朝食

1



庭がない

ぼくのための地図で


人るいの目

開いてしまう朝


もう普遍性は無くなりましたか

はやく


そのあと

来る。人も同じ


コップにそそがれた水

乾いた

今、くすり指でふれて

まばたきをする


それだけのために

春が終わる。



まだ眠い気がする




2




物音も

無いし。


正体も、大切なことも無い


だれもいない家

皿のうえで溺れる。きみ



つまらない感傷を

くちずさむと

鰓から

ながれる。朝食

それだけ


いまでも

なにもないのに、

ゆれてしまう からだ


その人の言うとおりにしていなさい

ぜんぶ  わかってやってることだから



きもちわるい


おまえがおまえが悩めよ

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