02


「おはよう」


「おはよう」


朝、学校では挨拶が交わされる




「おはよう、佐久間サクマ!!」


「あぁ、おはよう」



友人は僕に挨拶する


佐久間とは、僕のことだ



《相変わらず眠そうな顔してんなぁ》


友人の心が見えたように心の声が聞こえる


僕、佐久間サクマ ユウは、人の心を読むことができる


まるで、スマホやDSでするゲームのように脳内に流れ込んでくる



でも、この力はいいものではない


読みたくない人の心まで読んでしまう


だから、僕は常、ヘッドフォンをしている


まぁ、他人の考えていることがお見通しなのはいいけど…




教室につけば、沢山の人


それと同時に沢山のが聞こえる



《此奴の話、くだらねぇ》


《あぁ、今日の数学当たる〜》


しょうもないばかり



普通のゲームより、これはしんどい



「おはよう、佐久間くん!!」


前から女子が話しかけてくる


名前は、覚えてない



「おはよう」



彼女に応え挨拶をする


《朝から佐久間くんと話しちゃった!!》



彼女のが聞こえる


まるで、恋愛ゲームをしているよう


あぁ、憂鬱になるな…







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世界という名のゲーム sky @Nightsky

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