足
肌理細かな
みずと肉を
やわらかな骨にまとわりつかせ
星のおもさにみちびかれ
好ましい背骨を飼い慣らされた
ひびわれた夜たち
星空に透ける
ともだちの輪郭を
希薄でさみしい血液に
学習させたら
かろうじて 息ができる
それは、
とてもとても
好ましいことではなくて
ほんとうは、
剥き出しにされた
いくつもの先端が痛む
とてもとても
大切な、
血をこぼさないことだけが大切な
夜たちが
大切にしていること。
暗がりのなか
おとなしい
白くふやけた ともだちも、
やわらかいものも、ひびわれる。
ただ
それだけに気をつけて
いってらっしゃい。
なつかしい みずにぬれた
髪の毛にくるまれて。
わずかにふるえる
こころと足の、
互いによろこぶ
こころと足の
あるべきところへ
気をつけて、
いってらっしゃい。
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