第3話 再開は、お約束

 あの事、トイレでの事件があり、なんとか大丈夫そうなことにほっとした夏希は教室へと戻って行く。それにしても、あの時間帯にあの女の子と自分以外がいなかったのが不思議である。そう思いつつ、教室の自分の席へ行って椅子を引き座る。そして、横にかけている弁当をとって机の上に広げて座る。


 あれ?そう言えば、あの子名前なんだったんだろう、、、?まあ、聞く意味もないしいっか。けど、可愛かったなー、もしよかったらもう一度会いたいかなー何てね。


 夏希にとってもまあまあ、ダメージがあったわけなので、可愛い女の子だからといってもあまり会いたくないわけである。まあ、事故なんだけどね。だけど、そんな夏希の考えとは裏腹にまた、再開してしまうのである。


後ろの席から女の子が俺の名前?を呼んでくる。


『変態さんですか?』


その少女は、まわりの目も気にせずに夏希に話しかける。それを聞いた夏希は焦って後ろの方に振りかえって少し小さな声で答える。


「だから、あれは違うから!!」

『だけど、、、私のこと深攻略??したいんだよね?』

「だから、それも説明したじゃん!てか、もしかしてだけど、それっておちょくってる?いや、絶対おちょくってるよね?」


 そう言うとその女の子は、少し顔を赤くしながら、照れて、頭の後ろをかいている。


『えへへ、それほどでもあるかなー』

「誉めてないんですけどー、、、、そんなことより、変態さんって呼び方はやめて!お願いだから!」

『じゃあ、夏希ちゃん?』

「えっと、うん、さっきよりはましだけど、、、、男なんだけどなー、、、」

『だめ?夏希ちゃんって呼んだら?』 


 その少女は、すごく申し訳なさそうにこっち側を不安そうに見てくる。夏希は、そんな可愛いい顔に誘導され、思わず頷いてしまう。


『えっと、じゃあ、私は奈乃って名前だからうーん、ええと、、、、奈乃でいいよ!

改めて、これからお願いします』


 夏希もその答えに照れながら応じる。


「うん、よろしくね奈乃さん」

『なっ!奈乃山?そんな山ありましたっけ?』

「って、なんでこの話の流れで山の話になるんですか!初対面の人には普通、さんってつけますよね?」

『えっ、太陽(sun)ですか?』

「あの、聞いてました?奈乃さん、、、、」

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