第21話 ついに主人公が悪の道に手を染める回
翌日。エファはボーと夏祭りの様子を眺めながら校舎を一人で歩いていた。コリュウもチョーさんもユーディットもいない。
カジノが営業停止になったのでコリュウは執事館で待機している。騒ぎを起こしたチョーさんは地下倉庫から出る許可が取り消され、地下倉庫にいる。ユーディットはエファの店の手伝いが無くなったので自由に過ごしているはずだ。
夏祭りの賑やかな雰囲気から逃げるようにエファは校舎の外れ、自分の店であるカジノがあった場所に来た。
カジノがあったスペースには何もなく、がらん、としていた。昨夜、カジノの道具類は全て撤収させられた。エファは壁に寄りかかり、カジノがあったスペースを見つめる。
バニーさんの戦闘衣を着せてソフィアを追い払ったこと。
あれは営業停止をくらい、なおかつ売り上げを全額没収されるほど悪いことだったのだろうか。
褒められたことでないことはエファも自覚している。しかし、あれはエファとソフィアのいつもの争いの一環だ。ソフィアがエファを陥れる為、出店スペースの競売を一日早めたのと同じようなものだ。
エファが罰せられるのならば、職権乱用のソフィアも罰せられるべきではないか。生徒会長が私的理由で職権乱用するのだってフローナ女子学院の名誉を穢す行為のはずだ。
だが、罰せられたのはエファだけでソフィアの店は今日も大繁盛している。
そんなことを考えていたら悲しくなってきた。
何で自分ばっかりこんな目に合うんだろう。ソフィアだって酷いことをしているのに不公平ではないか。
ずるずると壁にくっつけていた背中を滑らせ、廊下に三角座りすると、エファは膝の間に顔をうずめる。その肩や背中には弱気の虫が大量発生していた。
「そういえば、コリュウが変なこと言ってたな」
エファはコリュウが言っていた、卑怯な戦法で勝利しても恨みが残るだけ、という言葉を思い出した。
ソフィアがクラウディアを連れてきたのはエファへの恨みを晴らす為だ。つまり、ソフィアに恨みを抱かさなければクラウディアを連れてくることは無かったはずだ。
エファは恨まれようとも、相手が仕返しできないよう完膚なきまでに叩き潰すのが好きだ。だが、クラウディアのような、先生、を連れて来られては叩き潰すのは不可能だ。
「恨まれずに勝つ…… そんな方法あるのかな……」
エファは立ち上がる。ここで考えていてもしょうがないので寄宿舎に戻ることにした。
校舎の正面玄関を出た所に中庭がある。中庭に出たエファの耳にヴァイオリンの綺麗な音色が届いた。
中庭の真ん中でユーディットがヴァイオリンを演奏していた。とても上手な演奏で、ユーディットの周りには人だかりができていた。エファも人だかりの近づきユーディットの演奏に聞き入る。
演奏を終えたユーディットが観客にお辞儀する。観客は盛大な拍手でユーディットの演奏を賞賛した。最後の一曲だったらしくユーディットはもう一度観客にお辞儀をした。
観客が去って行った後、エファはユーディット話しかける。
「いい演奏だったじゃない。あんたにこんな特技があるなんて知らなかったよ」
「ありがとう。小さい頃からお母さんに教えてもらっていたから、これだけは得意なんだ」
ユーディットは手に持っていたヴァイオリンをエファに見せる。
「ランドグスか、それなりに良いものを使てるじゃない」
ランドグスは高級ヴァイオリンメーカーの名前だ。数百年の歴史を誇る伝統ある老舗メーカーで、今までに何人もの天才ヴァイオリン職人を輩出している。そういう優れた職人が作った特級品のヴァイオリンは、現在では数億フローナの価値がある。
ユーディットが使っているヴァイオリンは特級とまでは行かないが、腕の良い職人が作った特注の高級な品物で、下取りに出せば数百万フローナの値がつく代物だ。
「このヴァイオリンはね、私が女子学院に入学するときにお母さんが譲ってくれたんだ」
「ふうん。あんたとこって音楽の家系だったんだ。知らなかったな」
エファはまじまじとユーディットのヴァイオリンを見る。
「ねえ、ちょっと演奏してもいい。壊さないから」
いいよ、と言ってユーディットはエファにヴァイオリンと弓を渡す。エファは簡単な練習曲を演奏した。
「わあ、エファちゃん、上手」
「私のはほんの嗜み程度よ。あんたの足元にも及ばないわ」
エファはヴァイオリンをユーディットに返す。
「それ、ちゃんとメンテナンスした方がいいんじゃない。全体的にくたびれた感じよ。最低でも半年に一回はメンテナンスしないと駄目でしょ。私に言われるまでも無いと思うけどさ」
ユーディットは頭を掻きながら、困ったな、と言わんばかりに小さく笑った。
「エファちゃんの言う通りなんだけど、仕送りは生活費でいっぱいいっぱいで、なかなかメンテナンスのお金が捻出できなくて…… 練習用のヴァイオリンも持っていて、普段はそれを使っているからランドグスの使用頻度は多くないんだけど、やっぱり痛むんだよね」
「貧乏だと大変ね」
エファはユーディットに同情した。同情は無料なので素直にできる。
「あのね、エファちゃん。三十分後にもう一回演奏するんだけど、その時、歌を歌ってくれない」
「歌? 私が?」
「うん。エファちゃん歌上手だから、前からずっと一緒に合わせたいって思ってたんだ」
「そうねえ、まあ暇だし、いいよ」
「本当!? ありがとう」
ユーディットが瞳を輝かせて喜ぶ。
「私のギャラは高いからね。リサイタル料の何割が私の取り分か、交渉しましょう」
当然のようにエファが言う。しかし、お金の話になった途端、ユーディットはより困った顔になり、もじもじする。
「あの、私、お金取ってないからリサイタル料は無いんだ」
「お金とってない?! まさか完全ボランティアなの!?」
伝説に出てくる珍獣を見るような目つきでエファはユーディットを見る。こんな生き物がこの世にいて、未だに絶滅していないことがとても不思議だった。
「皆に私の演奏を聞いて貰えたらそれだけで嬉しいから、お金は取っていなくて……」
「私、ギャラが出ないなら歌わない」
エファはぷい、と横を向く。ユーディットが泣きそうになる。
「そんな…… えーと、それじゃあ、後でカフェの紅茶とケーキを奢る。これでどう」
そんなんで歌うのは犬か猫ぐらいよ、とエファは思った。しかし、どうせ暇だし、歌うこと自体は嫌いではない。それに目立つことは嫌いどころが大好きだ。
ユーディットの卓越した演奏に合わせて歌えば来客者達の注目を集めるのは確実だ。それならば紅茶とケーキで歌ってやってもいいか、と、エファは考えを変えた。
「しょうがないな、まあ、紅茶とケーキで歌ってあげる。それで、どんな曲をやるの」
「あ、うん。えっとね……」
ユーディットは民謡や流行りの曲などをあげる。どれもエファの知っている曲だったので、演奏時間や曲構成を考えながら歌う曲を決めた。
エファの歌とユーディットの演奏は予想以上に評判が良かった。数多くのお客が中庭に出て二人の音楽に聞き入った。校舎の窓から顔を出して聞いている者も沢山いた。
三十分ほどの演奏が終わり、二人は大きな拍手の包まれた。
「ねえ、エファちゃん。また一緒にやろう」
エファとの共演が楽しかったのかユーディットはいつになく興奮気味だった。
「そうねえ、まあたまにならいいよ」
パチパチと拍手をしながら二人に近寄ってくる者がいた。ソフィアだった。
「とても上手な演奏に歌でしたわ」
ありがとう、と微笑むユーディットとは対照的にエファはつまらなそうな顔になる。
「なによ、ソフィア。あんたが来るとろくなことが起きないのよね。あんたって不幸を呼ぶ女なんじゃないの」
「エファ、お話があるの。ちょっと来てくれるかしら」
エファの皮肉を無視してソフィアは人がいない中庭の端に向かって歩き出す。凄く嫌な予感に襲われたが、エファも中庭の端に行く。
「今日の午前中、教頭先生立会いのもと、あの騒がしい幽霊の幽霊紋を調べたわ。そして、トイレから採取した幽霊紋と一致することを確認しました。あの幽霊にも事情聴取して、あなたの指示でトイレに来た人を驚かせた、と証言を得たわ」
「今更何を言っているのよ。そうよ、全部私の指示よ。だけど、それがどうしたの。営業停止に売り上げ全額没収と、私はもう罰を受けたでしょ」
ソフィアが、冷たく、ぞっとするような笑みを浮かべた。不遜を地でいくエファでさえ寒気を覚えた。
「それは、バニーという下品なものでフローナ女子学院の品位を貶めたことへの罰よ。あの幽霊を使ってお客を驚かせて夏祭りの円滑な進行を妨害したことへの罰は、別よ」
「別?!」
エファの背中に冷や汗が流れる。ソフィアへの対抗心でどうにか平静を装っていたが、足元の地面が崩れ、奈落に堕ちて行く錯覚に襲われていた。
「そう、別よ。生徒会と夏祭り実行委員で協議した結果、夏祭りの円滑な進行を妨げたあなたには、罰金五百万フローナが課せられました」
五百万フローナという額の罰金は、今のエファには逆さにして振っても払えない額だ。
「何でそんな高いのよ。規則違反に対する罰金は数十万が相場でしょ」
「私が提案し、生徒会と夏祭り実行委員会の三分の二以上の賛同を得て決まったの。相場なんて関係ないわ」
「あんたまた権力を乱用して私を陥れるつもり」
「そうよ。出店スペースの競売の時と一緒。生徒会も夏祭り実行委員会も私が牛耳ってるのよ。その私に楯突いたことを後悔なさい、エファ」
「別に後悔なんてしないわよ。払えばいいんでしょ、五百万フローナを払えば」
エファは強がるが、五百万フローナもの財源はどこにもない。
「根拠のない強がりはみっともないわよ。あなたに支払能力が無いことくらいお見通しよ。ユーディットさんならあなたに協力してくれかもしれないけど、彼女にしても五百万フローナを貸すだけの余裕はないでしょう」
ソフィアがエファを見下し、冷笑する。
「あなたに打つ手はない。あなたの負けよ。潔く観念なさい。でも安心して、私が五百万フローナをあげるわ」
敵対する間柄の人間からお金を借りることはフローナ女子学院では相手の軍門に下ることを意味する。お金を貰うのは、借りる、に輪をかけて屈辱的なことで相手の下僕になり靴をぺろぺろ舐めたあげく、三弁回って負けましたと叫んで土下座するようなものだ。
「しばらく考える時間をあげるわ。そうね、夏祭りが終わる十七時まで待ってあげようかしら。といっても選択肢は私から五百万フローナを貰う以外にないと思いうけど」
ソフィアはおほほほほ、と嫌みな笑い声を残して立ち去った。
いつの間にかエファは顔面蒼白になっていた。手も足も出ない窮地だ。どうすればいいか全然分からない。頭が焼けつくように痛い。
エファは自分が思っているほどにピンチに強くない。今まで、窮地に陥る前にお金で全て解決してきた為、本当の意味での窮地を経験したことがないのだ。
どうする…… どうすればいいの……
ソフィアから五百万フローナを貰うなんてできない。絶対に嫌だ。そんなことするなら死んだ方がましだ。しかし、五百万フローナを払う別の方法はまるで思いつかない。
どうすればいいのよ…… 誰か教えてよ……
エファの目に涙が浮かんできた。感情の制御ができなくなってきたのだ。
涙で滲んだエファの瞳にユーディットの姿が映った。
ユーディットは小さな子供数人の相手をしていた。ユーディットがヴァイオリンを弾き、子供たちが歌っている。
エファの頭に起死回生の策が花開く。猛毒性の花ではあったが……
エファはハンカチで涙を拭く。ポケットからコンパクトを取り出し、べそをかいた跡が目立たないか見る。少し目が赤くなっているが注意しないと分からない程度だ。
エファは一回深呼吸して焦る気持ちを落ち着け、ユーディットに近づく。エファが来たことに気づいたユーディットが演奏を一旦中断する。
「あんたさ、こういう時は練習用の方を使いなさいよ。ランドグスをメンテナンスするお金も無いんでしょ。そんなに使ったらどんどん痛むよ」
「あ、そうだね、ごめん」
エファはユーディットに手を差し出す。
「あんたの部屋の鍵を貸しなさい。私が練習用のヴァイオリンを持ってきてあげる」
「え、いいよ。自分で取りに行くよ」
「あんたはその子たちの相手があるでしょ。私が取ってきてあげるよ」
エファはユーディットの周りにいる子供たちを見る。
「あ、うん…… それじゃあ、エファちゃん、お願い。練習用のヴァイオリンは机の上に置いてあるからすぐに分かると思う。分からなかったら連絡して」
ユーディットが寄宿舎の部屋の鍵をエファに渡す。
エファは寄宿舎に戻り、借りた鍵を使ってユーディットの部屋に入った。
机の上に二つヴァイオリンケースがあった。一つは蓋が開いている。ユーディットが演奏に使ったランドグスのケースだろう。
エファはもう一つのヴァイオリンケースを開けて、中を確認する。いかにも練習用といった感じのお手頃価格のヴァイオリンが入っていた。
エファはランドグス用の空のヴァイオリンケースと、練習用のヴァイオリンが入ったケースを持って中庭に戻る。練習用のヴァイオリンケースをユーディットに渡す。
「ランドグスは部屋に戻しとくよ、貸して」
「そんな、いいよ。悪いし」
「いいから、貸しなさいよ。ランドグスをこんな所に置いておくつもり」
エファはユーディットから強引にランドグス受け取り、ケースにしまう。
「机の上に置いておくよ」
エファはランドグスの入ったヴァイオリンケースを持って再び寄宿舎に戻った。しかし、エファはユーディットの部屋ではなく自分の部屋である地下室へ行く。自分の机の上にランドグスが入ったケースを置き、じっと見つめる。
「これしかない…… 大丈夫、一か月でお金を増やして返せば何も問題ない」
盗人。
自分の声が頭に響いた。自責の声だ。
「盗むわけじゃない、借りるだけ。歌を歌った対価として、ちょっと借りるだけ」
エファは激しく首を左右に振り自責の声を否定する。勢いよく首を回したので、セミロングの亜麻色の髪が乱れる。
エファは
「何用でござるか、エファ殿」
「食堂のダイヤモンド通りに高級楽器店があるからそこでこれを担保にしてお金を借りてきて。ちょっと古いけど五百万フローナ以上の価値があるはずよ」
エファはユーディットのランドグスが入ったヴァイオリンケースをコリュウに手渡す。
「もし五百万フローナ以下しか借りられなかったら、帰って来なくていいからね」
「分かったでござるが、エファ殿は行かないでござるか」
「私はやることがあるのよ。これくらい奴隷に任せてもいいでしょ」
「多忙でござったか。では拙者が一人で行ってくるでござる」
そう言うとコリュウは地下室から出て行った。
「私が動いたら目立つでしょ。あの鈍くさい貧乏人だって気づくかもしれない」
エファはコリュウが出て行った扉を見て不機嫌そうに呟いた。
数分後、地下室にコリュウが戻ってきた。
「六百三十万フローナを貸してもらったでござる」
コリュウは開口一番、エファに報告する。
「そう、妥当な額ね」
エファは
「じゃあ、あんたはもういいわ。執事館に戻ってなさい」
「では、拙者は失礼するでござる。また用事があったら呼んで欲しいでござる」
コリュウが部屋から出て行くのを待ち、エファは再び
「よし、もう一芝居」
エファはベッドから起き上がり、ユーディットが待っている中庭に向かった。
中庭の壁際でユーディットはなかなか戻って来ないエファを待っていた。一緒に遊んでいた子供たちは少し前に親と一緒に帰っていった。
「エファちゃん、遅いな……」
ユーディットは空を見上げる。
今日は朝から曇りがちで今にも雨が降ってきそうだ。
空から地上に視野を戻したユーディットは道の向こうから中庭に向かって歩いてくるエファを見つけた。
ユーディットは地面に置いていたヴァイオリンのケースを持ち、エファを迎えに行く。エファとの距離が縮むにつれ、ユーディットは異変に気付いた。憎たらしい程にいつも自信満々のエファが泣いていたのだ。
「どうしたの、エファちゃん!?」
ユーディットがエファに駆け寄る。
「…… ごめん…… ごめんなさい……」
ハンカチで目元を押さえ、涙声でエファは謝る。
「寄宿舎の階段で滑って転んで…… ランドグスを…… 壊しちゃった……」
「ええ!?」
あまりのことにユーディットは言葉を失い立ち尽くす。
母親から受け継いだ宝物を壊されたのだからユーディットが激怒してエファを責めてもおかしくない。しかし、ユーディットは別の道を選んだ。
「エファちゃんは怪我しなかった」
エファは小さく頷く。
「よかった。転んだのは仕方ないよ。だから、そんな泣かないで。エファちゃんは私のヴァイオリンのことを考えて運んでくれてたんだし、エファちゃんは何も悪くないよ」
「……ごめんなさい 絶対に修理するから。私の知ってる腕のいい職人に頼むから」
エファはハンカチを顔から離し、涙で濡れたくしゃくしゃの顔でユーディットを見る。
「ランドグスが治るまでもうあんたの前には現れないね。さようなら」
エファは寄宿舎へ走る。
「あ、待って、エファちゃん」
ユーディットがエファを追いかける。しかし、ユーディットは鈍足なので見る見る間にエファとの距離は離れてしまった。
エファが地下室に入った後も、ユーディットは地下室の扉をずっとノックしてエファを呼んだ。
エファは部屋のベッドで横になり、為替と株の動向を見ていた。
「あの貧乏人いつまでいるつもりだろ」
エファは何の感慨も無く呟いた。
ユーディットの前で泣いていたのはお得意の嘘泣きだ。罰金を払うために、エファはユーディットに無断で彼女のランドグスを担保にした。それを隠すためにランドグスを壊してしまったという芝居を打った。
「失敗は許されない。慎重にやらなきゃ」
為替と株の動向を見ながらエファは呟く。そして、ランドグスを担保に手に入れたお金から罰金の五百万フローナを引いた残り、百六十万フローナを為替と株に投資した。
*
エファからのメールを受信し、罰金五百万フローナの入金を確認したソフィアは即座に、執事のエルマーとエミリエにエファの金の出どころを調べさせた。
エルマーとエミリエは一時間程でエファがヴァイオリンを担保にお金を借りたことを調べた。しかし、さすがにそのヴァイオリンがユーディットの物であることまでは調べられなかった。
「エファの奴、まだこんな金目の物を持っていたのね」
エファに引導を渡し損ねたソフィアが悔しがる。しかし、罰金は支払われたのだから仕方がない。ソフィアは生徒会長として、罰金の受領書の作成を会計の女の子に指示した。
受領書はすぐに作成されたが、大魚を逸したと思っているソフィアは、今日はエファの顔を見たくなかったので、渡すのは明日にすることにした。
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