第一章 -10(period)

 ――というところで目が覚めた。


「…………うぁ」

 ぼやけた目をごしごし擦る。

 そこは紛れもなく現実世界の俺の部屋。

 白いベッドに木の天井。

 カーテンの隙間からは輝かしい朝日が差し込んでおり、スズメがちゅんちゅん鳴いていた。

「…………」

 えーと。これはつまり。


 一連のスバラシイ体験は――『夢』だったということでございます。


「……ですよねー」

 俺は再び枕に頭を埋めると、あまりの恥ずかしさに身悶えて何度も寝返りを打つのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る