島「お、ほんとだ。よし、班になって食堂に集まるか」

ドアの外に出る

俺の部屋から女子達と先生が2人出てきたためか、他の生徒達からの視線がえげつない

大和撫子達は俺の後ろに集まる

まぁ...俺のクラスほぼ自由だからいいけど。


そして食堂に行き指定の席に着く

1番前のテーブルだった

佐奈の前に凛、澪の前に善子、神姬の前に光

そして俺だ

またまたバイキングだった

そして全クラス全員集まったため頂きますの号令を始める

澪がみんなの前に出る

え、澪が担当なの!?

絶対ふざけるやん...

澪「んー、何言うたらええんすか?」

学年主任「ま、まぁ...今日の振り返りとかなんでもいいから...」

澪「振り返りかぁ...あ、せやせや...遼!最後の3ポイントおめでと!」

俺「え、お、俺!?」

澪がそう言うと周りから拍手が沸く

澪「はい、んなら...そういう事で、いただきまーす!」

全員「いただきまーす!」

澪が元に戻る

俺「さてと...」

澪「遼ー、ウチと遼のコップ持って来てや」

俺「え?あ、あぁ」

澪の指示通り澪と俺のコップを持って出る

澪「球技大会優勝おめでとう!!!」

澪がそう言うと生徒達が拍手する

2組だけでなく他のクラスからもだ

澪「ほら遼、なんでもええから言うて!」

俺「えぇっ!?えっとー...ゆ、優勝おめでとうございま」

澪「それさっきウチが言うたがなぁ!!」

俺「えっ!?ダメなの!?」

澪がツッコミを入れる

生徒達は笑っている

漫才しに来たみたいなかんじじゃねぇか...

俺「じゃぁ...あ、明日で最後ですが」

澪「かんぱーi」

俺「言わせねぇよ!!!!!」

生徒達「フハハハハ!!!」

よし...決まった...

※ちなみに全てアドリブです

優希「おい遼!しっかりしろ!」

翔「そうだそうだ!全てはお前にかかってるんだぞ!」

善子「そうですよ!頑張ってくださいよ!」

神姬「いやぁー!こういう時しかでっかいでかい声出さへん委員長やいっこし!!!」

善子「べ、別にいいじゃないですかぁ!!」

生徒達「ハハハ!!」

俺「あ、明日で最後ですが、全員で乗り越えて行きましょう!!」

俺澪「せーのっ、乾杯!!!!!」

生徒達「乾杯!!!!」

やっと終わった...

席についてもぐもぐ食べていく

光「ふぅ...疲れた」

澪「おしみん難波におるおっさんみたいやな」

光「お前それ今日で2回目だぞ」

澪「知っとるで〜」

光「こ、こいつ...」

俺「ジュース入れてくる」

澪「あ、ウチも!」

光「それも2回目だぞ」

澪「知っとるでぇ〜ぇえぇえぇ〜」

光「お前ぇええ...」

神姬「ストップストップ」

善子「お、落ち着いて下さい...忍海さん...」

俺「い、行くぞ」

澪「ういっす」

澪と一緒にドリンクバーに行く

めっちゃ並んでる

俺「なんで澪テンション高いの?」

澪「あら、バレた?わざと高くしとんねん」

俺「え?なんで?」

澪「朝のおしみんの喧嘩あったやろ?あのせいでこれ以上テンション下がったらこの合宿もつまらんしただのストレスになるから思て上げとんねん」

俺「なるほど」

澪「その方がええやろ?実際みんなウチがふざけたら笑てくれてるしさ」

俺「まぁ、いつもと違って楽しいっちゃ楽しいかな」

澪「せやろ?...あ」

太郎愛「...あ」

俺と澪の前に愛と太郎が居た

澪「...キンタマや」

太郎「まだ言ってのんかよおい!」

俺「まぁまぁ落ち着いて...」

澪「あ、せやせや愛さんよ、さっきのバスケウチらが勝ったで」

愛「あぁ、そ、そうだったわね...」

澪「何でもええの?」

愛「えぇ、もちろん」

澪「うーん...やっぱええわ」

愛「え、え?」

俺「なんで?」

澪「だってさ遼、愛の顔見てみ」

俺と澪は愛の顔を見る

愛「な、何よ...」

澪「ウチのチームのメンバー全員にジュース買ってーって言うたら学年主任に「こいつらに脅されましたぁあああ!!!助けてくださぁあああい!!!うわぁあたああんっ!!!」ってチクリそうな顔してるやろ?」

俺「あぁ...確かに」

愛「どういう事よ!!!」

澪「それにさ、ウチが何でも奢る言うたやんって言うたら「何でも奢るとは言ってない」ってネタ使うのはええけどめっちゃめんどくさそうな感じになりそうなろ?」

俺「確かになりそう...」

愛「ならないわよ!!!」

澪「それにさ...隣の奴見てみ...」

俺「ん?太郎がどうかしたの?」

太郎「お、俺?」

澪が下を向いて笑う

澪「...キンタマやん」

太郎「あぁっ!!いい加減にしろ!!!」

やっぱり...澪のテンション高い方が楽しいな

お笑い番組見てる感じで楽しいな

澪「まぁ、後でコンビニ行くからそん時なんか奢ってや」

愛「えっ...わ、分かったわよ...」

俺「え、い、いいの?」

愛「し、仕方ないでしょ?わ、私が言った事だし...」

澪「んなら後でまた呼ぶわ」

こうして愛からコンビニで奢ってもらう事になった。


澪「よっしゃぁー、ありがとー!姫島、愛」

愛「ど、どういたしまして...」

姫島「はぁ...コンビニで5000円も使ったの初めてだよ...」

俺達は風呂を済ましてから愛と担任にコンビニで色々と買ってもらった

なぜか澪が担任を呼んだらこうなった

佐奈と凛も来るはずだったがなぜなドタキャンした

俺と大和撫子達が俺の部屋に居る

澪「んじゃ、何かよう分からんけど乾杯!」

俺達「乾杯!」

こうして本当によく分かんない飲み会が始まった

※全員ジュースです

澪「最近聞いたんやけどさ北海道に始発が最終の駅あるんやろ?」

俺「あぁ、新十津川駅か」

その駅は実在する

北海道にあるJR札沼線の新十津川駅は9時40分発の石狩当別行きが始発列車で最終列車なのだ

それ以降その駅に列車が止まることは無いのだ

善子「利用者が少ないからですか?」

俺「まぁ、それが一番の理由だな。ローカル線は、利用者が少なくなるから本数を減らす、それをするとその路線の利用者が不便になるからその路線を利用しなくなる、つまりその負のスパイラルが続いて廃線があちこちで起きてるんだ」

善子「じゃあ...紀勢線は...」

俺「紀勢本線も本数を減らしてるよ、まぁそこまで変わんないけど」

澪「そうなんや...ん?弟からLINE来た」

俺「え、弟居るの!?」

澪「うん、陽矢って名前」

光「多分その弟も澪みたいに淫乱なんだろうな...」

澪「へっ!?」

善子「確かに...エロそうですね」

俺神姬「うんうん」

すると澪は少し顔を赤くする

澪「ま、まぁ...そうかもしれへんな」

俺達「なぬっ!?」

姉弟揃って変態...

うーん...それってどうなの?

澪「ちょっと前の話やねんけどな?ウチと陽矢部屋隣同士で壁薄いから音とかよう聞こえるんよ」

俺達「ほう...」

澪「んで...ウチが風呂上がってパンツ履こう思てウチの棚開けて中見たらなんかめっちゃ枚数少ななってんねん」

善子「おっと...それはまさか...」

澪「ていうのもウチが中3になってから少ないなって思てたんよね?んでその日の夜中に弟が何か言うてんねん、何やっとんか聞いてたらハァハァ言いながら「お姉ちゃん...お姉ちゃん!!」言うて叫んどんねん」

神姬「おいおい...」

光「まじかよ...」

澪「んで次の日弟が家居れへん時に弟の部屋侵入してベッドの下見たらウチの下着が大量に入った袋があってん」

俺「うわぁ...」

善子「好きなんですね...」

澪「んでその...下着触ったらめっちゃヌルヌルしるんよ。んでな?弟に問い詰めてんこの事」

俺達「えっ!?」

中々チャレンジャーだな...

中1か...シコるのを覚える年頃なんだろうな...

澪「その日帰って来てウチがちょっと部屋来て言うてウチの部屋に強制連行させたんよ」


その日、三国ヶ丘家 澪の間では

ウチ「聞きたいことあるんやけどさ」

陽矢「え?何...!?」

ウチがあの袋を弟の前に出す

それを見た瞬間陽矢はグロい物を見たような顔をする

ウチ「...何これ?」

陽矢「...さ、さぁ?し、知らんで?」

ウチ「中見たらウチの下着ばっかやねんけど」

陽矢「...そ、それは...その...」

ウチ「...」

あぁ!もう!

はよ正直に言えやボケ!

この待ち時間無駄やっちゅーねん!!

澪「...はよ言わんかいや」

陽矢「ひぃいっ...い、いや...そ、その...お、お姉ちゃんの事が大好きやからっ...!!!」

澪「は、はぁ!?」

今...何つった!?

ウチの事がす、好き!?

な、何を言うとんやこいつ!?

陽矢「だ、だって...俺とお姉ちゃんって...血繋がってへんのやろ?」

澪「えっ...!?」

...こいつなんで知っとん!?

ウチと陽矢が実の兄弟ちゃう事

実はウチと陽矢は血の繋がった兄弟では無い

ウチが4歳の時に母親が再婚してその父親に息子が居た

それが陽矢

その当時陽矢は3歳だった

そして陽矢がウチの事をお姉ちゃんと呼ぶようになり、陽矢がそう呼ぶと言う事はウチと陽矢は兄弟なんやと思っていた

しかし、ウチが中1の時に母親の再婚の事実を知った

陽矢には内緒にしてと母親に言われていた

それやのに...なんで知ってるんやろか

お父さんから聞いたんか?

陽矢「好きになってもいいんやろ?せやから...こ、こういうことを...」

ウチ「...」

ビックリしすぎて何も言葉が出ない

ウチの事が...好き

確かに血の繋がってない弟って言うのは知ってる

でもそういう目で見られてたとか...

ウチ「あ、あの...も、もう...せんとってな?」

陽矢「え、う、うん...ごめん...なさい」

ウチ「も、もう...出てええよ」

その日からウチの下着が減ることは一切無くなった。


俺「ほう...弟が姉を好きになる...か」

神姬「アニメみたいやね」

澪「めっちゃ複雑な気持ちになったわ」

光「でもいいんじゃないのか?」

澪「えっ!?なんで!?」

光「普通兄弟だったら嫌悪感しか抱かないだろ?それなのに好きって思ってくれてるのは珍しい事だと思うぞ」

神姬「今度一緒に寝たら?」

澪「えぇっ!?な、なんか嫌やな...」

善子「ていうか...弟さんからなんてLINEが来たんですか?」

澪「ん?あぁ、これこれ」

澪が画面を俺達に見せる


陽矢「今どこ〜?」


澪「もう...オリ合宿って言うたやん...」

俺「言ってるんだ...」

澪「最近こういうLINEばっかやわ!今どこ?とか何しとん?とか」

神姬「好きやから何しとんか知りたいんやろ」

澪「う、うーん...ん?え!?なんか陽矢から電話かかってきたんやけど!?」

画面を見ると陽矢からLINE通話がかかっている

俺達「出ろ!&出ましょうよ!」

澪「えっ!?わ、わかった...」

通話に出た

すると陽矢の声が聞こえる

陽矢「もしもしー?今どこー?」

澪「オリ合宿言うたやろうが!」

陽矢「あぁ、せやったな」

澪「ええ加減にせぇや...で、何の用?」

陽矢「え?ただお姉ちゃんの声が聞きたくなっただけやで!」

澪「お前なぁ...あ、これウチの友達にも聞こえてんで?」

俺達「うんうん」

澪がそう言うと陽矢が慌てる

陽矢「は、はぁ!?ははーん、どうせまた嘘やろ?」

澪が俺達に何か言うてと合図を出す

俺達「こんばんわー」

陽矢「ひょぇえええ!?えっ!?う、嘘やろ!?えっ!?あぁっ...こ、こんばんわ...」

光「まぁ、自己紹介うんぬんはまたそっちにお邪魔した時にさせて貰おうか」

善子「そうですね、この合宿の代休の時にそちらにお邪魔しますのでその時は宜しくお願いします」

俺「え?」

澪「あれ、言うてなかったっけ?お母さんとお父さんがお礼したいって言うからって...」

俺「初耳だわ」

陽矢「え、今男の人の声聞こえたで!?」

俺「あぁ、こんばんわ陽矢君」

陽矢「えぇっ!?お姉ちゃん彼氏居ったん!?」

澪「居れへんわいや!!友達以上恋人未満ってやつや!!」

陽矢「よかった...あぁっ、こんばんわ」

俺「まぁ、お邪魔するかもしれないけどそん時は宜しく」

陽矢「あぁ、よ、宜しくお願いします」

澪「んじゃ切るで?」

陽矢「あぁっ!待って!」

澪「何やねん!!!」

陽矢「好きやで!」

澪「...死ね!」

プルルン

俺「めっちゃ仲良いじゃん」

神姬「ほんまや」

光「いい感じだぞ」

善子「そうですよ!」

澪「はぁ...いっつもこんな感じやわ...あ、せや遼に言うてなかってんな」

俺「え?」

澪「さっきのウチの親からのお礼の話」

俺「あぁ」

澪から説明を受ける

澪の両親が今回痴漢から助けてくれたお礼を澪の家でしたいと言う

一応このオリ合宿を終えた次の日の夕食をご馳走してくれるらしい

この部屋のメンバー全員が呼ばれている

澪「ごめんな?仕事の都合で家でご馳走になってもうて」

俺「いやいや...充分だよ」

光「アタシも充分さ...それにしても本当に澪の事好きなんだな...」

善子「次帰ってきたら襲われるんじゃないんですか?」

澪「あぁ...まぁ、あるっちゃあるな...」

俺達「えぇっ!?」

澪「中3になる前やったな...」


1年前

三国ヶ丘家 澪の間

ウチが中3になる前の中2の春休み

ふぅ、終わったー...

春休みの宿題を終わらした

時刻は午後11時

そろそろ寝よっと

ベッドに入って寝ようとした

まだその時寒かったため布団に潜っていた

すると部屋のドアがゆっくり開く音がした

え?誰や?

もうお父さんとお母さん寝てるし起きてるとしたら陽矢...?

でももうこの時間寝てるはずやねんけどな

隣の陽矢の部屋からは何も聞こえへん...寝てるんか?

なんか怖いな...

もし泥棒やったらウチ絞め殺される...

隠れとこ

すると布団をトントン優しく叩く

こういう時って反応してええんかな?

でももし泥棒やったら...やめとこ

するとその泥棒(?)が布団をバサッと取る

ウチは身体を横に向けていたため直接そいつの顔が見えなかった

しかし、ウチは分かった

...陽矢や

はぁはぁと荒い吐息が聞こえる

この吐息は良く陽矢と一緒に公園とかで遊んで疲れとる時によう聞く音や...

待てや

何で今息荒いんや?

どっか遊びに行ったわけでも無いのに

しかも夜中やぞ?

「お姉ちゃん...起きてへんよな?」

え...!?

う、ウチの事呼んでる!?

なんか怖いんやけど...ん!?

陽矢が下のパジャマを脱がし始めた

いや、ちょっと待って!?

何しよん!?

すぐに脱がされた

黒と白のシマシマ模様のパンツが丸見えだ

すると調子に乗ったのか、上も脱がし始めた

いやや...怖い...

な、何するつもりやねん...

ウチは陽矢によって下着姿になった

陽矢の息は余計に荒くなった

ウチは怖くて硬直していた

相手が弟でも怖かった

あの時の恐怖があったから

弟はそれを知らなかった

せやから言うて...んっ!?

ウチの腕を陽矢の手が撫でてくる

少し身体をピクッと震わせた

危ない危ない...バレかけた

そして...陽矢の手がウチのおっぱいを掴む

この時はまだCしかなかつた

そしてゆっくり揉みしだく

んっ...やめて...陽矢...

ていうか...あれ?ウチってこんな感じ易かったっけ...?

んぁっ...オナニーする時はそこまでやのに...

陽矢の触り方が上手いからなんかな...?

あぁん...こいつ...乳首弄りよる...

勃っている乳首をコリコリ弄ってくる

んぅっ...こいつ...ウチのツボ知ってるんか...?

えっ...!?片方の手が下の方に...!?

陽矢の片手がスルスルと下の方に行く

「お姉ちゃん...お姉ちゃん...」

ずっとそう呟いている

そしてその手がウチのお尻に触れる

他人に触られるのは嫌やのに...あっ...

お尻を掴んだり撫でたりする

それ以前に...何やねんこの状況...

姉が弟に身体触られてるって...

しかも3つ年下の弟によ...

するとその手がゆっくりとアソコに近づく

陽矢の息は物凄く荒い

いや...やめて...陽矢...そこはぁっ...あっ!

パンツ越しに陽矢の指がアソコにツンっと当たった

そのまま陽矢はアソコを刺激しながらおっぱいを揉む

あぁんっ...んっ...あかんって...そこはぁっ...!

ウチはそのまま陽矢に身体を触られ続けた

アソコをパンツ越しに強く擦り上げておっぱいを直で揉んで来る

ウチも触られる度に息が荒くなって行く

もう...アソコはグチョグチョ...

「お姉ちゃん...あぁ...お姉ちゃん...!!」

陽矢の声も大きくなって来ている

あぁっ...!もうっ...あかん...!

来ちゃうぅ...!イッちゃう...イカされるっ...んんっ...!!

お母さん「陽矢ー!」

陽矢「えっ!?」

っ...!!...え?

陽矢の手が止まった

イク直前に止まった

お母さん「どこおんの?」

陽矢「は、はーい!」

陽矢がウチの部屋から出る

は...?

お、終わり...?

ウチの息は陽矢のように荒くなっていた

1秒...あと1秒刺激してくれてたら...イかされてた

せやけど...寸止めされた


もう...


我慢出来ひん...


身体が...アソコが...


ウチは座りながら脚を開いて恐る恐るおっぱいとアソコに触れる


んっ...!?


そして陽矢がやったように擦り上げる


あぁっ...!!気持ちぃ...!!あぁん!!


クチュクチュいやらしい音を鳴らす


この時ウチは


もう...イッちゃう...んっ...!!


自我を忘れていた


ああああああっ...!!!!!

...

...

澪「まぁ...そういう事や」

俺達「ほほぉ...」

神姬「弟やるなぁ」

光「姉に手を出すとはな」

澪「その日から弟には冷たく接するようにしてたんよ。んでちょっとしてからさっきの下着泥棒するようなってって感じやな」

善子「まぁ、それぐらい澪さんの事が好きって事ですよ」

光「愛してやれよっ」

俺は澪の肩をぽんと叩く

俺「応援するぞ」

神姬「ほら、澪の好きな遼がそなえ言うてんねんから、な?」

善子「そうですよ!」

澪「えぇっ...う、うん...わ、分かった」


時刻は21時だ

30分後には寝なきゃダメなのだ

良い子は皆寝る時間だ

俺達もその良い子にならなきゃダメだ

しかし俺達は悪い子だ

21時30分で寝る訳が無いだろ

大和撫子達は1度俺の部屋から出る

俺はとりあえず布団を敷く

就寝時間直前に俺の部屋に姫島が来た

姫島「あら、お前1人だけか」

俺「少し前に戻りましたよ」

姫島「あぁ、そうかそうか...まぁ、楽しめよっ!」

俺「や、やめてくださいよ...」

そして姫島が出る

学年主任「はい消灯!」

とりあえず明かりを消す

廊下の明かりも消える

ちらっと廊下を見る

あれれ、誰も居ない

早くないか?

他の奴もみんな別の部屋に入ったりして遊んでいる

そろそろ神姬達が来るってことか...

まぁいいや、とりあえず部屋で待っとくか...

部屋に戻って明かりを付ける

そしてテーブルに向か...えっ!?

大和撫子達「こんばんわ」

俺「ぬぇぇえっ!?」

俺の前に大和撫子達が座っていた

ビックリして倒れる俺

俺「い、いつのまに!?」

光「いやぁ、隣とこの部屋のベランダがくっついてて、窓が開いていたからそのまま入ったのさ」

俺「あぁ...隣空室だったな...ビックリさせんなよ...」

神姬「さてと...こまっちゃん曰く今から教員風呂入ってすぐ寝るらしいから遊ぼっか」

善子「ですねっ!」

澪「これでなっ!」

澪が出してきたのは...あの合コントランプトランプとと...何だこれ?

サイコロ...ん!?違う、ただのサイコロじゃない!?

光「そう...サイコロだ」

俺「お前...こ、これは...」

そのサイコロの目を見ると「舐める」「隣の人」「アソコ」「胸」「弄る」とか色々書いてある

ダメだろ...おい...

まじでやんの...?

学校行事でそれは...

とりあえずじゃんけんで俺、澪、光、神姬、善子の順番になった

そして俺...

サイコロかトランプを選べる

俺はトランプで行く

そして引く

「次のターンまで語尾に「にゃん」を付ける」

俺「なぬぅ...!?」

澪「おぉ...」

光「遼、今眠いか?」

俺「全然眠くない...にゃん」

大和撫子達「フハハハ!!!」

みんな馬鹿みたいに笑い始めた

澪に関しては手を叩いている

俺「な、何笑ってるんだにゃん!?」

大和撫子達「フハハハハっ!!!」

神姬「ちょ、猫の手しながら言うてや!」

俺は指示通りに手をグーにして顔の横に持ってクイッと下げる


俺「こ、うかにゃん♡?」


大和撫子達「アッハハハハっ!!!!!」

腹を抱えて笑っている大和撫子達

そんなに面白いのかよ...

そして次は澪だ

澪はサイコロを選んだ

澪「ほれっ!...えぇっ!?」

俺「んー?どうしたのにゃん?」

大和撫子達「ぶっ...!!!」

そこには「次の人の」「アソコを」「舐める」と書いてあった

光「おい...嘘だろ...」

善子「大変ですねー」

俺「めっちゃ他人事にゃん」

大和撫子達「ぶぅっ...!!!!!」

光「こ、これズボン脱がなきゃダメなのか!?」

俺「当たり前だにゃん、まぁパンツの上からでいいけどにゃん」

光「ふふっ...!わ、分かったよ...ふっ!」

めっちゃ笑うやん...

光がズボンを脱ぐ

白に柄のあるパンツだ

中学生がよく履いてそうな...なんて言ったら怒られるか

そして澪が光のアソコに顔を近づける

澪「はぁー...」

光「っ...!?息吹きかけんじゃねぇよ...ていうか周りに声聞かれたらどうすんだよ!」

澪「大丈夫大丈夫、この部屋の周り空室やから...ぺろっ」

光「はぅっ...!?」

澪「初めてやわ舐めるとか...ペロペロっ」

光「んっ...んんっ!あぅっ...ふぅっ...んっ...」

善子「いい顔してますよ〜」

神姬「これってどこまでやるん?」

俺「んー、イクまででいいんじゃにゃい?」

神姬「ぶっ...!そ、そかそか」

光「あんっ...い、イクまでとかっ...ふざけんじゃねぇよ...あっ...んはぁっ...!」

俺「お?もう来てるんじゃないかにゃん?」

神姬善子「ふふっ...!」

澪「ぺろぺろっ...ちゅううっ!!」

光「あぁっ...!!な、何やってんだよっ...んぁっ!も、もう...イクッ...!!」

澪「じゅぅうう!!」


光「あぁあああっ...!!!」


トロンとした顔ではぁはぁと息を切らす光

相当気持ち良かったのか

澪「ふぅ、美味かった」

光「な、なんだよ美味かったって...」

神姬「めっちゃ濡れてるやん」

光「と、当然だろ!初めて舐められたんだから...」

俺「初めての割にはエロかったにゃん」

大和撫子達「ふふっ...」

光「お前それ反則だぞ」

澪「それあかんわ」

俺「仕方ない...にゃん!」

大和撫子達「フハハハ!!!!!」

みんな手を叩いて笑う

これ使える...かな?

そしてゲームに戻る

次は光だ

珍しくトランプを選んだ

珍しくは無いか

「次の人に5分間キスをする」

光「次って...」

神姬「わ、わたしやん...」

俺「おぉ...強豪同士のキスかにゃん」

澪「ふふっ...もうちょい女の子っぽく言うてみてや」

俺「えっ!?おぉ...強豪同士のキスかにゃぁあん♡」

大和撫子達「ハハハ!!!」

また腹を抱えて笑う

なんなんだよ...罰ゲームの指示通りやってるだけなのによっ!!!

俺「いいからさっさとキスしやがるんだにゃあん♡」

光「ぶっ...!し、失礼するぞ...神姬」

神姬「いいよ来いよ...」

野獣語録使いやがった...

臭くなるからやめろ

そしてキスが始まる

光神姬「んっ...んぅっ...」

2人共目を閉じてキスをする

傍から見たらただの百合じゃねぇか...

両手を握りあって胸を押し当てている

俺達「...」

神姬光「んっ...んぅ...」

...5分後

神姬光「んはぁあっ...」

はぁはぁとエロい吐息が聞こえる

ヤったあとのような顔だな...なんて言ったら絞め殺されるか

少ししてからゲームを再開する

※ここからはダイジェストでお送りします。

神姬はサイコロを選び振ると「隣の人の」「ほっぺに」「ビンタ」と出た

隣の人とは恐らく次の人...つまり...善子だ

神姬「3!2!1!せいやっ!」

「べちぃいいいんっ!!!!」

善子「ぶはぁああっ!!!」

メガネと同時に吹っ飛んだ

そして次は善子

ぴらっとトランプを捲る

「前の人にビンタ」

善子「ごめんなさいっ!」

「ぱちぃいん!!!」

神姬「いだあああいっ...!!!」

善子ほどではないが神姬が少し飛んだ

パワーあるんだなこいつ...

そして俺

やっとにゃんって言わんで良くなった...

そしてさいころを...

大和撫子達「トランプ!&です!」

俺「へぇっ!?」

大和撫子達「トランプでやって!&下さい!」

俺「えぇっ...」

とりあえず大和撫子達の指示通りトランプを捲る

「次のターンまで女の子っぽくする」

俺「...おい」

神姬「ん?」

俺「仕組んだだろ」

大和撫子達「うん&はい」

俺「いやうんとかはいじゃねーよ!!」

神姬「あれ?女の子っぽく無いなぁ」

光「アタシ達みたいな喋り方にしなきゃダメなんだぞ?」

俺「くぅっ...わ、分かったわよ...」

大和撫子達「ふふっ...」

少し声を高くする

女の子の喋り方...難しいな

俺「こ、こんな感じでー...いいのかしら?」

神姬「ハハハッ...うん、ええよ...」

すると誰かが俺の部屋をノックする

大和撫子達「ひっ!?」

俺「しーっ!ちょっと行ってくる」

誰だ?

皆寝てる...訳ないか

にしてもこんな時間に俺に用があるって何だ?

ガチャっと扉を開ける

優希達「よっ」

俺「えっ、ど、どした?」

そこには私服に着替えている優希達5人が居た

戎「いやぁ、暇だから飯でもどうって思ったんだよ」

俺「あぁ...ごめん今遊んでるんだ」

太郎「ん?誰と...って、あ」

澪「あー!テスティクルズや!」

俺「え?テスティ...?」

善子「日本語で言う精巣です」

俺「つまり...」

俺澪「キンタマ!」

太郎「いい加減にしろ!!」

優希「バカ!静かにしろ!先生起きたらどうすんだよ!」

すると突然光が立ち上がる

光「悪い、帰るわ」

澪「えっ!?な、なんで?」

光「...察せ」

そのまま部屋の入口へと無言で歩く

そして部屋を出る

優希「お、おい!」

光「...」

そう呼び止めるが光は無言で廊下を歩く

優希は懲りずに光の肩を掴む

優希「な、なぁ!ま、待ってくれよ...ぬわぁっ!?」

優希が肩を掴んだ瞬間、光はその手を振り払って顔に強烈な回し蹴りを与える

壁にぶつかって倒れる優希

ざわつき出す生徒達

何も無かったかのように立ち去る光

その場は騒然としたままだ。




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