ふれたことがなくてもよるにくちずさめそうなあなたがしようとしていること

おーい思ったほどなにも関係ないわたしたちの目

もらうチャンスにやばい姿で わたしは急いでないよ

ただスプーンで桃をくりぬくように そこにいる

えーと

じっと見つめるあたまのおくに気分があるときがある

だれかのからだをよこぎって。ためらうことなく順番を決めるときがある

あー不安になるまえに。かわりやすい わたしたちだ

あの人の目なんてものをなにも気にしないで ただ

じっとしていればいいのさって口調の人と

しろい紙をかさねてはさみで切り揃えた

ふたりみたいにたがいに知らないふりをする

おーいこの人も

うつむいた耳をつめたくする人だ

窓の外はまだくらいのに

今日の人口なんていやなもの

言い当てる不安なら少しだけあるそうだ

さわるもののほとんど 謎めいて

そこにいるみたいに

しゃべらないほうの いのちにするようなことをして

なんてことないひらめきを知らせてた この世もきっと、はしご状で静かだ。

のぼってもおりても。どこにもつかないってきいた子と

すべての人たちの鼻先を歩き出したい子で

たくさんの格子を 飽きずにおもいうかべた

きっとどこにいても みなの子たちは

ひらめきとしてやってくる光景のなかでひそかに合図を送った

あーあ

わたしたち

桃をくりぬくスプーンのように ひかってる

どうせ点けたらやるきなくなるのに

いつも脳天気に笑ってた。夜めいて

してるのは思い出話でも、しかたないってことばっかり。関係ない

そうだよ

電球が生まれた日にも たくさんの人が眠って

すぐめちゃくちゃになる番号であたまをいっぱいにした

実際に綴じられた紙を食べるあなたにはいたみがなくて

どこのケースも充たさない生息なんだ

おきるまえに

ほつれたままの吊りひもをたぐりよせながら

すこしだけ聞き取れたんだ

よこたえたはずのからだは湿ってて

じっとしてられずに

あなたがさいしょからもっているものを

踏みつぶす

わたしたちの、

いのちの外にも日付があって

それをたしかめるためだけに来たはずだった

心配しないでいいよ

たぶん ここでは

悪いことはなにひとつおこらない だから

目を覚ましたら

忘れたふりをして ただ順番を待っていなさい

おーい

きみはだいじょうぶですか?

強すぎる

クッションのプリントにぶつける素足で電気をオンして ねーねー

どうなの えー。なんとなく

それでおしまい

すべてはまちがい

迷惑かけないから たぶん あー

わたしはほんとうのことなんて、なにひとつ考えない

やさしくない眠りだ こんなのしかない どこにでもある話をずっとしたかった

ぬれた紙を読むように慎重に それでも

だれかが

またしくじった まだ起きてるって合図も

落下するまでにとらえればいい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

展覧 @receptacle

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ