第2話 咲くべき花たち ④
こうして、俺は三日間、天野日和さんの死を見届けるまで彼女のために生きることにした。
彼女の過去も、夢も、今も、何も知らないけれど。
傲慢で自分勝手な理由かもしれない。
でも、彼女と生きること、それが枯れそうだった俺の命をつなぎ止めてくれる、そんな気がした。
彼女といたら、生きる意味が……死ぬ意味がわかるかもしれないと、崖っぷちの俺は思ったのだった。
本当は咲いていたい、花の気持ちも知らないで。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます