目が覚めた、体調はかなりマシになっていた。

ふと時計を見てみる。

8時15分まずい・・・寝坊してしまったようだ。

急いでバイト先に電話をする。

「おかけになった電話番号は現在使われていないか電波の届かなーーーー」

おかしい、責任者はもう出勤している時間帯だ、誰かでてもいいのだが。

つづけて何回か電話をかけてみるも一向につながらない。

とにかくこのまま時間を消費していても仕方がない、急いで準備して出よう。

確実に遅刻だが訳を話せば納得してくれるはずだ。

8時30分・・・よし準備はできた、家を出よう。

ドアノブに手を掛けた瞬間・・・。

ーードンッーーー

なにかがドアにぶつかった。

そういえば朝から外が騒がしい、過激な連中が運動でもしているのか？

ただでさえ遅刻なのに出るのが遅れそうじゃないか・・・。

しばらくして音が止んだ。

「まったく、ビビらせやがって」

若干の恐怖心をぬぐうためにもそう一人語ちる。

急がねば、俺はドアをあけた。

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