第8話



 昼休みに峯田君から馬場君にメッセージが届きました。

 グルメサイトのURLと「ここどう?」だけの短いものでしたが、峯田君の楽しそうな顔が浮かんでくるようで、馬場君はわっと机に突っ伏したいような気持ちになりました。


 この喜びを取り上げられた状態で、この先長い一生を過ごすなんて考えられませんでした。


「いいね、焼き鳥。おいしそう」「じゃ、予約しとく」「ありがとう」必要最低限の会話を済ませて馬場君は溜息を吐きました。


 何をどう伝えたらいいのか、そもそも伝えるべき事なのかどうか、何も考えがまとまらないうちに約束の時間になってしまいました。

「先輩のおすすめ、ちょっと分かりにくいけど、空いてるし美味いし安いって」

「この辺、僕あんまり来た事ないや」

「治安が良くねえからアクセスの良さの割に他より地価安いらしくて、穴場の店が多いんだとよ。まじで治安は良くねえけど」

「そっか、そういう」

 怪しげなネオンの眩しい界隈を二人で並んで歩きました。

 峯田君はそちらの方と間違われてもおかしくない体格と目つきでしたし、馬場君は少々綺麗過ぎる顔の地味目の格好をしたホストに見えなくもありませんでした。

 緑やピンクの人工の光が峯田君の頬を照らして、昼間のオフィスの彼とはまるで別人に見えました。

 こうしていると峯田君と馬場君は職場の同僚ではなくて、ただの友達になったかのようでした。二人の間ではほとんど職場の話は出ませんし、出たとしても仕事の内容とは関わりのない噂話などでした。

 人混みの中、仕事中ではありえないほど近い距離に峯田君が居ます。

 峯田君が人を避けようとして馬場君にぶつかりました。

「あ、悪い」

 そう言って峯田君が顔を上げた時に真正面から目が合ってしまいました。馬場君が驚いた顔をしていたからでしょうか、それとも黒縁の眼鏡がずれていたせいでしょうか。峯田君は馬場君の肩に大きな手をかけ、それに寄りかかるように額を寄せて弾けるように笑いました。

「あはははっ!」

 休み中の学生のような緩み切った声でした。

 一体何が面白かったのか良く分かりませんが、峯田君はまだ飲み屋に着いてもいないのに、今から二軒目にでも行くような上機嫌でした。今日は笑う事など出来ないと思っていたのに、馬場君もつられて笑ってしまいました。

 箸が転んでもおかしい年頃、という言葉を馬場君は思い出していました。もう自分の齢を数えるのもとっくの昔にやめてしまったくらい長く生きている馬場君ですが、峯田君と一緒に居る時はいつだって馬場君は箸が転んでもおかしい年頃でした。

 ただ、峯田君が笑うだけで自分はこんなにも簡単に舞い上がってしまうのだという事実が今日は酷く胸を刺しました。


 いっその事、言われた通りに海外に転勤して、それを峯田君に何も言わないというのはどうだろう。


 海外へ転属になっても素知らぬ顔で峯田君にメッセージを送って、こうして夜の街で待ち合わせをするのです。時差なんか悪魔の力でどうとでもなります。

 しかし、海外転勤となれば必ず送別会が催されてしまうはずですし、そもそも同じフロアに馬場君が居ない事に気付かれないわけはないではありませんか。峯田君の記憶を弄ってしまう事もちらりと考えましたが、すぐに首を振りました。それは好きな人に対して軽々しくやって良い事ではありません。しかもこんな身勝手でしょうもない理由で。

 転勤の話自体をなかった事にしてしまうのはどうでしょう。やろうと思えば簡単です。けれど利己的な理由で峯田君がこの先も勤めていく会社を歪めてしまうのもいかがなものかと思います。

 転職を選んでも行きつく先は同じようなものでした。

 本当に偶然に街で出会っただけの友達だったら良かったのに。そしたら会うのに理由なんか要らないよな。職場が近いとか遠いとか関係ないんだ。

 しかし結局、馬場君は峯田君にとってはただの同僚でそれ以上でもそれ以下でもありませんでした。つまり峯田君にはこう頼むしかないのです。職場は離れてしまうけど、今まで通り自分と一緒に食事をしたり飲みに行ったりして欲しい、と。

 でもそれって「転校しても友達だよ、また遊ぼうね」と、どう違うんだろ。

 実際、昇格と転勤の話を打ち明けたら、気持ちの良い笑顔で激励の言葉を言ってくれる峯田君しか思い浮かびませんでした。そうだな、また一緒に飲もうぜ、と明るく答えてくれるでしょうが、本当に今までと同じ頻度で誘われたら困惑するに決まっています。

 下手をすると「じゃあ、今日はお祝いだな。餞別に奢ってやるよ」などと言い出しかねません。餞別……餞別なんて冗談ではありませんでした。

 違うのだ、と分かってもらうにはやはり気持ちを伝える以外にないのです。


 そこだよ……


 峯田君は馬場君が誰をどんな気持ちで好きでいようと、それを理由に馬場君を嫌ったりする人ではないと知っています。けれど、その気もないのに自分に恋愛感情を抱いている相手を傍に置いておくような事はしないように思えました。

 もともと峯田君は職場での友人付き合いがなくてもなんとも思わない人です。同じフロアに一人も親しい人間が居なくても、物おじせずに職場を見渡せるだけの胆力も実力もありました。峯田君は馬場君の気持ちに応えられないのなら、すぱっと関係を断ち切るでしょう。自分の居心地の良さよりも相手の気持ちの重みを尊重するはずです。峯田君はそういう人です。

 馬場君はそれが怖いのです。

 自分の気持ちを知られたくない、望みなどなくても構わないからこの関係を続けたいという気持ちと、そんなのはエゴでしかない、峯田君の態度の方が誠実なのだという気持ちがせめぎ合ってパニックになりそうでした。


 つまり、恋をする人が今までに何万回、何億回と繰り返してきたありふれた葛藤を今、馬場君もしているのでした。それだけの事でした。


 馬場君は悪魔が全てそうであるように人の気持ちを読むのは得意でした。中でも恋愛感情は最も分かり易いものの内の一つでした。性的欲望を伴った視線ほどあからさまなものはありません。自分に向けられるそれを、相手に失礼にならない程度にはっきりと拒絶しながら、ちらりとも心を揺らさずに居た馬場君でした。

 しかし峯田君については悪魔の頭脳も全く歯が立ちませんでした。馬場君自身が峯田君に対してこれ以上ないくらい強い性的欲望を抱いてしまっているので、峯田君が発するサインの一つ一つがまるで信用なりませんでした。はにかんだような笑顔も、瞳孔が開いて魅力的に見える瞳も、全て自分の願望が見せた幻なのかもしれないと思えました。

 実際、峯田君は想定もしなかった行動に出て馬場君を何度も驚かせてくれましたので、馬場君が峯田君に関しては気持ちを読み間違えるというのは紛れもない事実でした。ですので、峯田君の心配は真っ当なものでした。

 馬場君は今までの自分を呪いました。相手を傷付けないよう最大限に注意を払ったとはいえ、人の恋心を俯瞰して、心の中で、やれやれ、と首を振りながら道端のゴミでも捨てるかのように無感動に片付けて来たのでした。


 一体、何様なんだよ。


「ささみが美味いらしいぜ……お、限定って書いてある、先に頼んじまうか」

「う、うん、そだね」

 声をかけられて馬場君は我に返りました。店に着くと半個室に案内されました。場所のわりに客層も悪くなく、先輩の言う通りさほど混み合ってはいませんでした。

 馬場君は峯田君の向かいに座って逡巡していました。メニューを無駄に強く握りしめながら馬場君は峯田君の清潔な額を見つめてしまいます。

 言わなければと思うのに、なかなか言い出せません。

 だって今、目の前には峯田君が居ます。串を頬張りながら涙袋を膨らませて微笑んでいます。馬場君のどうということもない話を聞いてにこにこと穏やかに機嫌良く冷酒を飲んでいます。

 幸せだなあ。

 馬場君は心の底から思いました。


 こんなに幸せな事はこれから先ずっとないだろうなあ。


 もう手遅れでした。馬場君の心の形は峯田君と出会う前とはすっかり変わってしまって、決して元には戻らないのでした。悪魔の力を使っても何をしても。


 しめのうどんまで食べ終わり、峯田君が自然に

「で、今日はどうしたの?」

 と水を向けて来た時、馬場君ははぐらかすのはやめました。

「うん……」

 馬場君はつい苦笑しました。馬場君は峯田君の前では恋に狂ったただの男でした。馬場君が悩んでいる事を峯田君はお見通しで、馬場君と言えば見通されていたという事すらも今気が付いたのでした。

 馬場君は昇格と海外転勤の件を伝えました。

 次に言う言葉をどう切り出したものか分からず、馬場君は俯きました。そのせいでただでさえ心の読めない峯田君から目を逸らしてしまいました。


 どうしよう、なんて言おう。

 峯田君さえ良かったら僕いつでも飛んで帰って来るから……駄目だ。社交辞令だと思われて終わりだ。峯田君はそんな事言っても絶対ちゃんと遠慮するタイプだし、僕に悪魔の力を使わせるのも好きじゃない。僕、峯田君と離れるの嫌だなあ、峯田君に永久就職したい……軽いけど重い! 本音過ぎて逆に引かれるやつだ! 峯田君、いままでありがとう……それはもちろんありがとうだけど終わっちゃうだろ! 馬鹿なの?


「そっか……」

 ぐるぐると考え込んでいたせいで峯田君の声が少し震えていたことも、峯田君が動揺したように逞しい足を組みなおし、テーブルが揺れたことも気が付きませんでした。

「遠いなあ」

 馬場君が赴任する予定の国の名前を小さく呟いて峯田君は溜息を吐きました。

「珍しくそっちから誘ってくれたと思ったら、これかよ」

 峯田君が自嘲するように言ってもまだ馬場君は俯いていました。けれど峯田君が何かを振り切るように少し大きな声を出した時、ようやくはっとして馬場君は前を向きました。

「そっか! すげえな、馬場、おめでとう」

 ああ、やっぱり。

 馬場君の赤い瞳が悲しみに揺れました。

「さすがだよなあ。まあ、お前ならどこ行っても大丈夫だよ」

 何か言わなければならないと思うのに、何も浮かんできませんでした。

 峯田君はしばらくそんな馬場君を見ていましたが、おもむろに口を開きました。

「……あのさ、前にお前に聞いた事あったよな、俺が教授の名前の字間違えて、てんぱってた時に、お前、あの時俺に何頼もうとしたの? って」

「うん」

「あれ、今更遅いかもしんないけど、やっぱ知りてえな。気になるんだよ。教えてよ」

「うん……え?」

 ほとんど条件反射で馬場君は返事をしていまいた。

「だってさ、俺、すげえたくさん馬場に頼み事したけど、結局馬場は一度も俺に頼らなかっただろ。あ、いや、一回はあるな。今日、初めてだな。誘ってくれた」

 峯田君は身を引いて背もたれに身体を預けて笑いました。

「前聞いた時、お前に『もう大丈夫』って言われたし、どうせ他の奴に頼んだだろうから、意味ないだろうけど、俺もお前に何かしてえんだよな。一回くらい俺にお願いしてみてよ。俺だってお前に頼られてえよ。俺、頼られるの好きなんだよ。お前には頼ってばっかで役立たずだったけど」

 その時の峯田君が何だか投げやりで、全てを諦めてしまっているように見えて、馬場君は焦りました。馬場君が峯田君に何もしてくれなかったなんて事は、それだけは絶対にありませんでした。峯田君が何度も頼み事をしたのだって結局は馬場君の事情を慮っての事だったのを馬場君は知っています。

「あ、あれは、本当にもう大丈夫なんだ」

「なんでよ、そんな事言わないで教えてよ。恥ずかしい事?」

「違うよ。すぐに叶っちゃったんだ。峯田君が叶えてくれたから」

「え……」

「僕はずっと峯田君とこうやって一緒に飲んだりしたかったんだ。けど峯田君は僕に何にも頼んでくれないし、誘えなくて。あの時も僕はこう言うつもりだった。いいよ、その代わり今度一緒に食事でもどう? って。でもその後、峯田君が誘って……くれ……たから……その……あ……」

 言いながら馬場君の顔が真っ赤になりました。


 散々悩んだのに間抜けな話でした。


 そして、真っ赤になってしまっているというのが駄目押しでした。

 見ると峯田君も驚いた顔をしています。馬場君の気持ちはきっと伝わってしまいました。

「い、いいい今まで言えなくてごめん、ずっと、勇気が出なくて、言えなくて……あ、あはははは、今改めて考えると完全にナンパだよね。ていうか、うん、ナンパしようと思ったんだ。ナンパです。はい。もうこんなチャンスないと思って焦って交換条件出すような真似しちゃって……ずっと誘う口実探してたから。仲良くなりたくて。あ、あのね、峯田君が僕の役に立たないとか、僕が峯田君に頼ってないとか、そんな事は全然ないよ! 僕がしたい事は峯田君と一緒に居る事だったから頼む事がなかったんだよ。それ以上を頼んだら歯止めがかからなくなっちゃうだろうから怖くて頼めなかったんだ。だから……」

 早口で言い募るうちに馬場君はようやく冷静さを取り戻しました。

 きっと峯田君は戸惑ってる。

 しかも先ほど峯田君は馬場君に何か頼めと言ってくれました。その直後にこんな風に告白してしまうなんて、わざとではなかったとは言え、卑怯なタイミングに思えました。

「ぼ、僕は君が好きなんだ。えっちとかしたいんだ。そういう意味で。ごめん……びっくりさせて。本当にごめん。職場が離れたら今までみたいに峯田君に会えなくなっちゃうかもしれないって考えたら辛くて。僕は峯田君に会いたい。毎日でも会いたいよ。会ってくれるならこの星の裏側からだって会いに来る。簡単だ。でもそんなのただの同僚がする事じゃないだろ。どう言ったらいいか分からなくて。こ、これはお願いじゃないからね! まいったな、どんな風に言ってもお願いみたいになっちゃうな。峯田君が聞いてくれたら僕は禁を破る事になるかも。今までの峯田君のお願いで大丈夫な範囲かな? 毎日会ってほしいだなんて……どうかな? はは、罰が下って急に死んだりしたらどうしよ」

 まともに話せる気がしませんでした。話すのをやめたら峯田君から拒絶の言葉を聞く事になるような気がして止まりませんでした。詐欺師のように言葉がすらすらと出て来ます。けれど全て本音でした。悲しいほどに。

 心情の全てを峯田君に訴えれば、乞う言葉になるのは当たり前でした。律義な峯田君をこれ以上困らせても惨めな思いをするだけという気がしました。

「今日は帰るね。峯田君が嫌じゃなかったらまた改めて話したい。本当にごめん……」

 馬場君が伝票を取って立ち上がった時、馬場君のスーツの袖が引かれました。


「え……」


 見ると峯田君が馬場君の袖に手を掛けていました。

「あ……」

 咄嗟の行動だったのかもしれません。峯田君も狼狽えたように声を漏らし一瞬、視線を彷徨わせました。


 その顔が。


 峯田君は迷っているようでした。馬場君を見上げて、怯えたように逸らし、また抗いがたい力に引き寄せられるように馬場君を見て……


 ざわり


 その峯田君の表情をかつて一度だけ馬場君は目にした事がありました。その時も峯田君は我を忘れかけました。けれど今ほど強烈に本能に訴えかけてくる事はありませんでした。

 つい先ほどまで泣きそうな顔でおろおろしていた馬場君は、今や人間の仮面をかなぐり捨てて真っ赤な瞳をぎらぎらと凶暴に光らせておりました。気弱さはどこにも見当たりません。まさに悪魔でした。馬場君は無意識のうちに人よりも発達した奇麗な白い犬歯を見せて、あるかないかの微かな笑みを浮かべていました。琥珀色の髪の毛が風もないのに浮き上がり漂います。

 そんな馬場君に気がついているのか気がついていないのか、峯田君は悶え苦しむように眉根を寄せ、目にうっすら涙を溜め、目尻を赤く染めて言いました。


「あ、あのさ、俺、お前に頼みたい事あるんだ」

 馬場君がごくりと唾を飲み込む音がしました。

「まだ、お前と一緒に居たいから」

 あるいは唾を飲んだのは峯田君の方だったのかもしれません。

「これから、うちに来ないか」

 峯田君は耐え切れなくなったようにぎゅっと目を瞑って小さな声で付け足しました。


「なんでもするから、頼む」


 馬場君は大人げないほど盛大に悪魔の力を使って一瞬で会計を済ませ、峯田君を抱え上げ峯田君の自宅まで峯田君を連れて行きました。

 峯田君は馬場君の突然の行動に驚いて、わ、とか、おお、といった声を上げましたが、抵抗はしませんでした。慈しむように馬場君の髪を撫でさえしました。

 馬場君はそんな峯田君を峯田君が起きて抜け出したままのベッドに寝かせてのしかかりました。峯田君の厚みのある大きな身体、体温、酒の匂いと混じった体臭に眩暈がしそうでした。

 馬場君はこれから峯田君にしようとしている事を考えました。

 どう考えても貰い過ぎでした。馬場君が峯田君に何を捧げても贖える気がしないもの峯田君から奪ってしまうつもりでした。


 知った事か。

 禁に触れて罰を受ける事になろうが、明日死ぬことになろうが、なんだろうが構わない。今、そんなものを気にして峯田君に触れられないくらいなら生まれてこなかった方がましだ。


 それから馬場君は峯田君に何度も何度もお願いをしました。

 到底明るい場所では口に出して言えないような大それたお願いです。それに対して峯田君も些細なお願いで応戦しました。「待ってくれ」だとか「そこはやめろ」だとか「許してくれ」だとか、そんなお願いです。

 けれど馬場君はその峯田君の小さなお願いを覆いつくしてしまうようなおねだりを峯田君が根負けするまで甘い声で囁いて、結局全て思い通りにしてしまいました。

 峯田君は馬場君を虜にしてやまないかの表情、誘惑に負けてしまいそうになる時の表情を何度も見せてくれました。それだけではありません。快楽への誘惑に完全に負けてしまった後の忘我の表情さえも。

 馬場君は峯田君のその表情を見れば満足するのではないかと心のどこかで思っておりましたが、事実は全く逆でした。満足するどころかもっともっと欲しくなるのです。

 いつも温和で優しい馬場君は今やどこにもいませんでした。馬場君は真っ赤な目を光らせ獣のような唸り声を上げてひたすらに峯田君を貪りました。

 何度も馬場君のそれを受け入れて、やがて峯田君は快楽と本能だけで出来た声を聞かせてくれるようになりました。


 そして最後には峯田君の方も馬場君に負けないくらい淫らなおねだりをする羽目になったのでした。

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