第4話 進行

そして運命の木曜日になった。

俺達は準備のために列車の中でずーーーっと楽しみー!とか言っていた。

実は今日の授業内容は1時間目がコンピュータ室のでの授業で、その椅子がフカフカのよくある椅子なのである。だから媚薬を染み込ませるにはもってこいなのだ。後は神姬が登校するかどうかに掛かってくる。昨日、一昨日、そして先週は一切学校に来なかった。来るか心配していたその時。神姬が久しぶりに制服を着て登校した。そして俺の隣の席に付く。よっしゃやっと登校した。神姬は安定の腕枕で寝た。

そして時計の針が8時35分を指し、チャイムという名のゴングが鳴る。「よーい」の合図だ。そして8時45分の授業開始のゴングが校内に鳴り響くいた。「試合開始」の合図だ。俺達は急いでコンピュータ室に向かい、神姬が座るに佐奈が媚薬をたっぷり染み込ませた。そして俺達のクラスの連中が入ってくると同時に神姬が入ってきた。そしてあの席に付いた。よし、作戦は順調だ。俺たち三人は顔をあわしてガッツポーズをした。そして50分の授業が終わり、教室へ戻った。そして俺達と神姬も席についた。そして2時間目の数学の授業が始まった。神姬はもちろん寝ている。そして何もなく授業は終了した。おい待て、おかしいぞ。神姬はこの2時間特に様子の変化はない。佐奈凛も「なんで?」みたいなことを言っている。まさか神姬には効かないのだろうか?

そうこうしてるうちに終わりの会が始まりすぐに終わった。

そして俺達は放課後の教室の掃除をしようと教室の隅っこにある掃除ロッカーにほうきを取りに行った。そして掃除はすぐに終わり、俺達3人は帰ろうと学校グランドの真ん中を歩いていたが、佐奈が「筆箱忘れちゃった、取りに行ってくるから待ってて!」といい教室に走って戻った。「結局効かなかったな」「おかしいなぁ。今頃発情しまくってるはずなのになぁ。」と俺と凛は話していた時だった。俺のケータイに佐奈から連絡が来た。「今すぐ教室に来て!静かに来て!」と。俺達はなんのことかよく分からないまま静かにそーーーっと教室に向かった。教室の扉の前に佐奈が居る。口に人差し指を立ててこっちに来いと言う合図をしている。佐奈はずっと教室の扉の隙間の方を覗いている。「んあ」

なにか聞こえた。艶やかな声が聞こえた。俺達も佐奈と同じようにチラッと扉の隙間から覗いた。そこにはとんでもない光景を見てしまった。

神姬が、している。

神姬が俺の席で立ちながらしている。股を角に擦り付けている。そう、漢字四文字で言う自慰行為をしている。

「あ、、ん、、ふっ、、くぅん、、あん、、」

神姬が腰を前後に動かしている。たまにビクビクしながら動かしている。18禁の丸い円盤みたいな感じだ。たまに「高千穂さん。高千穂さん、、」と声が聞こえる。え、俺想像してオナってんのか?「ねぇ、あれ遼のじゃない?」と佐奈が言う。よーく見ると何か神姬が手にハンカチのようなものを匂っている。そして俺はポケットの中にあるはずのハンカチを探す。無い。だとしたらあのハンカチは俺のだ。いつ盗んだんだよ。

そうこうしてるうちに神姬は片方の脚を机の上に乗せてさっきよりも激しく腰を前後に動かし始めた。「まさか、イッちゃうのかな?」凛が言う。いわゆる「絶頂」に達しそうというところまで来ているということだ。

クチュクチュと腰を動かす度に聞こえてくる。かなり濡れてる。

「ひぅん、、あっあぁ、、はぁあん、、いっイく、、イっちゃうぅ!」神姬がものすごくビクビクしている。

そして「んはぁあああああ!」

イッた。イッてしまった。神姬は机に倒れて痙攣していた。一方で佐奈凛は口を開けて鼻血を垂らして目を見開いていた。俺はぺしぺしと2人の頭を叩き、我に戻した。

俺「こっからどうする?」

佐奈「とりあえず静かに校舎からでようよ」

凛「え、あのまま神姬ちゃんほっとくの!?」

全員「うーむ」

すると会議してる途中に凛のケータイの着信音の世にも奇妙な物語のオープニングがスーパー大音量で流れ始めた。「ぎゃああああ」と佐奈がびっくりしてドアにぶつかった。するとそのドアが教室の方に倒れた。「あ。」「へ?」

バレた。着信音のせいで。

「な、なんで、、!?げ、たったったったっ」神姬が動揺してる。俺達が思ってる以上に。「だ、大丈夫?」佐奈が声をかけると「うわああああ!!!!!高千穂さんがおるぅぅうううううう!!!!」と俺に指を指しながら、「アハハハ、、、」と笑いながら神姬は気を失った。

「だ、大丈夫!?神姬ちゃん!?」俺達はすぐに神姬を抱えて保健室に連れていった。

そして神姬をベッドに寝かして布団をかけた。

息はしている。よかった。

「ん、、」少ししてから神姬が起き上がった。

俺達3人の顔をじーっと見て「うわっ!あわわわわわ!!!」と慌てながら毛布に隠れ始めた。

「ど、どーしたの?」と佐奈が聞くと「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、神様仏様お許しくださいごめんなさい、、、」とずっと言っている。「べ、別に怒ってなんかいないよ?」と笑いながら言うと「ごめんなさいごめんなさ、え?」と顔をポンと表に出す神姬。やべぇ、可愛い。そして俺の方を見る。すると「ぎゃあああああああ!!」と悲鳴を上げてまた布団にこもって「ごめんなさいごめんなさい、、」と続け始めた。俺も佐奈と同じように「お、俺は怒ってないよ」と言う。すると神姬が「ほ、本当にごめんなさい、、その、、入学式から一目惚れしちゃって、、その、、えっちな事考えたらその、、あああああ!!!ごめんなさいごめんなさい、、」そうとうパニクってるようだ。てか俺一目惚れされてたんだ。なんか嬉しいな。

「本当に怒ってないよ?」と俺が言う。

「ほんま?」

「うむ。」

「ほんまのほんま?」

「ほんまのほんま」

するとゆっくりと神姬が布団から出てきた。不安そうな顔をして下を向いている。とりあえず彼女が無事でよかった。ただ教室は今暴走族が暴れた後のような感じで悲惨な状況になっている。俺達4人で後片付けをして教室を後にした。初めて4人で帰る。

佐奈「いつからそんなえっちな事覚えたの?」

神姬「んー、、小2くらいからやったかな、、」

俺達3人「早くない!?」

佐奈「うっわ遼そんなこと興味あるんだー。」

俺「ちげーよまな板」

佐奈「言ったなー!この野郎!」

俺「んひゃあ!」俺は佐奈から強平手打ちを喰らった。痛い。痛すぎる。

俺「ていうか月詠さんって関西弁なんだ」

神姬「え!?う、うん、、中2まで神戸で育ったから、、」

佐奈「あ、そーいえば。おばあちゃんから聞いた?1週間住み着く話。」

神姬「ああ、聞いてるよ。」

佐奈「よろしくね!」

神姬「う、うん、、」

佐奈は神姬の手を握った。神姬は少し照れている。

まさか1日でここまで仲良く(?)なれるとは思っていなかった。

ただなんだろう、俺と話す時だけ緊張してるように見える。

明日から泊まり込みが始まる。なんだか楽しみだ。



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