東京パンデミック

べいぷ

第1話はじまり

世の中には、幾多の病が存在する。

病にかかっものは皆闘病の末様々な未来が待っているだろう。



この俺、矢神 朔(やがみ さく)もその1人である。

今日はバイトを休んで家で寝込んでいる、完全に風邪をひいたみたいだ。

世界がまわる、薬もない、食事をつくる元気もない、こんなときは独り身の自分を呪いたくなる。


「あーあ、ついてねーなぁ」

意味もなくそんなことを呟いていても治る気配は微塵もない。

こんなときは素直に眠りにつくのが一番だろう。

おやすみ世界。

明日には治っていますように。

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